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2016年11月8日

お互いのありのままの姿をそのまま受け入れるところは本校の生徒や卒業生のすばらしい点だと思います

取材日:2016年11月8日

島田:お名前を教えてください。

田畑先生:田畑文明と申します。

編集部:島田さんとはどんな関係ですか?

田畑先生:島田さんは私が顧問をしていたバドミントン部の部員で、中1から引退する高2まで顧問として関わりました。島田さんは、クラブの部長で、チームをしっかりまとめてくれたし、とても上手でバドミントン部のエースでした。

島田:担当している教科を教えてください。

田畑先生:宗教と国語を教えています。

島田:担当しているクラブを教えてください。

田畑先生:今は演劇部の顧問をしています。

聖書

島田:どんな教材を使って授業をしていますか?

田畑先生:宗教の授業は、決まったテキストがなく、聖書をできるだけ使うように心がけており、それに加えてオリジナルの教材を使います。プリントを用意したり、映像や写真を見せたりしながら、生徒の関心を引くように工夫しながら授業をしています。高3の国語表現という現代文の授業では、問題集を使いますが、大学の過去の入試問題の演習も取り入れています。

島田:レベル別の授業について教えてください。 田畑先生:白百合学園ではレベル別とは言わず、習熟度別授業と呼んでいます。英語は中3から、数学は高1から、国語は高2から始まります。クラスは固定されるわけではなくて、定期試験ごとの試験の点数で入れ替えがあるので、生徒には緊張感があります。国語に関して言いますと、定期試験の中に、共通問題があり、共通問題の点数がクラス分けでの大きなウェイトを占めます。

島田:留学制度はありますか?

田畑先生:あります。フランスの学校との間で約3週間の交換留学を行っています。アメリカの東海岸の“スミス・カレッジ”という女子大学で9日間ほど現地の学生と一緒に、英語で交流し、女性としての生き方を考える海外研修プログラムも学校で用意しています。

編集部:海外研修プログラムは、全員参加ですか?

畑先生:いいえ、希望者だけです。参加者の数は、毎年増えています。

島田:英語教育で力を入れていることは何ですか?

田畑先生:今、大学入試が変わりつつあることもあり、今まで以上にリスニングやスピーキングの学習を大切にしています。ネイティブの教員による授業も増えてきましたし、日本語の教員の授業でも、授業が全部英語で行われる授業が増えてきました。英検やGTECなどの英語の資格を取って、推薦入試に使う生徒も増えており、4技能(英語4技能:聞く、話す、読む、書く)をバランスよく伸ばすように心がけています。

編集部:フランス語を選択すると、英語の大学入試に対応しにくいと思うのですが、フランス語を選択した方は、どういった進路を選ばれるんですか?

田畑先生:理系の場合はフランス語で受験できる大学・学部が限られてしまいますが、文系の場合はフランス語で受験できる大学がたくさんあります。

【※編集部注釈:中学では、必修としてフランス語の授業が週1回あります。高校では第一外国語としてフランス語、または英語を選択し、もう一方を第二外国語として学習することができます。】

島田:キャリア教育は、いつごろからどのような取り組みをしていますか?

田畑先生:中学入学時から卒業時まで行っています。全生徒参加のプログラムとして、中学の間はコミュニケーション能力を高めるために、中1では年に数回、グループで演劇を作るというワークショップを通じて、クラスメイトとの関係を深めていきます。社会における自己の役割を考えるという目的で、中2ではフジテレビに行き、プロの方の指導によってニュース番組を作るという実習体験を行っています。そして、中3では異なる文化的背景を持つ方とのコミュニケーション力をつけるために、日本に来ている外国人留学生と外国語での交流をしています。高校生になると、進路選択の準備として、白百合女子大学に行って、大学の学習や生活をイメージしたり、各自でオープンキャンパスに行ったりしています。あとは、色々な大学の先生に来ていただき、自分の関心のある学科の先生の話を聞くという模擬講義や、生き方に関する講演会などを行っています。それに加えて、模擬試験や進路適性検査、担任との個人面談などの、様々な取り組みをしています。

島田:進学先の学部・学科に特徴はありますか?

田畑先生:最近は理系、特に、医療系の学部への進学を希望する生徒が多いです。自分の能力や適性に合わせて幅広い大学や学科に進学するのが本校の進学先の特徴です。

島田:塾に通っている人はどれくらいいますか?

田畑先生:細かいデータは把握していませんが、高校生は多くの生徒が塾に通っていると思います。本校は授業のレベルが高く、内容が充実しているため、塾に行く生徒も授業をおろそかにすることはありません。

島田:生徒が塾に通うことについて、先生はどう思いますか?

田畑先生:本当に学力向上の手助けになっているかどうかを確認しながら、通うか通わないかの見直しも必要だと思います。

島田:学校説明会でよく聞かれる質問は何ですか?

田畑先生:よく聞かれる質問は、「白百合学園小学校から進学した生徒と仲よくなれますか」というものです。

島田:何と答えますか?

田畑先生:白百合小学校から進学する生徒たちは優しく「友だちになろうよ」などと、自分から知らない生徒にどんどん声をかけていくので、すぐ親しくなっていきます。入学してすぐの時期に行う演劇ワークショップでも仲よくなります。また、遠足や合唱祭、高原学校などの行事や、クラブ活動の中で自然にとけこめますとお伝えしています。

【※編集部注釈:クラスメートとの絆を深める行事

①合唱祭・・・新しいクラスでの初めての大きな行事です。

②高原学校・・・中学1年生は7月に飛騨・高山方面で2泊3日、2年生は妙高・戸隠方面で 3泊4日、クラスメートとともに過ごします。同じ時期に、中学3年生は3泊4日の修学旅行、高校2年生は4泊5日の研修旅行に出かけます。

③学園祭・・・2学期はじめに行われる行事で、クラブ・委員会・各学年・有志団体などを通して全校生徒が参加します。

④球技スポーツ大会・・・生徒に最も人気のある行事です。2日間にわたって白熱した闘いが繰り広げられます。大会に花を添えるのは、クラスごとに趣向を凝らした手作りのゼッケンと鉢巻で、色とりどりのゼッケンは、クラスの団結のシンボルです。】

島田:説明会などの公開行事では学校のどこを見ていただきたいですか?

田畑先生:生徒のありのままの姿です。白百合の生徒には、おしとやかとか、お嬢様というイメージがあるので、実際に活動している様子を見ていただき、元気で明るくやさしい女の子たちが集まっている学校だということをお伝えするようにしています。

島田:学園祭の特徴はどんなところですか?

田畑先生:生徒が中心になって企画し、一年間かけて準備を行っているところです。

編集部:先生が好きな企画を教えてください。

田畑先生:クラスや学年を超えて、自分の好きなことをやりたい仲間同士で発表する「有志発表」です。そのグループの顧問教員として、メンバーと一緒にバンドで歌を歌ったりギターを弾いたりしたのは楽しかったです。一般の方には見ていただくことはできないのですが、「中夜祭」というイベントもとても盛り上がります。

島田: 補習や課外授業はありますか?

田畑先生:あります。成績がなかなか追いつかない生徒ための補習や、大学進学に向けてさらに学力をつけるための課外授業の他に、放課後数学科の複数の教員が待機している教室に、数学の質問を聞きに来ていいという「数学の部屋」や、お昼休みに英語とフランス語のネイティブの教員と楽しく話す「外国語の部屋」も人気があります。「数学の部屋」も「外国語の部屋」も予約なしで誰でも来室することができます。

編集部:島田さんは、利用されていましたか?

島田:利用しませんでした。 個人的に先生に聞きに行く方が多かったです。

田畑先生:休み時間になると、職員室の前は質問する生徒たちでいっぱいです。

編集部:生徒が質問しやすい雰囲気を学校で作っているんですね。

島田:中学入試で面接はありますか?

田畑先生:面接はあります。一般入試の場合、本人と保護者1名にいらしていただき、一組につき7分程度で行います。

編集部:父親と母親の、どちらが多いですか?

田畑先生:母親の方が多いです。ただ、父親も一緒にいらして、面接の教室の前で待っている方も大勢いらっしゃいます。家族で受験を乗り越えるという思いが伝わってきます。

島田:どこの中学校を併願している受験生が多いですか?

田畑先生:2月の東京の入試ですと、雙葉中学校です。1日に雙葉中学校を受験して、2日に本校を受験するというケースが多いです。他の併願校も女子校が多いです。年度によって違いはありますが、東洋英和女学院中学校、学習院女子中学校などの学校を併願する方が比較的多いです。伝統のある女子校やキリスト教の女子校という流れで学校選びをしている人が多いと思います。

島田:先生は授業でどのような工夫をしていますか?

田畑先生:「何を一番伝えたいか」ということは外さないようにした上で、楽しくためになる授業ができるよう工夫しています。

島田:授業で心がけていることはどのようなことですか?

田畑先生:「生徒が自分で考えて、発表できる場を作りたい」と思っています。知識を教えるだけじゃなくて、生徒が自分たちで考えたり、相談したり、表現したりする授業を心がけています。

島田:生徒の観察を日々どのようにしていますか。

田畑先生:生徒が発した言葉だけではなく、日々の様子から生徒が発しているサインを見つけることができればよいと思います。あとは、声をかけてあげたほうがいいのか、かけないほうがいいのかも考えます。どの生徒に対してもいつでも明るく声をかけた方がいいかというとそうではありません。「今は一人で過ごしたい」と考える生徒もいるので、そのあたりのことには気を遣います。

島田:生徒の特徴を教えてください。

田畑先生:やさしく、まじめで、芯がしっかりしている生徒が多いと思います。また、皆自然な気遣いができます。よく卒業生が、白百合学園の卒業生の友人と会う時の方が、他校出身の友人と会う時よりもリラックスできると話してくれます。

島田:白百合出身の友達は、ありのままの私を受け入れてくれます。

田畑先生:お互いのありのままの姿をそのまま受け入れるところは本校の生徒や卒業生のすばらしい点だと思います。

島田:学校や生徒たちの好きなところを教えてください。

田畑先生:生徒がお互いをありのままに受け入れ合っていて、人にやさしく接しているところは特に好きです。また、生徒たちがこの学校の伝統や、約90年間デザインが変わらない制服を大切にし、この学校に通えることに誇りを持っているということは、嬉しいし、ありがたいと思います。

島田: 最後に、中高一貫校だからこそできることはどんなことかを教えて下さい。

田畑先生:中高一貫校では6年間かけて友情を育むことができるという大きなメリットがあります。思春期に中学の3年と高校の3年を別々の環境で過ごすのと、6年間通して同じ仲間と成長し合うのとでは、友人との精神的なつながりの深さが違います。またその学校の教育方針や建学の理念を理解する上でも、3年間より6年間のほうが深く伝えることができます。学習面でも中学と高校の間でとぎれることがないので、無駄のないカリキュラムを組むことができます。だから、高校入試のためのエネルギーを、自分を深く見つめたり、内面を深めたりするために使うことができます。

編集部:ありがとうございました。

田畑先生:ありがとうございました。

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