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教育図鑑
編集部

2017-11-17 朝日学生新聞社

1. 説明会に行ってわかること

開成中学校の説明会配布資料一式

説明会当日配布される資料と先生方からの話には、中学校が伝えたいメッセージが凝縮されています。それぞれの学校の個性の違いがよくわかります。今回は、まず配布物に注目してみましょう。

 *上の写真は開成中学校の説明会配布資料一式(写真はいずれも教育図鑑提供)

 ●学校案内(パンフレット)…建学の精神、教育理念、生徒の1日、カリキュラム、大学進学実績など

 ●生徒募集要項…入試日程、試験科目、出願方法など

 これは開成中の配布資料です。オーソドックスな配布資料でてらいがない分、伝統の難関校ならではの自信と潔さを感じます。有名校の場合、様々な憶測や噂が出ることがありますが、学校から直接発信されたオフィシャルな情報として重要なメッセージです。

2. 学校の個性が見える配布物

以前とは異なり、学校自身の魅力をどう伝えるか、工夫する学校が多く見られます。  個性的な配布物を紹介します。たとえば芝中学校の配布物は下の写真のような4つ折りの一枚の紙だけです。ただアプリをダウンロードしたスマホをかざすと動画がスタートし、先生方が話し、部活動の様子が流れます。さながらAR(拡張現実)版、飛び出す絵本です。比較的新しい技術をうまく採り入れ、芝中の今が“プレゼンテーション”されていると思います。

芝中学校の学校案内

3. より詳細に説明される情報

説明会に来場された方に向け、より詳細な情報発信している学校も少なくありません。

 國學院大學久我山中学校や明治大学付属中野八王子中学校の資料には、入試過去問、問題ごとの特徴・傾向、得点率など、入試に関する詳細情報が掲載されています。

 また江戸川女子中学校の配布資料には、主要5教科の3年間の授業時間数と開講された補習・講習の教科・開講日数などが詳細に掲載されています。英語の授業時間数を見ると、公立中学校の約2倍の授業時間が確保されていることがわかります。

 説明会では、「塾に通わずとも希望大学に合格できるように」という学校の意思が語られました。このような情報は説明会に行き、話を聴いてはじめて伝わる情報だと思います。 英語授業時間数が公立中学の約2倍の学校もあります。江戸川女子中学校の「入試説明会資料2018」から

4. 生徒と話すことができる説明会

説明会には学校からのメッセージを受け取るという面だけでなく、自ら感じ取るという側面が非常に重要です。特に生徒と話すことができる場合、参考になることが多いはずです。我々が取材した学校の中で特に印象深かったのも、生徒との交流があった学校です。

 桐朋中学校では、説明会終了後、オリジナル教材の展示、地学部によるプラネタリウム上映、生物部による活動紹介のコーナーが設けられ、自由に見学することがでました。生物部の活動紹介では、採集した生き物や標本が展示され、生徒たちが訪れた人たちに詳しく説明してくれました。

 学校生活のこと・将来の夢・授業のことについても、直接話を聞くこともできます。生徒と話をすると、学校生活を楽しんでいる様子や部活動の雰囲気、先輩後輩の仲などもよくわかります。これから説明会に参加するみなさんも、生徒に話しかけてみてはいかがでしょうか。

桐朋中学校の生物部の活動紹介で展示された「透明標本」。硬い骨を赤に、軟骨は青、内臓は透明になる液体を使って作ったものです
学校には、実際に行ってみないとわからない雰囲気や独特の空気があります。行った人しかもらえない配布物があります。行った人しか聞くことができない話があります。

 学校見学などのイベントが多いこの時期、 “行った人しか知らない“情報を手に入れるために、学校見学に出かけてみてはいかがでしょうか。

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