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教育図鑑
編集部

東大合格 開成37年連続1位 都立日比谷「復活」

 2018年度の東京大学(東大)の一般入試は、前年度より志願者が140人あまり増えて9675人でした。これで2年連続の増加です。東大は大学独自の2次試験を受験できる人数を制限し、大学入試センター試験の成績で第1段階選抜が実施されます。第1段階選抜で不合格になると2次試験を受けることができません。このセンター試験で、理㈵に合格した受験生が最高点(900点満点)をマークしたことが話題になりました。一方、推薦入試の志願者は前年度より6人増えて179人、合格者は2人少なくなって69人でした。

 合格者が最も多かったのは37年連続で東京・開成(175人)。学類別の内訳をみると文㈵、文㈼、理㈵でもトップでした。2位は東京・筑波大学附属駒場の109人で、現役での合格者は今春の卒業生の50%近くを占めました。卒業生のおよそ2人に1人が現役で東大に合格していることになります。また、ほかの大学で医学部にあたる理㈽に17人が合格し、理㈽のトップになりました。3位は東京・麻布の98人。この3校はいずれも男子校です。

 東大の合格者数の上位10校は長い間、中高一貫校が占めてきましたが、今春は「異変」がありました。東京都立の日比谷が9位に入ったことです。公立高校がトップ10に入るのは1993年度の県立千葉以来でした。

  1950〜60年代の日比谷は、東大の合格者数がトップで、100人をこえる年度がつづきました。入試制度の変更(学校群制度の導入など)によって大きく落ち込んだ時期もありましたが、2001年に都立の「進学指導重点校」に指定されるなどして「復活」してきたといえそうです。

京大合格 北野や天王寺など 大阪府立が上位に

 京都大学(京大)は一般入試の志願者が前年度より130人近く少なくなって8233人でしたが、特色入試(推薦入試・学力型AO入試)は170人以上増えて547人と人気を集めました。合計すると、志願者は前年度よりも増えました。

 京大の合格者数がトップだったのは大阪府立北野の84人。前年度より20人増え、学部別にみても総合人間、文、経済、工、農の5学部でトップでした。同じく前年度より20人増えて3位になったのが大阪府立天王寺で、8位から躍進しました。大阪府では2011年から府立高校のなかから「進学指導特色校」を指定し、文理学科を設置するといった取り組みを進めてきました。東京都立などと同じように改革の成果があらわれているようです。

 近畿地方では難易度が高い私立を中心に医学部の人気が高く、京大の理系学部ではなく、ほかの国公立大学の医学部をめざす傾向が強まっています。そのため、私立の上位校のなかには、京大の合格者がそれほど伸びていないところがあるのが実情です。

(大学通信・安田賢治)

2018年4月22日 朝日中高生新聞掲載


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