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2016年11月15日

聖光の魅力は「勉強のレベルが高く、勉強だけじゃない」

取材日:2016年11月15日
インタビュイー:早稲田大学教育学部2年 上杉直矢さん
インタビュアー:教育図鑑編集部 田口亮太

編集部:お名前と通っている大学と学部を教えてください。

上杉:はい。早稲田大学教育学部に通っています。2年の上杉直矢と申します。

編集部:はい。何か部活とかやっていますか?

上杉:部活はやっていないんですけど、サークル活動で百人一首、競技かるたをやっております。

編集部:なるほど。それ高校からずっとやってるんですか?

上杉:はい。この聖光学院で同好会があったので、そこから始めて今も続けている形です。

編集部:分かりました。早稲田大学の教育学部に入った理由を教えてください。

上杉:はい。私は昔から教員志望でして、それで、早稲田文学部とか慶応の文学部とかも併願したんですけれども、やはり国語の教員を目指していたので、国語の専門性というよりは、やっぱり教育に携わる者としての学問みたいなものをやりたいなというのが大きくて。

元々教育学部っていうのは志望度が高かったんですが、まあ実際蓋を開けてみたらそこしか受からなかったので。(笑)結果的に早稲田の教育学部に進学することになりました。

編集部:最近ハマってることとか、趣味とかありますか?

上杉:趣味。

編集部:はい。特技でも。

上杉:趣味…そうですね。まあサークルでやっている競技かるたは趣味でやっているようなものなのですが、あとはそうですね、うーん。最近色んな方向への本を読んだりするのが好きで。小説は最近あんま読んでないんですが。

編集部:はい。

上杉:国文に関する本は読みますし、あとは、理系の数学とか物理とかに関する本とか読んだりとか。

編集部:ほう。

上杉:あとはそうですね、パラパラとですけど、池上彰の本とか。

編集部:なるほど。

上杉:社会的な事とかも読んだりしますね。

編集部:へー。ちなみに最近読んだ中で一番印象に残っている本とか、何ですか?

上杉:印象に残っている本。小説ですか?

編集部:あ、何でもいいですよ。読んだ本の中で。

上杉:えっと、「数学ガール」という本がありまして、数学なんですけど、小説仕立てになってて。高校生と中学生が数学をやるっていう話なんですが、私が個人的に数学が好きっていうのもあるんですけど、数学が分かんない人とか、ちょっと数学嫌いとかっていう人の目線に立って書かれている話なので、ストーリーとして追っても面白いですし。数学的なところもカバーされているので数学好きが読んでももちろん面白いと思います。

編集部:その本の中には数学の問題とかも出てくるんですか?

上杉:そうですね。問題というか、作品の中でこういう数学的なことを考えてみるとかっていう問題を提示されていって、登場人物たちが一緒に考えていくみたいな感じに書かれていますね。

「数学ガール」結城浩(著)

編集部:じゃ次ですね。将来の夢を教えてください。

上杉:将来の夢は、国語科の教員を目指しています。

編集部:いつ頃から国語科の教員になりたいって思ってたんですか。

上杉:そうですね。元々国語に絞らず教員を目指していたんですが、小5の頃の担任の先生がすごくよくて。私自身ちょっとアトピーを抱えていたり、いろいろ大変な時期でもあったんですが、そこでもすごく優しくというか、いろいろなことを考慮してくれて、すごい一人一人の目線に立ってくれる先生だったので。

編集部:なるほど。

上杉:そういうので、先生がいいな。いい職業だなと思っていました。憧れみたいなものですかね。

編集部:なるほどですね。

上杉:はい。

編集部:聖光学院に入ろうと思った理由を教えてください。

上杉:はい。実は私、父と兄がここの卒業生で。

編集部:あ、聖光学院の卒業生?

上杉:はい。なので私は当然そうなるものかなと思って。兄が行ってるから、父が行ってたから、っていう形ですかね。

編集部:ちなみに、お父さん、お兄さんからは入る前に学校のことどういう風に聞いてましたか?

上杉:直接聞くというよりは、母が教えてくれたことが多いんですが。やっぱり面倒見が良いというのを聞いてたました。あとは宿題が多いとか。(笑)

あとは、私が個人的に入学する直前に気になったのが、英語とかがやっぱり難しいから、置いてかれちゃうんじゃないかとかいう不安があったんですけれども。

編集部:ええ。

上杉:でもそこはちゃんと、私の頃は小学校の頃は英語はほとんどなかったので、一から教えてくれるよっていうようなことを教わったりとかして。

編集部:ええ。

上杉:じゃ、ちょっと安心かな、みたいな。

編集部:えー、その聞いていたことと入ってからのギャップとかって何かありました?

上杉:ギャップ。んー。ギャップ。

編集部:あ、そう、じゃ例えば宿題の量が多いって聞いてたんですよね?

上杉:はい。

編集部:実際入ってみて宿題の量って多かったですか?

上杉:最初は、あんまりそうは思わなくて。というか比較対象が特になかったので。

編集部:はい。

上杉:でも、そうでもないかなって思ったんですけど、先生方が、いつもの宿題というよりは、定期テスト毎の課題を出していく先生が多かったので、テスト前になって慌てて「ああヤバい。意外に多いぞ」みたいになって、ギリギリでやるみたいなことが多かったです。

編集部:定期テストの課題っていうのは、どういうものが出ますか?

上杉:授業でやったこと、授業で進めたものを、問題集でやっておいてねっていうようなことが多かったです。テスト前に、ここまでやったノート提出して下さい、とか。

編集部:なるほど。

上杉:あとは、英語とかだと、練習用のノートみたいなのがあるので、それとか授業のまとめノートを定期試験のタイミングで提出する、といったものでした。

編集部:それが、意外と後から多いなって思うんだ。(笑)

上杉:そうです。(笑)

編集部:併願校ですが、聖光学院以外にどこか受けましたか?

上杉:えっと、私は(2月)2日と4日に聖光学院を受けたんですが、1日に山手学院を受けて、3日に逗子開成を受けました。

編集部:なるほど。じゃ、はい、その中でここ選んだって何かあるんですか?

上杉:純粋に聖光が第一志望だっていうのが最初にありましたので、聖光に受かれば無条件で聖光に来ようと思っていました。

編集部:なるほど。なるほど。受験に対しては、お父さんもすごく積極的だったんですか?

上杉:いやあ。(笑)あんまり親がそこまで関与していたっていう印象はなくて。過去問をどう解いていくかみたいなスケジュールみたいなものとかは、母が立ててくれていたりしたんですが、基本的には塾で勉強して、母と父は、勉強しなさいとは言うけど、併願校どこにする、どこがいい、というような話をしたりというよりは、兄の前例があったので、それにのっとって、いろいろ決めた部分が多かったですね。

編集部:中学受験の対策はいつから始めてましたか?

上杉:私は小5の時に塾に入って、そこから塾で勉強していた感じです。

編集部:えっと、どこの塾ですか?

上杉:日能研に通っていました。

編集部:ほう。週何ぐらいでですか?

上杉:えっと、5年の時は週2かな。それで、6年で正規の授業が週3回あって、あとはあの、土曜日に特別授業みたいなのがあって、日曜日にテストがあるみたいな感じでしたね。

編集部:聖光学院の良いところを3つ教えてください。

上杉:はい。良いところ。

編集部:はい。

上杉:んー。面倒見が良い。勉強のレベルが高い。で、勉強だけじゃない。

編集部:ほう。

上杉:この3点ですかね。

編集部:なるほど、なるほど。そしたら、面倒見が良いってのは、具体的に言うと何かありますか?

上杉:そうですね。個人の先生方の意識として、やっぱり分かんない生徒に対して、気にかけてあげる気持ちみたいなのがすごい伝わってきて。

自分が勉強する側だったら、勉強したくなかった時もあったので、そういう時はちょっと何か聞かれると気まずいみたいな感じのところはあったんですが。(笑)でもやっぱり、勉強をしてない生徒に対して、個別にちょっと話を聞いてみたりとか。あと私の同級生で、あまりに宿題をやらなすぎて、職員室の先生の机の後ろに机が用意されていて、そこで毎日自習をしろみたいな。(笑)

編集部:(笑)

上杉:そんなこともあったりして。そういう意味では、生徒が勉強できるような環境づくりというか、そういうところは、先生一人一人のモチベーションというか気持ちとして非常に高いのかなと思いました。

編集部:ありがとうございます。じゃ、次、授業のレベルが高い。

上杉:はい。

編集部:これ、どんな授業をやってるんですか?

上杉:私が受けた授業が特別なものだとかどうかはちょっと分からないんですけど。でも、テストのための勉強ではなかったかなと思って。私はそれが当然だと思ってたんですけど、まあその、大学にいる友達とかで色んな高校、中学の友達がいて、話を聞くと、必ずしもそうでないこともあるみたいで。

一番分かりやすいのは英語で、実際に使わないような学校的な英語だけに終始せずに、純粋に「使える英語をできるようにならなきゃ意味がない」、みたいなこととか。

あとは数学とかでも、公式とかじゃなくって、証明とかその吟味みたいなものを重視したりとかっていう先生が多いので、上辺だけじゃなくて本質的な理解につながるような授業なのかなと。授業スタイルというよりは、先生のスタンスとして、ですかね。

編集部:では、次ですね。勉強だけじゃないってところが良いところですっていうのあったんですけど、それって何か具体的にありますか?

上杉:えっと、勉強以外のところで、部活とかはうちはそこまで盛んな方ではないとは思うんですが、でも「聖光塾」っていう特別講座が開かれて、その普段の教室での勉強ではできないようなことを体験したりっていうこととか。

あとはその、学校としてのフォローみたいなところはどこまでやるかは分からないですけど、校長先生も非常に音楽に対しては理解がある方ですし。他にも、バレエですごい生徒がいたり、ゲームのポケモンで世界大会に出たみたいな子がいたりとかっていうのも、始業式とか終業式で表彰されたりとかして。自分のやっている得意分野を潰されないというか。そういうところも応援してくれるようなところが、割と懐が大きいと思います。

編集部:ちなみに上杉さんは、勉強以外に中学校、高校で頑張ったこととか何ですか?

上杉さん:そうですね。私は学校内での活動が多かったんですが、中1から高3まで図書委員会をやって図書館の運営とかを考えたりとか、あとは高校から競技かるたをやって、練習したりっていうのが、割と頑張ったというかやったことに入りますかね。

編集部:図書館の運営?

上杉:運営というほど大層なことかどうか分かんないですけど。(笑)文化祭とかもうちは全部生徒主体でやるので、その為の準備とか。図書館は古本市をやるんですけど、何をいつまでに準備してとかっていうのを決めたり、先生のところに話を聞きに行ったり。

あとは、純粋に普段の図書館の運営をもっと良いものにできないかとか、図書委員をどういう所に置くのが良いのかとか。図書館でもこういう本を置いた方が良いんじゃないかとか、こういうシステムにした方が良いじゃないかみたいなものは割と先生方と話し合いました。

ここからは、インタビューではなく、文章回答になります。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

上杉:視野が広がったことでしょうか。小学校は公立だったので行動範囲も絞られていましたが、聖光に入学して電車通学するようになり、物理的な行動範囲も広がりましたし、色々な生徒、先生がいたので、たくさんのことにチャレンジしようと思いました。好奇心旺盛だったので……。

上杉:辛かったことは特にないのですが、悩んだことは、文理選択ですかね。私はそもそも英語が苦手で、他は分野問わずわりとなんでも好きだったので、どちらに進むかとても悩みました。そこで一旦は文系にしたのですが、高2で本気で理転を考えたりして。結局巳波先生はじめ多くの先生にお話を伺って、結局文系のままで行くことにしたのですが、今でも数学とかは趣味で勉強したりしています。

上杉:聖光時代の友人といっても幅広いですが、今でも仲の良い友人もいますね。普段なかなか時間が取れないので、頻繁に会ったりはできないのですが、他大の文化祭や聖光祭などで会うと今でもとても楽しいです。また他大でも同じ種類のサークルに所属している友人もいるので、大会で会ったりとかもします。

上杉:一口には言い切れませんが、何も考えなくていいのはやはり聖光の友達ですね。大学の友達も色んな人がいて勉強になりますし、それもとても楽しいですが、6年間を共にした友人はやはり勝手が分かっているので、話してても落ち着きます。

上杉:中学時代が本当に勉強しませんでした。成績も230人中180番あたりをうろうろしていて。宿題もたくさん出るんですが、期日に間に合わず居残りなんてこともしょっちゅうでした。学校の先生には1日2時間と言われていましたが、正直なところ1週間に2時間くらいだったかもしれません(笑)。

高校に入って、先生方も「義務教育じゃない」ということをしきりにおっしゃるようになり、そこから割と勉強するようになりました。それでも部活(同好会)も忙しかったのでコンスタントに毎日2時間はできませんでしたが、それでも1時間から1時間半はしていたように思います。

大学受験前は、部活(同好会)も引退して時間ができたので平日は毎日6時間くらいはしていたかなと思います。うちの学校の裏にセミナーハウスがあって、高3はそこで21時まで勉強できるんですが、私は授業が15時過ぎに終わって17時半までは図書館で勉強し、そこから場所を変えて21時までセミナーハウスで勉強していました。セミナーハウスは基本的に休日も開いていたので、休日は朝10時ころに行って夜までいるということが多かったです。

もちろんずっと集中していたわけではなく、休憩とりながら、とか、疲れて眠ってしまうことも少なからずありましたが。私は中学受験の時から家で勉強できないタイプだったので、学校やセミナーハウスで勉強していました。

上杉:中3の頃の公民です。公民なので憲法の基本的人権とかについて学ぶんですが、先生が「公民は身の回りのことだから、授業に雑談は存在しない、そこまで含めて授業なんだ」とおっしゃっていて、時事的なこともよく解説してくださりましたし、聖光版池上彰のような先生でとても面白かったです。

上杉:好きな先生はたくさんいたのですが、やはり高1〜2で担任を持っていただき、かるた同好会の顧問でもあった国語科の巳波先生でしょうか。これは高校の時の話になってしまうのですが、数学の原理が好きとか、国語でも文学ではなく国語学(文法的な分野)が専門の先生だったので志向が似ていたというのもあり、なにかにつけて話をしに行っていました。

巳波先生は本当に怒らない、穏やかな先生だったので、色々教え導いてくださりながらも、粘り強く相手をしてくださり、勉強面でも、同好会でも、生活指導でも本当に何から何までお世話になりました。

上杉:5です。私は本当に何不自由なく過ごせていましたし、学校に対して不満に思うこともありませんでした(大雨で警報が出ても台風でなければ休校にならないなどでぶつぶつ言うことはありましたが(笑)。先生は本当に面倒をよく見てくださいますし、かといってすべてやってしまうのではなく、文化祭や体育祭など勉強以外のことは基本的にすべて生徒で進めていくため好きにさせてくださいます。もちろん学校が楽しくない友人もいたようですが、少なくとも私にとってはとても居心地がよく、良い環境でした。

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