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教育図鑑
編集部

なぜ変わる?どう変わる? 新たな学力観に対応

  「なぜ変わる?どう変わる?が変わる」というニュースを、最近よく見聞きします。何がどのように変わるのでしょうか。小学生や保護者のみなさんには、どのような姿勢や対策が求められるのでしょうか。大学入試改革にかんする「なぜ」について、通信教育大手のZ会の専門家が、わかりやすく解説します。今回は入試改革の議論の全体像を説明します。

自ら課題を解決する力が必要

世の中の変化に合わせ、これからの社会を生きる子どもたちにどのような学力を身につけてほしいのか。学校での教育課程の見直しは、これまでも重ねられてきました。 いま議論されている改革では、激しく変化するこれからの時代を生きていくためには知識の量だけではなく、いろいろな人々と協力し、自ら課題を解決できる力が求められると判断。そのうえで、学力の柱として㈰十分な知識・技能、㈪自分で問いを立てて答えを見いだす思考力・判断力・表現力、㈫多様な人々と協力して学ぶ態度の三つを定め、それらの育成に向けて、さまざまな検討が進められています。

 これまでの教育改革の多くは、学校教育でカリキュラムを編成する際の大もととなる「学習指導要領」の改訂を中心に行われてきました。

 しかし、今回の改革はこれまでのものとくらべて、つぎの点で大きく異なります。㈰高校までの学習指導要領の見直しにとどまらず、大学教育と高校までの教育を一体としてとらえる、㈪こうした視点から両者をつなぐ「大学入試」の役割に注目し、そのあり方もいっしょに改革する——。高校までと大学での教育の変革を推し進めるための「てこ」として、両者を接続する大学入試のあり方を見直す、という考え方です。

中学・高校入試でも先取り

 こうしたねらいに沿って、大学入試改革は時期的に大きく2段階で行われる予定です。現行の「大学入試センター試験」にかわる「大学入学共通テスト」が導入される2020年度(21年1月)が第1弾で、この春から高校1年生になった生徒が最初の受験生になります(既卒生をのぞく)。そして、高校でとり入れられる新しい学習指導要領に対応する内容の「大学入学共通テスト」が実施される24年度からが第2弾で、いまの小学6年生のみなさんが大学入試をむかえる時期にあたります。

 小学生や保護者のみなさんの場合、第2弾となる24年度以降に注目しがちかもしれませんが、「大学入試なんて、まだまだ先のこと」などと考えてはいけません。注意してほしいのは先ほど説明したように、今回の改革が大学入試だけでなく、高校までに身につけておきたい学力のあり方や学び方の変革もふくめ、高校までの教育改革と一体で行われるという点です。

 すでに、こうした変化を先取りする形で中学入試や高校入試でも、新しい大学入試を見すえた出題に変わり始めています。これからの中学・高校での学習に対しても、新しい大学入試で必要とされる学力を意識した取り組みがとても重要になります。

 20年度からの大学入試改革では、何がどのように変わるのでしょうか。

(2018年4月20日 朝日小学生新聞掲載)

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