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    取材日:2016年11月21日

    インタビュー:中田朋之先生

    インタビュアー:早稲田大学文化構想学部4年 佐藤はるか

    1. 先生になった一番の動機

    佐藤:まず、先生になった1番の動機は何ですか?

    中田先生:バスケットボールが教えたくて・・・

    で、プロのバスケットボールコーチっていうわけにはなかなかいかなそうだったので。そしたら学校でバスケットボールを教えるとなると、学校の先生かなと思ったのがまずきっかけですね。

    2. これまでに習った尊敬できる先生

    佐藤:では次に、これまで習った尊敬できる先生を具体的に教えてください。

    中田先生:正直言うと、あんまりいないです、僕は。

    佐藤:いないですか(笑)。

    中田先生:もちろんお世話になった先生方はいっぱいいて。中学の顧問の先生だったり、高校の顧問の先生であったりでももしかしたら、自分が教員になったらこういうふうにできるんじゃないかなとか、こういう接し方するともっといいんじゃないかなっていうのを少し思いながら、自分なりにできることっていうのを少しずつ考えたところがあるので、特別この人を尊敬して、この人のようになろうっていうのは、あまり正直ないところですかね。

    佐藤:ああ、そうなんですか。むしろ反面教師というかたちで、先生たちを見ていたという。

    中田先生:そうかもしれない。

    佐藤:そうなんですね。知らなかった。やっぱり、イメージ的にはなにかしらそういう、尊敬する先生っていうのがいらっしゃる方多いのかなと思ったんですけど。珍しいほうですか。

    中田先生:多分、珍しいほうだとは・・・。

    佐藤:そうですよね。

    中田先生:小学校のときとかは多分「金八先生」とか、テレビの影響も、もしかしたらあるのかもしれないけど、特別尊敬というかたちにはなっていないかな。

    3. 教師になった直後と現在とで先生ご自身で大きく変わったこと

    佐藤:次に、教師になった直後と現在、今で、先生ご自身、大きく変わったことはありますか?

    中田先生:ああ、かなり大きくありますね。僕の場合は大妻という女子校に来て、自分では今まで経験のない環境に入ったので、生徒との接し方とか、話し方とか、話す内容っていうのは、やっぱり年を重ねていって、いろいろな生徒と話をしたり、経験したりすることで、少しずつ変わっていったと思いますね。

    佐藤:では、生徒との接し方が変わったっていうことですか。なにか、例えば、教師としての意識というか、内面的な部分で変わったところはありますか?

    中田先生:大学卒業して、教員となった最初の頃は、もしかしたら今でもあるところかもしれないけども、やっぱり強くガンガン、駄目なものは駄目、許せないものは許さないっていうようなスタンスを最初のほうは持っていたかもしれないけども、徐々に、駄目なものを見つけるよりは、いい部分を伸ばしていったほうが、お互いにとってもいいのかなっていうところは、少し心境の変化があったかもしれないです。

    佐藤:そうなんですね。確かに、今思い返すと、中学1年のときに習ってた中田先生と、今ではだいぶ印象が違うなっていうのはあるんですけど。

    編集部:どんなふうに違うんですか?

    佐藤:そうですね、始めの頃はちょっと、先生もまだお若かったので、ただおもしろくて、ちょっと怒ると怖いみたいな。ちょっと距離感があったんですけど。最近は部活の顧問だったのもあり、ちょっと話しやすいというか、踏み入った、ちょっと相談じゃないですけど、そういうことも話しやすい雰囲気になったなと思います。

    編集部:先生、女子に接するときのポイント、これを心掛けていることとかってありますか?

    中田先生:んー、まだ今、考え中な部分ではあると思うのですけど、踏み入り過ぎないとこですかね。

    あとは、言葉遣いはやっぱり気にするところですかね。あまり、男子に話す言葉遣いと、特に大妻という女子に話す言葉遣いは違ったほうがいいかなというのは・・・常に意識は。

    編集部:どんなふうに変えるんですか?

    中田先生:カッとなったときとか、明らかに態度が悪かったりといったときも、男子だったら「おい、テメエふざけんな」っていうところがあっても、相手がそれを受けてくれるはず。だけど、それを女子に使ってしまうと、それでもうすべてが終わってしまうという。会話も成り立たないし、そのあとの関係もなくなってしまうところが、やっぱり女子のほうが多くあるかなと思います。やっぱり女性…、女子といっても女性なので、話は少し聞いてあげることを増やしたほうがいいかな。男子だとこっちからどんどん話を振ってあげるほうがいいのかな、なんていうのも少し考えながらいるんですけど。まあ、うまくいかないですね(笑)。

    4. 好きな本・影響を受けた本

    佐藤:じゃあ、次の質問。好きな本、影響を受けた本を教えてください。

    中田先生:本?やっぱり僕は、物語系も好きですごく読んだりもするんですけども、影響を受けるのは、例えばトップアスリートを教えている指導者の方のエッセイだったり、よく本屋さんに並ぶような、有名になった指導者の方、プロ野球の選手だったり、サッカーの監督の方々の本を読むと、少し影響を受けたりします。

    佐藤:へえ、それは指南書のようなものですか、それとも人生をみたいな?

    中田先生:人生をみたいなほうが多いですね。

    佐藤:あ、そうなんですね。(笑)じゃ具体的な教え方っていうよりも、そういった人の生き様みたいな本を読んでいらっしゃるということ。そうなんですね。勝手に本は読んでないんじゃないかと思っていたので。

    中田先生:こらこら(笑)。

    佐藤::例えば、どんな方の?

    中田先生:例えば、最近でいうと、ラグビーの全日本の監督をやったエディーさんとか、あと変わったとこだと、今フットサルで全日本の監督をしている方の本だったりという方が。

    子どもがみるみる変わる ミゲル流 人生を切り開く「自信」のつけ方日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方やっぱり影響を受けやすいのは、海外の監督さんとか指導者の方の考え方。少し日本の体育の現場とか、部活の環境とかと違う考え方が多いので、そういったところは、特にやっぱり褒めてとか、いいところを伸ばしてといったような感覚は、すごく影響を受けているかもしれません。

    佐藤:それは体育の授業でも、例えば部活の顧問としても、どちらにも活きている?

    中田先生:両方とも。

    佐藤:そうなんですか。褒めて伸ばすというところなんですか。

    中田先生:最近やっぱり変わったのは、少し褒めて、駄目なものを見つけるよりは、いいところを見つけてあげる事が、4年前、5年前とは少し変わってきたかな。

    佐藤:そうなんですね。本で影響を受けて。

    中田先生:うん、本とかテレビからの影響は受けていると思いますね。

    5. 子どもを褒めて育てるべきか、それとも、厳しく育てたるべきか

    佐藤:子供は褒めて育てたほうがいいと思いますか、それとも厳しく育てたほうがいいと思いますか。

    中田先生:僕もそれ、すごく悩んでいるんですけど。

    佐藤:そうなんですか。

    中田先生:ちょっと前に、メンタルトレーニングを少し取り入れたときがあるんですけど。そのときに教えてもらったのは、基本的には褒めていい部分を伸ばしていくことで、お互いの関係を少し構築しておく。その中で決められた駄目なものは、しっかりと駄目だと指摘していく。いい部分はちゃんと褒めてあげる、駄目なものもちゃんと駄目って伝える。どうしてもちょっと前だと、駄目なものは駄目で終わって、褒めるっていうところまでが行ってなかった部分があるかな。なので、厳しくする部分はしっかり厳しくする。でも褒めるところはしっかり褒めるっていう両方を使い分けると、両方生きてくるっていうことを少し教えてもらったので、両方必要かなと。

    佐藤:褒めて関係を構築した・・・。そうすることで厳しくするときにそれがより活きるってことなんですね。

    6. 大学に行くとどんな良いことがあるか

    佐藤:次に、大学に行くとどんないいことがあるかと生徒から質問されたらどう答えますか。

    中田先生:やっぱり、社会が広がっていく、多くの友人と出会える、多くの環境が広がっていくというのが1番。特に大妻の場合は中高と同じメンバーで、狭い環境の中で、育っていることが生徒たちは知らない。約280人いる仲間でも多いって感じるのが、実はすごく狭い世界で生きてて、すごく守られていることが、なかなか中にいると伝わらないので。そうじゃなくて、もうどんどん、もちろん日本だけじゃなくて海外も含めて、広く人間関係がつくれていくよっていうのは1番言っているところですかね。

    佐藤:世界の広がりみたいなことですか。。実際に質問されたこともありますか。

    中田先生:あります。

    佐藤:そうなんですね。そのために、こういった答え出されてるってことですね、それはあれですか、ご自身の経験からではなくて、大学を経験した上で大妻を見て、そうおっしゃってるってこと・・・

    中田先生:大妻を見て、かもしれない。(笑)

    佐藤:そうなんですね。閉ざされた中からということですね。ありがとうございます。

    編集部:すみません、ちなみに佐藤さんは大妻の6年間は閉ざされた空間だという思いがありますか。

    佐藤:そうですね。私も当時は全く思っていなかったんですが、確かに大学に出てみると、よっぽど人種といいますか、人のタイプも違って、もちろん男性もいて、育ってきた環境も違ってって、かなり驚いた部分もありました。例えばなんですけど、大妻だとそこそこ裕福な家庭の方が多いかなと思うんですけど、大学に出ると、当たり前に奨学金をもらっている人がたくさんいたり、塾に通わずに何年も自力で浪人して大学に受かっているという人を見て、そういった人もいるんだなというのは1年生の頃はかなり驚きました。

    7. 中高一貫校にあって一般の中学校にないもの

    佐藤:中高一貫校にあって一般の中学校にないものといったら何ですか。

    中田先生:うーん、例えば部活動を例にとると分かりやすい部分だと思うんですけども、先生から教わる前に、先輩にいろいろ教えてもらう。それはもちろん、技術的なものもそうだし、例えば礼儀、話し方ひとつ、挨拶の仕方、もしかしたら部則っていうもので縛っている部分があるかもしれないけれども、先輩から教えてもらう部分っていうのは、特に1歳上っていうよりは、4つも5つも年齢的に上のお姉さんから教えてもらったり、あんなふうにやるんだっていうのを見て覚えるといったところが、やっぱり1番違うところかな。部活の話にはなるかもしれないけども、中学校のときには知らなかったけども、実は自分が高校生になったら、こんなことも裏でやってたんだあのときの先輩たちは、っていうのを自分で気づくことができるっていうのは、中高一貫ならではの経験できるところか。もちろんそれは部活だけじゃなくて委員会であったり、生徒会だったりで、そういった経験ができるところだと思うので。生活の中に高校生がいるっていうのは、そういった部分ではかなり違う部分、いるだけでも違う部分かなって思いますね。

    佐藤:そうですね、確かに。中学1年の頃は高校3年生なんてもう神みたいな存在ですし、大分遠い存在ではありましたね。じゃあ、確かに先ほどの話だと、閉ざされた空間ではあるけれども、そういった縦の学年の繋がりから学ぶことも多いっていうことなんですね。それって例えば、私は部活をやっていたから、すごく実感できる部分ではあるんですけど、部活や委員会だったりに属していない人たちにとっての中高一貫にあるものって何かありますか。

    中田先生:例えば、文化祭で文化祭実行委員をやってみたり、体育祭で応援係をやってみたりとか、そういった行事とか、なにか違うかたちでいろいろ参加しようという生徒も結構多くいるので、そういった部分では、どこかに所属しなくてもやるきっかけはいろいろなところである環境ではあると思います。

    編集部:ちなみに、女子校にあってほかの学校にないものってありますか。

    中田先生:女子校ならではっていうことかと思うんですけども。よくこちらからお伝えするのは、男の子がやるであろう仕事も、すべて女の子でやらなければいけないこと。例えば、重いものを持って運ぶのも自分たちでやらなければいけない。でも力が足りなければ、複数で協力して行ったり、なにかものを使ったり、あとは生徒会の役員なんかも、生徒会長はどうしても男の子の印象があるけども、すべて女の子でやらなきゃいけないので、そういった、リーダーになりたい子は、積極的にどんどんチャレンジできるところは、女子校ならではかなと思いますね。

    編集部:そうですよね、なるほど。じゃ、大妻にあって、他の女子校にないものってなんですか。

    中田先生:うーん。なくはないとは思うんですけど、体育祭の応援団っていうのはかなり特殊な…。

    編集部:ああ、どんな感じなんですか。

    中田先生:ある大学の応援団の応援を使いながら、かなり迫力のあるものを体育祭で披露しています。それがもう57代、長い年月ずっと受け継がれて行っている部分なので、そこはほかの学校にはない、女子校ならではの部分。大妻だからこそある部分の1つかなと。

    編集部:私のイメージとちょっと違ったんですけど。大妻ってどちらかというと活発というイメージと世間のイメージは違いますよね。

    中田先生:外から見るとどう見えているのかっていうのは、少し違う部分もあるかもしれないんですけども・・・。

    でも、中に入って実際に生活をしていると、少しスペース的には狭い空間、例えば校庭がなかったり、廊下も少し狭かったりっていうところもあるんですけども、部活動の参加率とか参加の仕方とか、あとは行事に対する取り組みっていうのは、かなり活発で、積極的な子が多いかなと思いますね。

    8. 中学に合格した子どもに勉強以外で一生懸命取り組んでほしいこと

    佐藤:そうしたら、中学に合格した子供に、勉強以外で一生懸命取り組んでほしいことはどんなことですか?

    中田先生:まずは、勉強のリズムをしっかりとつくる。毎日の勉強にどうやってついていくのか、っていうところをしっかりと身につけるのは、やっぱりやってほしいかな。その上で、友人関係を構築する事は、かなり重要なことだと思います。そのために、部活動だったり委員会を十分利用してもらって、友達との関係をつくることが1番取り組んでほしいかな。

    編集部:ちなみに部活に所属されているのはどれぐらいですか。

    中田先生:中学1年生で、最初に部に参加できるのが中間考査終了以降。実際に始まるのは、1学期の終わりにはなるんですけども。中学1年生の95%ぐらいは何かしらの部活に所属してます。

    編集部:そのうち体育会っていうか、体育系はどれぐらい?

    中田先生:体育系は、恐らく4割ぐらいかなと思うんですけども。全国レベルの文化部もあるので、なにを持って体育会系、体育系かっていうところが、ちょっと難しいところだと思いますし、バトントワリングも全国なので、そういった部は、もう100人を超える部員がいたりします。

    編集部:辞められる方も多いんですか。

    中田先生:そうですね。部によっては、中学3年生で1回区切りをつけて、高校には少しほかのこと、っていうことも多くありますね。

    9. 背伸びして入った場合、貴校の授業にはついていけますか。

    佐藤:ちょっと雰囲気変わるんですが、背伸びして入った場合、学校の授業にはついていけますか。

    中田先生:あ、十分ついていけると思います。

    佐藤:そうですか。実際にそういった生徒さん、そのぎりぎりで入った生徒さんでも入ってからっていうのは、やはり変わりますか。大きく?

    中田先生:はい。大きく変わりますね。授業自体が、特に中学1年生だと、毎週のようにミニテストや、小テストみたいなものがあって、できていなければ、補習が行われたり、個人的に先生へ質問にどんどん行けたりする感じがあるので。日々の授業をしっかり取り組む事を続けていれば、入口の時点でどうであれ、少しずつ変化していくことと、逆に入学時に上位の成績であったからといって、それに甘んじて何もやらないと、いつの間にかどんどん下がってしまうことが見受けられる。やっぱり入ったときのことよりも、入ってからどういうふうに授業とか勉強に取り組んでいくかで、変化が出てくると思いますね。

    佐藤:ああ、そうなんですね。毎回テストでは、点数が悪かったりすると補講というものが行われる?

    中田先生:全てではないと思いますが、行っています。

    10. 生徒からの印象的な相談

    佐藤:生徒からの相談で、印象的な内容があったら教えてください。

    中田先生

    :卒業するときとか、受験するときに、何がいい、どうしたらいいかわからない、けどどうすればいいんだろう。なにから手を付けたらいいかわからない。、文系理系の選択だったり、どういった分野に進みたいかが、もう全然わからない。どこに興味を持てば少しずつ決まっていくんだろう、っていう相談がやっぱり多くて、難しく、こう・・・時間がかかるかなってところですかね。

    佐藤:そういったときに、なにか気を付けていることなどありますか。

    中田先生:こっちで誘導しないってこと。これがいいよとか、こういうのが向いているんじゃないっていうのは、それこそ選択肢を狭めてしまうので。会話の中で出てきたちょっとした事を拾っていくことは意識しているかもしれないですね。

    佐藤:アドバイスに留めて、決めつけることはしないっていうことなんですかね。私も確か中田先生に、この成績で早慶目指して大丈夫ですかっていうのを・・・。

    中田先生:ありましたね。

    佐藤:聞いたようなことがあったので。

    中田先生:多分、全然大丈夫っていうか、もうどんどんやれって多分言ったかなっていう・・・。

    佐藤:そうですね。それは大分救われたと思います。(笑)

    中田先生:いえいえ。

    佐藤:とても印象的です、私的に。

    11. 授業の準備いついて

    佐藤:次に先生は授業の準備はどんなことをされていますか。

    中田先生:授業の準備は、体育なので、種目とかにもよるんですけども。使用する備品の準備はもちろん、試合とかになれば組み合わせ表であったりします。ただ最近は、iPadや電子機器を使うこともあるので、そのモニターだったり、どういったタイミングで使えばいいか、っていう準備があるところですかね。

    佐藤:そうなんですね。iPadは授業ではどういったかたちで使われるんですか。

    中田先生:例えばバレーボールの試合を録画して、試合が終わったときに、生徒たちに試合の映像を実際に見せて、こういったプレーだったよ、こういうふうにすると、もう少しこういう展開が増えるかもね、っていうのを実際に自分たちの動画を見せる使い方を今はしています。

    佐藤:自分を撮ったものを見せるっていうことなんですね。

    中田先生:そうです。

    佐藤:そうなんですね、へえ。やってみたかったな。ありがとうございます。

    12. 先生が授業で心がけていること

    佐藤:授業で心掛けていることはなんですか。

    中田先生:うーん。メリハリをつける。

    佐藤:メリハリをつける。

    中田先生:最初に並ぶ、挨拶する、話を聞くのはしっかりとやる。だけど、それが終わって自分たちの活動になったら、とにかくこう、活発に動いてほしい。自由な部分と、しっかりとする部分っていうメリハリはつけるように意識してます。

    佐藤:そうなんですね。ときには厳しく。

    中田先生:ときには厳しく。


    13. キャリア教育について

    佐藤:次にキャリア教育についてなんですが、キャリア教育はいつごろからどんな取り組みをしていますか。

    中田先生:進路プログラムとしては、中学3年生からです。ただ、もう今は、中学1年生から少しずつそういったことを意識しています。中学1年生の段階では、論文のテーマを見つける手がかりとなるようにいろいろなテーマだったり、題材をこちらのほうからミニ講座として用意して、少しずつ興味関心を、いろいろな部分に広げていくっていうことだったり、分科会というかたちでいろいろな分野に分かれて研究してみたり、それを発表したりすることを行ってます。高校生になればもっと具体的に、保護者の方の力を借りたり、講演に来ていただいたり、大学の模擬講義をしたりっていうことで、少しずつ将来に向けての進路選択の幅を広げてもらうっていうことを考えると、中学1年生の段階から少しずつ、もうやっていることかな。

    佐藤:常に将来について考える機会があるということなんですね。中学1年生・・・。それは成立しますか。中学1年生で。

    中田先生:多分、何かを決めるっていうのは、やっぱり中学3年生だったり、具体的には高校1年生の後半になってくると思います。ただ、急にそのときに言われて決めるっていうことが難しいとなると、少しずつ時間をかけて考える中で、さあ最終的に決めていこう、っていう流れのほうが自然になってきたのかな。

    佐藤:そうなんですね。私の時代はなかったですよね。

    中田先生:そうですね。やっぱり高校1年生から。

    佐藤:そうですよね。ああ、そうなんだ。

    中田先生:進路選択どうしようか、オリエンテーションでいろいろ発表して、っていうことがメインだったと思うんだけれども、ま、少しずつ早目。

    佐藤:早め、早めに組まれているってことですね。ありがとうございます。

    14. いじめへの対応

    佐藤:では次に、いじめが発覚したとき。最初に、どんな対応をしますか。

    中田先生:やっぱり、話を聞きますかね。該当している生徒を別々に話を聞きます。それと、本校の場合は、7クラス、7人の担任の先生がいて学年をみているので、、自分だけで全部をすべて処理しようとするんじゃなくて、経験のある先生方など、いろいろな先生の意見を聞いたり、手法を聞きながら、生徒とか、保護者のほうに話を聞くっていう対応をしてますね。

    佐藤::そういう場合は自分で発見して声をかけるっていうことですか。それとも生徒側から相談が・・・。

    中田先生:それは両方あると思います。本当はいろいろなところで見て、自分から発見することがいいと思うんだけれども、クラスの別の生徒からこちらのほうに情報が来て、教えてもらって、そこからもう少し調べてみるっていうことも多くあります。

    佐藤:そうなんですね。生徒から相談がなかった場合でも、先生ご自身からお話されるってことですか。

    中田先生:やっぱり雰囲気で、そういったときも、中にはあると思う。

    佐藤:実際にそれで、ある程度解決はするものですか。

    中田先生:そのときの、いじめられているほうの受けた気持ちの重さにもよると思うので、解決できているかの実感は正直分からないです。

    佐藤:逆に口を挟んだことで悪い方向に向かってしまったことはありましたか。

    中田先生:ありますね。

    佐藤:あるんですね。そういう経験を踏まえて、気を遣いながら声をかけるって感じなんですか。

    中田先生:そうですね。

    15. 携帯電話の持ち込みについて

    佐藤:では次に、子供が学校に携帯電話を持っていくことを禁止したほうがいいと思いますか。それとも許可して健全な使い方を教えたほうがいいと思いますか。

    中田先生:今は、本校のやり方が僕は1番いいかなと思っています。携帯電話の持ち込みは、通学中、緊急的に連絡を取らなければいけないこともあると思うので、持ってくるのは、いいかと思うんだけれど、やっぱり校内で使用する必要はないかと思う。もし外と連絡が取りたい場合には学校の公衆電話が使えるし。、ただ、駅とか登下校中に体調が悪くなってしまった場合など、緊急で連絡を取りたい場合の使用が1番いいかと思います。

    佐藤:そうなんですね。持っていって、電源を切って自分で各々持っているってことですよね、学校では。

    中田先生:はい。

    佐藤:なるほど。ありがとうございます。私も没収されたことがあるので。使ってしまって。

    16. 人気のある先生とはどんな先生でしょうか。

    佐藤:次に、生徒から人気のある先生とはどんな先生でしょうか。

    中田先生:やっぱり親しみやすいっていうか、話しかけやすいとか、話をよく聞いてもらえるっていう先生が、人気があるのかな。

    佐藤:そうですかね。例えばその教科の教え方とかよりも、その人柄っていうのが人気の要因ですか。

    中田先生:うーん、年齢、その学年にもよるかもしれないけども、多分、親しみだったり、わからないことを、もう1回聞いてみようとなるのは、人間関係が少し構築できている、話しやすい雰囲気を出す先生が、人気のある先生なのかなと思いますね。

    17. 日々の生徒の観察

    佐藤:生徒の観察を日々どのようにしていますか。

    中田先生:今は担任がないので、なかなか難しい部分があるんですけど。すれ違うときの挨拶だったり、雰囲気っていうのを少し見るところです。担任をしている場合には、やっぱり朝1番、朝礼の時に教室へ入ったときの雰囲気が、1番大切かなって思います。

    佐藤:全体の雰囲気っていうことですか。

    中田先生:全体の雰囲気。

    佐藤:そんなに日によって違うものですか。

    中田先生:全然違いますね。

    佐藤:そうなんですね。

    中田先生:多分生徒も、先生が入ってきたときに、雰囲気が毎日少しづつ違うんじゃないかな。今日は、なんか怒ってるなとか、やたら機嫌がいいなって思うことがあるように、こちら側も入ったら、少し明るい雰囲気だったり、すごく、落ち着かない雰囲気だったり、逆にすごい静かになってたりするところとか。あと、必ず出欠を取る時間があるので、そこで顔が下がっている、上がっているとか、なんかいつもと違う雰囲気だったりっていうのは感じるようにはしていました。

    18. 学校・生徒たちの好きなところ

    佐藤:学校の生徒たちの好きなところを教えてください。

    中田先生:活発にいろいろなことに取り組むところっていうのは好きな雰囲気の1つかもしれません。

    佐藤:それは全体的に言えることですか。

    中田先生:全体的に。

    佐藤:そうなんですね。では、今の生徒さんかなと思うんですけど、学校の好きなところはどういったところですか。

    中田先生:学校の好きなところ・・・。あんまり考えたことない。(笑)多分、学校の特徴とか固く考えている部分で、それに合わせて生徒を中心にというか、今度の行事がどうのとかっていうほうに追われて、学校の良さとかを改めて考えたりとかせずに、こういう中でやってほしいっていうほうが先行している部分かもしれないですね。

    19. 学校・生徒たちのもっとこうしたらいいのにという点

    佐藤:では逆に、学校や生徒たちの、もっとこうしたらいいのにという点を教えてください。

    中田先生:もっといろいろな活動、行事だけじゃなくて、いろいろな講演の方が来ていただいたのを聞く機会だったり、長期休み中に海外への研修があったり、留学制度があったり、冬にスキーや社会科見学会とかの課外活動といった、自由に参加できる行事にもっと積極的に参加してくれるといいかなと思う。あとは、中高6年間なので、中学で部活動を辞めてしまったら、高校でもう1回別の部活で活躍をしてくれるといいのになって思います。中学で部活を辞めてしまって終わってしまっている生徒も結構いるので、高校でもまた別のかたちで積極的に取り組むといいんじゃないかなって思います。

    佐藤:積極的にイベントだったり活動に参加してほしいってことですかね。ありがとうございます。

    20. 生徒の特徴

    佐藤:では、生徒の特徴を一言でいうと、どのような生徒が多いですか。

    中田先生:うーん・・・。場に合わせていろいろなことができる生徒が多い。

    佐藤:そうなんですか。

    中田先生:例えば、普段はこう、賑やかに楽しく、もうこちらからすると少し落ち着きがなく、うるさいって思うような生徒であっても、受験生の保護者だったり、誰か大人と話すような機会があると、しっかりと対応できる生徒が多いかなと。なので、普段の生活ではあまり見えないけども、ちゃんと場の雰囲気とか、場の空気とか、礼儀っをある程度ちゃんとわきまえて、使い分けてくれているところは、多くの生徒が、対応できるなってすごく感心して思います。

    佐藤:時と場合をわきまえているってことですか。騒いでいいときもわかっているって感じですか。

    中田先生:っていうことですよね。

    21. 6年後の生徒の姿

    佐藤:貴校に進学した子供は6年後、どのように成長していますか。どんな成長を望みますか。

    中田先生:うーん、やっぱり、こちら側の考え方になってしまうかもしれないですけど、ほとんどの生徒は、社会に出ても、大妻の卒業生だという言葉をどんどん使ってもらって恥ずかしくないと思います。今は企業の面接とかで、最後の卒業はどこかよりも、中学とか高校は、どこの学校を卒業しましたかとか、高校時代にどんなことを経験しましたか、って聞かれることが多くなっているみたいで。そういった部分では、中高時代に経験したことをどんどん発信してもいいと思うし、こちらとしても十分に育ってくれて、外で活躍してほしいと思っています。逆に、今回みたいに少し戻ってきてもらって協力もしてほしいって思うような人たちが、いっぱいいることは、すごくうれしいことだと思います。

    22. 自分の子供も勤務されている学校に入れたいと思いますか。

    佐藤:では最後に、自分の子供も勤務されている学校に入れたいと思いますか。その理由も教えてください。

    中田先生:残念ながら男の子なので。(笑)全く条件に合わない部分なので、考えたことも実はないかな。

    佐藤:ないですか。仮に女の子・・・

    中田先生:仮に女の子だったら、僕は大妻はとてもいいところだと思うんですけど、自分が勤務しているところに娘がいると、やはりいろいろな部分で影響が出てきてしまうと思うので、僕は嫌かな。

    佐藤:ではご自身が勤務されていなかったら、子供を入れる環境としては。

    中田先生:それは、とてもいいと思います。

    佐藤:入れたいとお考えですか。

    中田先生:うん。

    佐藤はるか
    卒業生
    早稲田大学文化構想学部4年
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