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    島田佳奈
    卒業生

    取材日:2017-11-08

    インタビュイー:司書教諭 笠木美希子先生

    インタビュアー:日本大学芸術学部3年生 島田佳奈

    1. 在庫書籍数

    島田:在庫書籍数を教えてください。

    笠木先生:約4万冊の蔵書があります。洋書が多く、英語の本が2500冊、フランス語の本が2000冊あり、絵本や児童書から上級者向けの本まで幅広く揃えています。また、初心者向けの多読教材もたくさんあり、中学生にもよく借りられています。和書では、読書により親しめるように文庫本や新書を多く揃えているのが特徴です。

    [フランス語の本①]

    [フランス語の本②]

    2. 座席数

    島田:座席数は何席ですか?

    笠木先生:閲覧スペースに80席あります。学習机とテーブル席があり、そこで自習をすることもできますし、友達と何人かでグループになって、話し合いをしながら作業をすることもできます。それから、文庫本のコーナー近くにはソファがあり、書架の間にも椅子が置いてあるので、くつろいで読書ができる環境になっています。島田:私はいつも窓際の席に座っていました。

    学習机            テーブル席          ソファー

    3. 生徒の利用頻度

    島田:生徒はどのくらい利用していますか?

    笠木先生:本好きの生徒が多く年間200冊くらい読む生徒もいます。お昼休みや放課後だけでなく、10分間の休み時間も利用して、毎日のように本を借りに来る生徒もいます。

    4. リクエストがあった本を購入するシステム

    島田:生徒からリクエストがあった本を購入するシステムはありますか?

    笠木先生:はい。カウンターにはいつも購入希望用紙と「リクエスト・ポスト」を置いていて、読みたい本やCDはいつでもリクエストできるようになっています。読書週間中は、特にリクエストを募集していて、図書室の外にもポストを置き、気軽にリクエストできるようにしています。最近話題の本、話題の映画の原作、映画のサウンドトラックなどのリクエストが多いです。また、宝塚や劇団四季などミュージカルのCDも人気で、リクエストがあります。数学や科学に興味がある生徒が専門的な本をリクエストすることもありますし、授業で取り上げられた本をリクエストする生徒もいます。

    5. 貸出ベスト3

    島田:貸出ベスト3を教えてください。

    笠木先生:今年度の1位は小川洋子さんの「博士の愛した数式」です。

    島田:私は、高1の時にその本で読書感想文を書きました。

    笠木先生:十数年前に出版されたものですが、以前から図書室でよく読まれている作品で、今も変わらずに人気があります。記憶が80分しか持続しない老数学者「博士」と、家政婦の「私」と、その息子の交流を描いた、しみじみと心温まる作品で、よいものは読み継がれていくのだと思いました。この本は、中学3年生の推薦図書リストにも入っていて、図書室では推薦図書のコーナーに置いています。国語の課題で、生徒は推薦図書を含む様々なジャンルの課題図書から本を年間10冊以上読み、読後の感想などをノートに書いて、提出しています。そのために、推薦図書から本を選ぶ生徒が多いので、それもこの本がよく借りられている理由の1つだと思います。

    笠木先生:2位は有川浩さんの「阪急電車」です。3位は複数あり、英検準1級の問題集と、有川浩さんの「塩の街」、「別冊 図書館戦争Ⅰ」でした。有川浩さんの作品は、ここ数年ずっと貸出ベスト3に入っています。特に「図書館戦争」シリーズは人気があり、図書委員会でも学園祭のテーマに取り上げたことがあります。英語とフランス語の検定問題集も図書室に入っていて、よく利用されています。

    「博士の愛した数式」小川洋子(著)

    「阪急電車」有川浩(著)

    「塩の街」有川浩(著)

    「別冊 図書館戦争Ⅰ」有川浩(著)

    6. 生徒に読んでほしい本

    島田:生徒に読んでほしい本を教えてください。

    笠木先生:早野龍五さんと糸井重里さんの「知ろうとすること」です。物理学者の早野さんが、福島第一原発の事故後に様々な調査や測定をした結果、福島に住む人々の被曝量は、事故の規模に対してはるかに低かったことを伝えています。この本は、何か大きな物事が起こった時、それに対処する心のあり方はどうあるべきかということを教えてくれているような気がします。震災後、福島県の農産物に対する風評被害が問題になりましたが、大事なのは、そのように根拠なしに怖がるのではなく、早野さんがそうしたように、たくさんのデータを分析して得られた科学的な事実から冷静に判断することではないでしょうか。また早野さんと糸井さんの対談は、何かを伝えようとするときに、どうすれば伝わるのかという点でも、非常に参考になると思います。事実を丁寧に分析しながら、相手の状況を考慮し、ユーモアを交えて穏やかに語ることの大切さが、この本全体から伝わってきて、みなさんにぜひおすすめしたいです。

    「知ろうとすること」早野龍五、糸井重里(著)

    7. 生徒の特徴

    島田:笠木先生から見てこの学校にはどんな生徒が多いですか。

    笠木先生:学習でもその他の活動でも、誠実に取り組む真面目な生徒が多いと思っています。 課題は多いのですが、みんな本当に真面目にコツコツと取り組んでいます。その一方で、ただ真面目なだけではなくて、外国語発表会や学園祭など、発表の機会ではのびのびと自分を表現する意外な一面が見られ、驚かされることもあります。才能豊かな生徒が多く、私が顧問をしている図書委員会では、生徒は学園祭ではテーマに合わせた展示物を制作し、読書週間などの催しではポスターを作りますが、出来栄えが良くて感心することも多々あります。穏やかで、周囲に優しく接する生徒が多いのも特徴ではないかと思います。

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