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    教育図鑑
    編集部

    1. 教材展示

    自主教材(桐朋オリジナルの教科書)が展示されている部屋があり、説明会後見学することができました。桐朋中学高等学校は多くの教科でオリジナル教材を作成しています。

    2020年の大学入試改革に向けて何かをしなければならないのは間違いないですが、桐朋は教育のゴールを大学入試に置いてはいません。何を伝えたいか、何を教えたいか、どういう生徒を育てたいかというところで教材を組んでいます。だから、入試が変わるからといって、桐朋の教育内容がガラッと変わることはないでしょう。(入試に対応できるような部分的な変更はあると思いますが)。


    【数学】

    「A級中学数学問題集」

    A級中学数学問題集は市販されているものですが、桐朋中学高等学校の教員たちが編纂した教材です。

    こちらから、この問題集のコンセプト、構成、問題選びのポイントなどについて、各著者のコメントを見ることができます。


    「中学幾何(1)」「中学幾何(2)」(自主教材)


    「幾何」と聞いて図形ばかりが載っている教材を想像される方が多いのではないでしょうか。自主教材では「はじめに」の部分で古代エジプトの数学から話が始まります。そもそも幾何というのはどういう学問なのかを理解し、興味を深めた上で実際の問題に入っていきます。


    【体育】


    桐朋にはポケットサイズの「体育手帳」というものがあります。


    伝統的に行なわれている体育の授業の中に「縄跳び」があります。技ごとに得点をつけていきながら級を上げていきます。縄跳びの授業は中1から高2まで5年間続きます。技は単独技の難易度を上げ、それらを組み合わせることで高得点を獲得できます。ちなみに、体育手帳に記載のあった200点の大技は「速側振前後側振前後交さ(片側振)B」という名前です。名前を見ただけではどんな技なのか想像がつきません。


    【社会】





    「中1 社会科見学」
    「中2 社会科見学」
    「中3 社会科見学」

    中1では武蔵国分寺の跡に社会科見学でいきます。武蔵国分寺の手前では国分寺崖線の高さを測るということをやります。国分寺崖線を実際に目で見て、高さを測ってみたり武蔵国分寺跡の広さを実感したりするというのが中1の最初に行うことです。学校の近くに生きた教材があるということが桐朋の面白いところです。


    【生徒会】


    桐朋では、生徒会活動や修学旅行や文化祭のパンフレット製作も生徒が担当します。写真は、『2015年度生徒会白書』です。桐朋生として知っておくべき生徒会活動の総決算がこの1冊に全て詰まっています。1冊200ページほどあります。すごいボリュームです。


    【国語】



    中3古文入門。現代語の文法をきちんと身につけた後だと、古典の文法に違和感なく入れるとということで、中1、中2はまず現代語の文法から学びます。中2で行う百人一首で少し古典をかじりますが、正式に学習するのは中3からとのこと。


    古文入門の教材では様々な教科書でよく選ばれている作品を中心に選んでいます。なおかつ、古典常識や古典文法を網羅できるようにしているとのこと。もう一つ特徴として、「奥の細道」を重点的に入れていることです。




    古文入門で「奥の細道」を、それから「東北の文学」というテキストで、松尾芭蕉や太宰治、石川啄木を勉強したあと、修学旅行で東北の地を訪れます。松尾芭蕉が歩いた道を実際に歩いたり、自分でも俳句を一句作ってみたりということもやっているそうです。


    【英語】



    英語の授業には4技能を総合的に学習する「英語総合」とリーディング・会話・英語表現(ライティング・スピーチ)に特化した「英語演習」があります。中学1年は「英語総合」の時間が週5時間、中2・中3になると「英語総合(4時間)」と「英語演習(2時間)」の時間に分かれます。今年の中1から英語総合の授業で使っている教科書が「NEW TREASURE」。今までは文法説明や、足りない問題演習などは自主教材を使い補っていましたが、「NEW TREASURE」では付属教材も充実しています。また、使われている英語も、より現代の世の中に適した内容(例えば登場人物の名前とか)になっているとのことです。

    4技能をバランスよく身につけていくための活動にもいかしやすい構成になっています。なお、中2から英語ネイティブ教員の授業も始まります。中3になると英語演習の授業でライティングやスピーチを学習します。自己紹介など身近なテーマからはじめます。17年ほど前からこの形の取り組みを行っているとのこと。



    中2から始まるリーディングの授業で使うのが「D-WORM」です。DはDictionaryで、直訳すると「辞書の虫」。読む練習をする授業なのですが、紙の辞書を引く習慣を身につけることを大切にしています。辞書を引いた時に一番はじめに書かれている意味だけでなく、品詞や使われ方によって意味が異なることなどを確認していきます。


    こちらは高校2年生の教科書「Toho Reader」です。単に英語の4技能を身につけるだけでなく思考力を養うという目的もあるそうです。リンカーンの奴隷解放宣言、その100年後にキング牧師が行った「I have a dream.」の演説、オバマ大統領の演説、スティーブジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った「Stay foolish」の演説などを読んでいきます。原文で学びます。文章の意味だけでなく、黒人の歴史などの背景についても学んでいくことになになります。キング牧師の「I have a dream.」に関しては、暗唱し、実際の映像も見せるとのこと。決してきれいな英語ではないけれども、原文・原音に触れることで、メッセージや身体を通して伝わって来る何かを生徒たちに得てほしいという思いが込められているそうです。


    2. 生物部 採集した生き物などの紹介


    生物部の活動部屋を見学しました。採集した生き物たちが展示されていましたので紹介します。桐朋生物部は「自分たちで採集すること」にこだわります。これから紹介する生き物・標本・剥製などはすべて自分たちで採集したものだそうです。生徒たちは、特定の地域でしか採集できない生物を求めて、自分たちで行き先を決めて休日や長期休みに遠征に出かけるそうです。



    蝶の標本です。桐朋の「みや林」や多摩地区の山中で採集したそうです。


    クワガタの標本を作っている途中。カブトムシは夜行性のため、みや林ではクワガタの方が採集しやすいそうです。


    「ニホンイシガメ」・・・環境省のレッドリストには情報不足として掲載されている貴重な生物です。


    「アオダイショウ」      「アカハライモリ(有毒)」


    「ヤドカリ」         「カクレクマノミ」


    「カワセミの剥製」・・・内臓処理などを施しています。


    「透明標本」・・・硬い骨を赤に、軟骨は青、内臓は透明になる液体を使い作成したもの。

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