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教育図鑑
編集部

2017-11-15  朝日学生新聞社

1. 学校見学(中)わが子の6年後と将来を具体的に考えてみる

わが子が、人生の多感な時期、生活の大部分を過ごすかもしれない中学校。できるだけ多くの候補の学校を見て確かめておきたいものです。 しかし興味を持った学校すべてに行くことはできないので、訪問候補校を絞り込むことになります。今回はわが子の特性と目標の整理、それに合った学校選びを取り上げます。

前回、学校選びは子どもの心地よさや、子ども自身が“自分でいろいろやってみたい”と思えることが重要とお伝えしました。しかし学校選びを子ども任せにしてはいけません。子どもの感覚的な要素は重視しつつ、保護者がさまざまな点をチェックする必要があります。

 どの学校の説明会に参加するか学校を選ぶとき、まず事前準備として、子どもと学校、そのどちらも一旦考えの整理をおすすめします。

2. わが子の6年後と将来を具体的に考えてみる

*上の写真は「明星学苑ジュニアオーケストラ」の活動の様子

まずわが子について。子どもの現在の特性“活発”“引っ込み思案”“大人びている”“体力がある”“模試の成績が良い”などを把握しておくことは重要です。ただ子どもは成長するもの。現在の把握と同じくらい重要なのは「わが子にどんな大人になってほしいのか」「本人は中高生活を終えた6年後にどうなっていたいか。あるいはどんな大人になりたいのか」ということだと思います。学校はわが子が“なりたい自分になる”ことを後押ししてくれる場所です。

 まず親の考えを整理し、その後お子様本人も交えてご家族でお話されてみてはいかがでしょうか。

 「獣医になりたい」「ゲームプログラマーになりたい」など、目指す職業がある場合はそこから考えるのがよいでしょう。決まっていない場合はこんな人になりたい(なってほしい)という人物像を思い描いてください。具体的な憧れの人物を目標にしてもよいと思います。

 そうなるために身につけてほしいこと、たとえば「創造性」「国際感覚」「高い自立心」、さらに「人に優しい」「家族を大切にする」「長く付き合える友人や先生」・・・一度文字にしてみると目指す方向がはっきりしてくるものです。(ただ子どもの目標は変わるものですから、その時は柔軟に、あらためて話合ってください。)

 わが子の特性と目標が整理できたら、次にそれに合った学校をピックアップしましょう。

明治大学付属中野八王子中学校のスクールバス

3. 学校の特徴・現状を整理する

学校をピックアップするときに事前に把握しておきたい項目を挙げます。

 1.通学範囲(寮がある)

 2.進学実績

 3.偏差値

 4.試験科目(4科目、2科目・4科目選択、1科目)

 5.入学試験との相性(問題の特徴、過去問の傾向)

 6.入試日

 7.併願パターン

 8.男子校、女子校、共学校、別学校

 9.進学校、大学付属校

 10.私立校、公立中高一貫校、国立大附属校

 11.定員

 12.費用(入学までにかかる費用と初年度納入金、中学3年間でかかる費用、中高6年間でかかる費用)

 13.部活動の種類

 このような要素は学校のホームページやガイドブック、受験情報のサイトなどにも掲載されていますので、ぜひいろいろと調べてみてください。

東京都国立市にある桐朋中学校。アクセスが向上し、埼玉県や神奈川県からも通学する生徒もいます。

しかし、上記のような“表装的”な要素以外にも重要な要素があります。学校は“さまざまな人”のあつまりで、人が考え抜いた“工夫”や“しくみ”のあつまりです。また理念を実現しようとする努力や、工夫の積み重ねによって、学校という場所に歴史や伝統が生まれています。そしてそれらによって育まれたのであろう“空気”のようなものがあります。

 学校を構成するさまざまな人たちの言葉に注意深く耳を傾けたり、例えば“ノートの取り方”や“教室の壁の掲示物”など細かい点に目を向けたりと“空気”を感じとることができると思います。

日本女子大学付属中学校の生徒の国語のノート。この授業は、板書がなかったので先生の話したことやクラスメイトの意見、自分の考えをまとめていました

ぜひこのような点にも目を向けてください。次回は、学校訪問当日の着目点などをお伝えします。

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