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    取材日: 2016年7月29日

    インタビュイー:理科 小林大洋先生

    インタビュアー:東京大学文学部英語英米文学科3年生 中越亜理紗




    1.授業で使っている教材

    中越:物理の授業ではどのような教材を使っていますか。

    小林先生:教科書とワークを使っているんですが、基本はまず実験プリントを用意して、そのプリントに沿って授業を進めていくかたちを取っています。

    2.理科の実験について

    中越:実験についてなんですけど、特徴や頻度はどのような感じでしょうか。

    小林先生:基本理科っていうのは、疑問を解決していく学問だと考えているので、茗溪の理科の授業では基本実験を多く取り入れています。なので授業2,3回に対して1回の頻度で実験を行っています。


    3. 小テストの頻度

    中越:小テストの頻度はどのくらいでしょうか。

    小林先生:授業態度を見ているので、基本は期末テストのみで、小テストは行っていません。

    中越:分かりました。では、成績はどういうところを重視するのですか?

    小林先生:定期テストの成績と、あとは授業ノートを提出してもらって、ちゃんと板書が書けているか、プリントはちゃんとまとめて整理されているか、といったところをチェックしています。

    中越:私も、中学生の時に、すべての科目ではなかったかもしれないんですけど、ノートを提出したら先生からコメント付きで返ってきて。励ましのコメントとかが書いてあってとても嬉しかったので覚えています。


    4. 塾について

    中越:続いては、塾についてお聞きしたいと思います。先生が受け持っている生徒さんで、塾に通っている人はどれくらいいるんでしょうか。

    小林先生:中学受験をする時はかなりいるんですけれども、中学生になったら通う人がかなり減る印象があります。ただ、クラスに数人は通っている生徒がいるようです。

    中越:ちなみに、高校生になった場合はどんな感じでしょうか。

    小林先生:高校生になると、やはり大学受験が控えているので、また塾に入り直したという生徒の話も聞きます。中越:私自身も受験の時は高1の終わりくらいから塾に通っていたんですけど、基本的には学校の勉強が中心だったのを覚えてます。塾は補う程度で。中越:塾に通うことに対して、先生はどのようにお考えですか?

    小林先生:自分自身が目的を持った上で時間的に厳しくなければ、通って自分の力を伸ばすということについて個人的には賛成です。

    中越:なるほど、ありがとうございます。


    5. 部活動について

    中越:続いては部活動について質問したいと思います。先生は何か部活動の顧問はされていますか。

    小林先生:現在は、科学部の物理班の顧問をしています。あとは科学部の無線工学班の顧問もやらせてもらっています。

    中越:科学部なんですね。実は私も高校生の時に科学部の数学班っていうのに入っていました。

    小林先生:数学班、なるほど!

    中越:あとダンス同好会も少しやっていました。ちなみに、物理班の練習時間や、活動の頻度というものはどれくらいのものなんでしょうか。

    小林先生:活動時間、頻度としては、基本は水曜日、金曜日の2時間になってます。あとは、外部で発表会がある時は、準備をするために土曜日を使ったりして適宜活動時間を増やして活動をしています。

    中越:物理班で今活動されていることなど、具体的に何か教えていただけますか?

    小林先生:基本、今の中学生はカッターだとかを全然持ったことないという人も多いので、例えば、竹を採ってきて竹とんぼを作ったり、あとは糸電話の糸の部分を金属に変えたものを使って実際に話をしてみて、伝わり方の違いを確かめたり、とにかくいろんなモノ作りを行っています。あとは、晴れている日には、「ソーラークッカー」とか言って、太陽の光で調理してみたりといったことをやってます。Link:ソーラークッカーについて

    中越:面白いですね。

    小林先生:あとは発表会に向けて準備をしているんですが、車に興味がある生徒がいるので、風の流れを起こした時、上の風の流れが早いとそれに伴い下に押し付けるような力が加わるという現象、「ダウンフォース」と言われるものなんですが、ダウンフォースについてセンサーを使ってデータを取り、研究結果をまとめるなどしています。

    中越:発表の場とは、どのようなものなんでしょうか?

    小林先生:例えば、筑波ではつくばフェスティバルと言われる科学のフェスティバルが開催されるんですけれども、そこではいろんな学校の科学部が集まっていろんな発表をする場が設けられているんです。小さい子向けだとか、あとは実際の研究者の人に対して発表する場もいくつかあるので、それに向けて活動をしています。

    中越:ほんとに本格的な感じなんですね。すごい。

    小林先生:本格的、ですかね。あはは。

    中越:生徒の様子とか、見ていてどうですか?楽しんでるとか。

    小林先生:そうですね、最初に「こういうの作ってみない?」とアイデアを提供して、あと本とかそういうのはとりあえず置いといて「興味あるものを作ってみない?」と言ってみると、自分で考えながらすごく楽しそうにやってるんですよ。で、驚いたのはセンサーですね。データの取り方については「電流がとれるよ」とか「光の量がとれるよ」とか「力がとれるよ」とか、そういう話をしただけなんですけど、それらを自分で車が走る力に結び付けたんです。で、そこから車に興味がある生徒を3,4人くらい集めて楽しそうに研究しているようです。そういうところでは、自分はやらせているというよりも情報提供しているだけなんですが、周りの生徒たちが自分でやることを見つけて楽しそうにやっているなあというのが、とても印象的です。

    中越:部活動に対して、どのような考えをお持ちですか?

    小林先生:そうですね、やはり勉強だけでは得られないものというのが部活動はたくさんあると思うんです。いろんなものに興味を持って一生懸命やるっていうのはすごく大切だと思うので、学校生活に支障が無い程度に、うまく時間を作りながら大いに部活動を頑張ってもらうのは、すごくいいかなと思います。

    中越:ありがとうございます。

    小林先生:中越さんは所属していた部でどんな活動をやっていましたか?

    中越:そうですね、私の場合は数学班が週に1回だけの活動だったので、あまり数学班の方は学校生活の負担になることは無かったです。活動内容なんですけど、受験の数学とは違ってクイズみたいにちょっと頭をひねって特殊な考え方をする問題を解いたりしていたので、また授業とは違う数学の魅力を見ることが出来て、いい経験になりました。

    小林先生:授業でやる実験とはまた違うことが出来るので、そういうところでは、生徒にとってすごくいい経験になるのかな?という印象はありますね。

    中越:どんな生徒が多いんですか?科学部の生徒は。

    小林先生:そうですね。案外スポーツが好きだっていう生徒も多くて。

    中越:兼部してる子も結構いますよね。

    小林先生:そうですね、何人もいますね。あとは、昼休みとかちょっとした空き時間があれば、みんなでバスケをして遊んで、スッキリして帰ってきてからまた研究を始めるといったことをしているので、個人的には一つだけじゃなくいろんなことに興味を持つのはいいことだとは思ってるんですけど。

    中越:科学部っていうイメージだと、勉強ばっかりしているイメージなんですけど、全然そんなことはないと?

    編集部:伸び伸びしている?

    小林先生:かなーと。そういう生徒が多い印象は受けますね。

    6. いじめが起こったときの対応

    中越:続いては、学校内でのいじめについてお聞きしたいと思います。実際にいじめが起こった時の対応はどのようにされてますか。過去の事例などあればそちらも挙げていただいければと思います。

    小林先生:いじめというよりも、一人の生徒に誰かがちょっかいを出し始めると、面白がってその生徒にちょっかいを出す人がどんどん増えてくると、それがやだなあと思ってしまう事例は多感な時期の中学生だとよくあるのかなと。そういう時には、まず学年の先生たちでどういった対応を取っていくかをいうのをきちんと話し合っています。あと、程度によってはカウンセラーの先生もいるので、ちょっかいを出されてやだなあと感じた人は、その先生のところに行って話を聞いてもらっていたりします。あとは、直接その現場を目撃しないと注意出来ないというところがあるんですけど、以前ホームルーム中に忘れ物を取りに教室を出て行って、しばらくして戻ってきたら、ちょうどちょっかいを出している現場を目撃したので、「何やってるんだって!」と注意したことはあります。

    中越:いじりといじめの線引きって結構難しいですよね。未然に防ぐための対応策などどのようにされてますか。

    小林先生:ちょっかいを出すというか、どこまでやったらいじめになるのかっていうのが中学生のうちじゃ全然分からないと思うので、例えば、道徳の授業をしたり、あとホームルームの時間は、自分や他人の思いを伝えることが出来る場だと思うので、そこで何度か話を出したりしています。学級通信でも、もし気になっているところがあればその思いを書いてもらい、それを載せて配布してあげたりだとか、いじめっていうものをダイレクトに取り扱うかどうかは別なんですけど、そういった事例を挙げて生徒に考えさせる場をたくさん増やしていくっていうのは必要かなと思っています。

    中越:私自身の経験だと、茗溪生活でいじめを目撃したとか被害にあったとか、そういうのはまったく無く、みんなフレンドリーに過ごしていました。なので、茗溪では全然そういう心配はほとんど無いと思います。さきほどカウンセラーの先生がいらっしゃるとおっしゃってましたが、いじめ解決のプロフェッショナルについてもう少し詳しくお聞きできますか。

    小林先生:プロフェッショナル(笑) カウンセラーの先生は曜日ごとに来てもらっていて、生徒の対応をしてもらうかたちをとっています。

    7. 行事について

    中越:続いては行事についてお伺いしたいと思います。私の記憶でも茗溪って常に行事があって、学校生活がすごく充実していた覚えがあります。先生は1年生を担当されていますが、盛り上がる行事と言ったらどのような行事がありますか。

    小林先生:たとえば6月の文化祭ですね。1年生は合唱の場を設けてもらって、先輩たちの前で歌おうということだったんですが、今年の1年生は、「校歌」とSEKAI NO OWARIの「RPG」、あとはずっと前から茗溪で歌ってる合唱曲「時の魔法」の3曲を歌ったら、先輩たちも一緒に乗ってくれてすごく嬉しかったということが1年生の作文に書いてあったので、学年問わずみんなで一緒に盛り上がるよう頑張れたのかなと思います。

    中越:茗溪って学年合唱が盛んで、私は中学3年生からの編入だったんですけど、毎年のように学年合唱があるみたいで、それを通してクラスの団結力が高まるっていう良い効果も生まれているので、これからも続けてほしいなあと、卒業生としてそう思っている伝統ではあります。Link:「RPG」SEKAI NO OWARI

    8. 課外授業の有無

    中越:1年生には、夏休みが終わった後どのような行事が用意されていますか。

    小林先生:夏休みが終わってすぐにキャンプがあります。猿島の方にバスで行って、自分たちでテントを張ってそこに泊まろうというプランを立てて進めていきます。

    編集部:自分たちでテントを張ってキャンプをやることに対して、嫌だとか言う生徒はいないんですか?

    小林先生:1年生だとキャンプがどんなものなのか想像出来ない生徒もいるので・・・ちなみに中学2年生の時にもキャンプがあるんですけど、その時の様子を見ると、結構楽しかったっていうのもあるみたいです。実際は辛いこともあるんですけど、終わった後の達成感っていうのはキャンプを体験したたくさんの生徒が感じてることなんじゃないかなと思います。

    中越:内容も難しい分、タフで忍耐力があるなっていうのが私の個人的なイメージです。さきほど中学2年生の時にもキャンプがあるということをおっしゃっていましたが、ちなみに中学3年生になったらどんな行事があるのかを教えていただけますか。

    小林先生:3年生になると、京都・広島旅行に行きます。もちろん、京都と広島の旅行とは別に、お寺さんに入って修行するという体験もします。

    中越:ああ、なつかしいです。比叡山の方に行って座禅を組んでっていう感じでしたね。しっかり心を無にしてないと、お坊さんが来て喝を入れられたりして、すごく精神が鍛えられました。座禅してると心が落ち着いて。ああ、いいなあって思えた経験でした。

    小林先生:あんまりいいなっていう人はいないかもしれませんけどね。あはは。(笑)

    中越:私は面白いなって思いましたよ。そういう日本の文化に触れることが出来て。高校生になったら研修旅行が海外になるので、中学と高校でそれぞれ違う文化を体験出来るのは、いいペアになってるなと思いました。

    9. 先生になった理由

    中越:続いては先生ご自身について伺いたいと思います。まず、小林先生はどうして先生になろうと思われましたか。

    小林先生:幼少の時から空手をやっているんですけれども、空手をしていて怪我をした時に、スポーツドクターの先生がきちんと処置してくださったんですけれど、その先生がすごくかっこいいなと思ったんです。そこから人のためになりたいと思い始めたのが一つのきっかけでした。高校の時の物理の先生が、とても分かりやすい授業をしてくれる方で、物理ってすごく苦手な人が多いけど、上手な教え方をしてもらうとこんなにも理解出来るようになるものなんだっていうのを知って、教える道っていうのが結局のところたくさんの人のためになる仕事なんだなあと分かったので、先生になろうと決めました。

    10. 好きな本・影響を受けた本

    中越:影響を受けた本はなんですか?

    小林先生:司馬遼太郎の「宮本武蔵」という本があって、武道や歴史が好きな人だったら分かると思うんですけど、宮本武蔵って相手との駆け引きがすごく上手な人なんです。その宮本武蔵の生涯を司馬遼太郎さんが面白みを帯びさせながら書いていて、すごく印象に残っています。あとは遠藤周作の「十貢だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」という長いタイトルの本があって、これがラブレターの書き方を語っていくような、すごくユーモアがある本だったんです。これもすごく印象的だったなあ。

    中越:私も茗渓生だった時に読んだことあります。確か先生か誰かの紹介だったかと。この本を読んで遠藤周作はとても素晴らしいなと思いました。「宮本武蔵」司馬遼太郎(著)「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」


    11. 自分の子供も勤務されている学校に入れたいと思いますか。

    中越:先生は、お子さんはいらっしゃいますか?

    小林先生:いないです。

    中越:ご結婚は・・・

    小林先生:されてないです・・・間違えた。(笑)してないです。

    中越:分かりました。先生がもしお子さんを持った時に入学してほしい学校はありますか?

    小林先生:入学してほしい学校。それはやっぱり・・・あはは・・・

    中越:ちょっとやめましょうか?(笑)

    小林先生:なんか宣伝みたいになっちゃうけど。(笑)時にはスポーツにも集中するし、行事をやる時には一生懸命取り組むし、もちろん勉強も一生懸命やるし、いろんな想いを持っていろんなことに全力で取り組んでいる茗渓学園のような学校に入れたいなとは思います。

    12. 生徒の特徴

    中越:続いては、生徒について。生徒の特徴を一言で言うと、先生から見て生徒の方はどのような感じでしょうか。

    小林先生:ほんとに“自由”な生徒たちだという印象を受けます。

    中越:そうですね、私の学年にもいろんな人がいて、それぞれが個性を活かして伸び伸びと学校生活を送っていたので。 私自身も帰国子女で日本の学校っていうのが初めてだったので、そういう意味では、自由な校風のこの学校は肌に合っていましたね。

    小林先生:(笑)

    13. 先生自身の目標

    中越:先生自身は、何か目標とかありますか?

    小林先生:とりあえず、自分らしさを持って卒業してからも伸び伸びと生きてくれるような生徒を育てられるよう、とりあえず今は前を向いて引っ張っていくことが目標です。

    14. やりがいや大変な時

    中越:やりがいや、大変な時はどのような時でしょうか。

    小林先生:そうですね、出張とか行事とかが重なると、やっぱり仕事が多くなってくるので大変ではありますけど、これをこなしたらたくさんの人の助けになるなあという、かなりポジティブシンキングなんですけど、そう考えていつも乗り越えています。

    15. 一日のスケジュールと平均勤務時間

    中越:先生としての一日のスケジュールはどのような感じになっているんでしょうか。

    小林先生:朝学校に来て、まず初めに自分の教室をチェックします。そのあと学年会議出て、それが終わったら授業に出て、放課後に担任のお仕事をやって、部活をして。まあ特にこれといった特徴は無いと思うのですが。

    中越:それだと、授業の準備をする時間を取るのは結構難しくないですか?

    小林先生:茗溪はバスがあるんですけど、このバスに乗れないと生徒が帰れないので、まあ部活があっても6時半には完全下校になるんですけれども、6時半以降の生徒がいない時間帯にどれだけ頑張れるかっていうのが、授業のためには必要になるかなと思います。授業の間にももちろん授業研究するし、自分の授業が入ってない時間を使って授業の準備をすることもあります。

    中越:じゃあ結構夜に授業の準備をすることが多い?

    小林先生:そうですね。学校にいる間にやろうとすると、やはり別の仕事が入ってくるのが日常茶飯事なので、まずはそっちにガッと集中して、授業の準備は夜にやります。夜に残って仕事することも、自分的には全然苦じゃないので。

    中越:茗溪は先生方が本当にしっかりと授業の準備されていて、板書もすごく分かりやすいです。あと、先生方の教え方もすごく上手で、大学に行ってると、いかに茗溪の先生方の授業が分かりやすかったかというのは、ひしひしと感じます。

    小林先生:この先生の教え方がよかったとかありますか?

    中越:私は文系だったので理系の先生方の授業はあまり取っていなかったんですけれども、世界史だと榊原先生の板書がすごくきれいだった印象です。世界地図も一瞬で描いちゃったり、資料集の内容も該当ページは何ページってちゃんと覚えていたりして、それくらいしっかりと準備をされている先生でした。あと地理ですと、関先生の授業がすごく面白くって、授業以外の場所でも質問したらきちんと分かりやすく答えてくれましたし、提出物もすごく早いスピードで添削して翌日にはもう返してくれたり、追加のプリントをくれたりして、すごくよかったです。

    17. 学校の好きなところ

    中越:茗溪学園の好きなところを教えてください。

    小林先生:生徒や先生が本当に伸び伸びと生活してるところが、いいところだなと思います。

    中越亜理紗
    卒業生
    東京大学文学部英語英米文学科3年生
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