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7月30日 説明会レポート

説明会名:「第3回 学校説明会プログラム」
ライター:教育図鑑編集部 田口亮太

開催日:2017年7月30日
天気:曇り
受付:9時〜
アクセス:東岩槻駅からスクールバス、または徒歩約15分
※当日は9時からスクールバスが出ていました。
開催時間:10時〜11時30分
開場:プラザホール/フィリアホール
申込み(予約):不要
申込方法:-
持ち物:上履き
参加人数:説明会は301組、哲学対話は児童159名の参加
父親の参加率:約8割、両親での参加している家庭が多い
服装:任意
子ども向け企画:哲学対話

教務主任 菅沼健児先生

説明者:教務主任 菅沼健児先生

内容:説明会の流れと配布資料についての説明がありました。

溜 剛校長「探究・発信型学習を通して生徒の自主性を育成する」

説明者:溜 剛校長

内容:2020年に予定されている大学受験の体制の変更に際し、中学校、高等学校の学習指導要領も新しく改定されようとしています。その新しい学習指導要領では「対話型、探究型の深い学びを実践すること」を目標としています。そんな中で開智中学・高校ではその「探究」という言葉をテーマに生徒たちの教育を行っています。その言葉の通り、自主的、意欲的に疑問を見つけ解決できる生徒を理想像として描いています。

今坂直哉先生「わからなかったことが授業の場でわかる。そういった経験を積ませることが大切だと思っています」

説明者:数学科 今坂直哉先生

内容:開智中学・高校が行っている「探究型授業」において重要なのは、生徒に知識を与え、ただやらせるのではなく、生徒たちに自ら理解しようとさせるきっかけを与えることです。具体的に数学の授業において言うと、中学校受験を終えた生徒は、数学の公式や問題の解き方を覚えてはいるが理解していないことが多いとのこと。なぜこの公式で答えが出るのかなどの疑問を持たせることで生徒たちに主体的に学ぶ姿勢を得てもらいます。

実際に1年生・2年生、5年生の授業で使用するオリジナルプリントが配布され、活用の狙い、開智の6年間でどれだけ数学に力が身につくのかを説明がありました。

【当日配布されたオリジナルプリント】

① 予習プリント・・・授業の予習で使用するプリント。学ぶためのヒントが描かれています。空欄の部分を調べて埋めたり、疑問点を明確にした上で授業に臨んでもらいます。右側の方眼紙に先生の説明や板書を書いていくので、数学ノートを作る必要はないそうです。

② 演習プリント・・・予習プリントで調べ学習、授業で疑問点などを解決し理解を深めたあとの問題演習に使います。生徒同士で話し合いながら問題をとくことも多いそうです。

③ 5年生 理系プリント・・・上記2つプリントを使いながら、学習することで最終的には微積分の難しい問題を解けるようになるそうです。

質問に答えてくれた5年生Aさん、4年生Sさん、1年生Iくん、3年生Kくん、2年生Sくん

説明者:入試広報部長 瀬賀亜弥子先生

内容:生徒たちの雰囲気や様子、「探究」や「哲学対話」に関して具体的に知っていただくために、様々な質問を中学1年生から高校2年生までの5人に答えていただきました。質問に答えてくれたのは、1年生のIくん、2年生のSくん、3年生のKくん、4年生のSさん、5年生のAさん。

※以下、質疑応答の一部を紹介します。生徒たちの様子、当日の質疑応答の雰囲気を再現するため、修正はせずに掲載しています。

【Q1:住んでいるところと通学時間】

瀬賀先生:では1年生のIくんから順番に住んでいるところと通学時間を教えてください。

1年生Iくん:千葉県我孫子市に住んでいて、通学には1時間半ぐらいかかります。

2年生Sくん:僕は埼玉県内の吉川市というところに住んでいて、通学には1時間半ぐらいかかります。

3年生Kくん:僕はさいたま市の南区に住んでいて、通学時間は1時間ぐらいです。

4年生Sさん:私は東京都の渋谷区に住んでいて2時間弱ぐらいかけて学校に来ています

5年生Aさん:私も彼女と同じ東京都なのですが、赤羽の方からで1時間ぐらいです

瀬賀先生:今回は住んでいる場所で生徒を選んだわけではないので通学時間もまちまちなのですが、全体的には一時間以内で通学できる生徒の方が少ないです。大体通学時間は1時間から1時間半程で、Sさんのように2時間ぐらいかけてきて通学している子もいます。

【Q2:どんな「探究」をしているの?】

瀬賀先生:まず「探究」について。そのあとに哲学対話とワークショップの話を個別に聞きます。ではそれぞれの探究について教えてください。

5年生Aさん:私は総合部のころから探究をやっていて、小学五年生から中学三年生までは広告について調べていたのですが、4年間同じテーマを探究していたので飽きました(笑)、高1からは「人は光合成できるのか」っていうテーマで環境問題とか地球温暖化について考えよう、ということを今やっています。今年の11月末にオーストラリアのフィールドワークがあってその探究について英語でプレゼンする予定です。

4年生Sさん:私は仏教と仏像について1年生から5年生までずっと探究してきました。私がなぜ仏教と仏像に興味があったかというと、将来、学芸員になりたいという夢があり、それに向けての下調べみたいな感じで探究を行っています。

3年生Kくん:僕は11月の関西フィールドワークに向けて、お茶について探究しています。気候や水質などによる栽培方法、焙煎方法、品種の違いを探究しているところです。

2年生Sくん:僕は今年の夏休みの終わりに、行列はどのようにしてできるのかという探究をしたいので、周りの環境や条件など、どのようなことが重要になるかというのを調べています。

1年生Iくん:僕は夏休みに、北海道はなぜ暖かくなるのか、ということをテーマにしています。何が原因なのかを調べています

【Q:探究で苦労したことは?】

瀬賀先生:では探究で苦労したことを教えてください。

1年生Iくん:探究で苦労したことは、自分で疑問を見つけることです。疑問が思いつかないことが一番苦労しました。(笑)

2年生Sくん:僕は疑問を思いつくとこまではいいのですが、今回の探究では行列をテーマにしているので、わざと自ら行列に並びに行くことや、並んでいるうちにあまりにも暇になって(笑)、何のために並んでいるのか、って思ったりしてしまうことで途方に暮れてしまいました。

3年生Kくん:Iくんも言っていたのですが、疑問を見つけるっていうのが僕には難しいです。あとは仮説を立てるのですが、知識が先行してしまってなかなか思い浮かばないです。思いついても、当たり前だろっていうようなことばかりで仮説を立てるのも難しかったです。

4年生Sさん:私は自分が好きなものを探究しているから、結果が出た時に、「やったー!」と思うのですが、探究では人に発表するときにいかにわかりやすく説明できるかっていうプレゼン能力が大事なのに私はそれが苦手なので苦労しています。

5年生Aさん:私は、去年の4年生のフィールドワークの時に首都圏フィールドワークという、各個人で自分の探究テーマについて大学の教授や学生の方に話を聞きに行くっていう機会があったのですが、アポイントメントをとる際に「その日は予定が入っているからごめんね」という感じで、何回も断られてしまいました。さらにアポイントメントがとれても、話を聞くにあたって失礼があってはいけないので適切な対応とかを自分で勉強する必要があり、そんなところにも苦労しました。

【Q4:哲学対話で印象に残っていることは?】

瀬賀先生:では次に哲学対話とワークショップについてなのですが、まずは哲学対話から。印象に残っていることを教えてください。

5年生Aさん:私が一番印象に残っているテーマは、教員は必要なのかというテーマでした。結論として一度、必要じゃないとなったときに、なんで必要じゃないのか、じゃあ誰が代わりに教えてくれるのか、基本的なところはどうやって人から教わるの?という感じで話が収まらず、答えの無い問題を考えるのは難しいなと思いました。

4年生Sさん:哲学対話はみんな自分の意見を言うのが恥ずかしくて黙ってしまうのですが、「コミュニティボール」を持った人が意見を言わないといけないっていうルールのお陰で、恥ずかしくてしゃべれないっていう人も話す機会が与えられています。だから最初は意見を言えず縮こまっちゃたりするのですが、先生方が後押ししてくれるので、話合いの輪が広がって楽しいです。

3年生Kくん: 4月にみんなで決めたクラスの学級目標が「青春」なのですが、全然青春できてないよね。という話になり、どうしたら青春ができるのだろうという話題を哲学対話に持ち込んで話し合いをしたんですけど、何でうちのクラスは青春ができないんだろうとか、盛り上げてくれる人がいないからとか、面白い人がいないからとか、陰キャラが多いとか、クラスのみんなに対して突き詰めるような内容になってしまい話し合いができませんでした。そういうところが正解のない話し合いをする哲学対話の難しいところかなって思います。

2年生Sくん:僕のクラスはまだワークショップしかやってないので、ワークショップの話をしようと思います。自分の印象に残っているのが「人の性格を診断する」という内容のもので自分は「みんなを守るお母さん」と性格診断されました。

瀬賀先生:それは本人的にはどうだったのですか?

2年生Sくん:みんなを守るってところは別にいいのですがお母さんというところが気に入らないです。(笑)

1年生Iくん:哲学対話は自分が指名されないと話せないのですが、一回話に夢中になると自分の意見を言いたくてしょうがないです。けど他の人が答えるのでそこがちょっと残念だったり少し悔しかったりします。

説明者:生徒募集担当 渡辺圭一先生

来年度の入試情報及び今年度の情報との比較を配布資料とともに説明。来年度入試情報は開智中学校公式HPでご確認ください。

【昨年度との変更点】

2017年度の入学試験は4回であったが、2018年度は5回に変更され1月11日(木)の「先端特待」と呼ばれる試験が追加されます。

【昨年度入学試験の結果】

2017年度の受験者数はのべ4300人ほどで一人が複数回受験しているため実数は1500人程度で合格者数は1200人(倍率:約1.3倍)。実際の入学者数は定員240名を上回り272名でした。

【傾向と対策】

数学の配点(120点)と比較的高いですが各教科での足切りはありません。但し前年度の第二回入学試験の算数の平均点が非常に高かったので、一昨年のレベルを参考にしてください。 開智中学校の入学試験では問題用紙を持ち帰ることが可能です。さらに後日、点数開示も行われます。

試験問題としては第二回の一貫クラス入試がベーシックな問題で模試と同じ形式で、先端クラスの入学試験では記述や考えさせる問題が多めです。

【出願方法】

申し込みは、9月中旬から配布している募集要項の申込書をご記入の上、差し込みの封筒で郵送してください。また、開智中学校ホームページでも申込書(PDFファイル)をダウンロード、印刷してご使用することができます。その際はご自分で封筒をご用意いただき郵送してください。12月2日(土)のみ、窓口に直接提出することができます。

【哲学対話の内容】

各教室ごとに参加した児童みんなで話し合うテーマを決める。今回のテーマは「命をたいせつにしなさいというのに、昆虫採集はどうしてやってもよいのか」、「正しいと楽しい、どっちをとるか」、「差別はいいか」、「神はいるか」など。当日に行った、哲学対話の中の1つを紹介します。

下記は、「命をたいせつにしなさいというのに、昆虫採集はどうしてやってもよいのか」という題材について、最初に児童たちから出た意見です。

<参加した児童からの意見>

・研究のためならよいと思う。/むやみにやると昆虫が絶滅してしまう。/昆虫採集する場所を限定すればよい。

児童たちの話を聞いてファシリテーターが一つの疑問を投げかけます。

<ファシリテーター>

Q:研究するなら、人間が一番いいのでは?

<児童の意見>

・人間は同じ生きものなので採集してはいけない。/死んだ人ならいい。⇒腐るから研究に使えない。/許可があればいいのではないか。/死刑囚ならいい。解剖すれば社会に役立つ。/悪いことをしたら解剖するという法律を作るといい。

ファシリテーターが、児童が発した言葉を深堀する質問を投げかけます。

<ファシリテーター>

Q:悪いことをしたらいいと言う意見があったけれども、悪いとは?

<児童の意見>

・やってはいけないことを繰り返す。/人殺しは悪い。⇒死刑囚を殺したら人殺しになるので、それも悪いのではないか。/被害者と同じ思いをさせるべき。/やり返したら、連鎖になってしまう。

さらに、別の角度から疑問を投げかけます。

<ファシリテーター>

Q:もし、ぬれぎぬだったら?

ある児童が濡れ衣を着せられたことの体験談を語りだす。

<児童の意見>

・弟がやったのに、兄がやったのに、自分のせいにされたことがある。

ファシリティテーターはさらに質問します。

<ファシリテーター>

Q:人殺しの濡れ衣を着せられたら?

<児童の意見>

・諦める。待ってもらう。/昆虫採集はだめの法律を作ってはどうか ⇒全面禁止は食べ物になるものもあるからまずい。/昔、生類憐みの令があって、それがなくなるということは、そうした法律は必要がないということだ。/科学の進歩がとまってしまう。

最後にファシリティテーターから児童たちに新たなテーマが投げかけられる。身近な話題から、最終的には現代社会で問題になっている長年解決しないテーマへと昇華している。

<ファシリテーター>

・臓器移植法もこの話の延長上にある。/今も議論は続いている。法律は誰がきめるか。

【参加した児童の感想】

・楽しかった。しっかり自分の意見が言えてよかった。(5年男子)/差別について話し合った。もっと、無理に意見を言わないといけないのかと思っていたら、言わなくても大丈夫なので意外だった。(6年男子)/自分の意見を聞いて、他の人が答えてくれて、どんどんつながっていくのが面白かった。(6年女子)/昆虫採集について話した。自分の意見が言えなくて残念。(6年女子)/楽しかった。人によっていろんな考えがあるなと思った。(6年男子)

昨年行った開智中学のインタビューの中で、先生、在校生、卒業生、保護者から言及のあった「探究」。今回の説明会でも、なぜ開智中学・高等学校が「探究」を始めたのかという話からはじまり、数学の授業の話でも、予習の段階で疑問を見つけ授業でその疑問を解決する、また、わからない問題を話し合いを通じて理解を深めていくという話しがありました。「探究」の授業だけでなく、各教科でも「探究」を取り入れた教育が行なわれています。

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