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まとまった時間のある夏休みは、学力アップの一番のチャンスです。中学入試をめざす6年生は「後回しにせず、できることをやりぬこう」と、日能研関西・千里中央校教室長の藤本智之さんは言います。夏休みに向けた心構えや勉強のポイントなどを聞きました。(中田美和子)

後回しはやめて、やりつくそう

 「できることをやりつくそう」。藤本さんは6年生に、こう意識を持つように言います。気になりながらも、「まだ時間があるから」と手をつけずにいたことはありませんか。後回しはやめて、洗いざらい出しましょう。やるべきことをはっきりさせ、必ずやり切ることが大事です。

 

 夏休みのがんばりを合格につなげるには、苦手の克服がカギになります。この半年間の模擬試験や塾のテストの結果をふり返ると、弱い分野が見えてきます。塾の先生に相談するのもひとつの方法です。

 

 「家ではできるのにテストでは解けない」という問題は、どの教科にもあるものです。一定の時間内に解くだけの力がないためです。きちんと理解できていなかったり、練習が足りなかったりということが考えられます。「質と量」の両面で演習し、確実に点が取れるようにしましょう。

自力で習った通りに

 受験生の大多数は塾の講習を中心に過ごすことになります。まず苦手な分野が講習のいつごろかをチェック。事前に「あいまいな点」を確認しておきます。テストでまちがえたところや、これまでのテキストを読み返しておきます。

 

 藤本さんは「塾にもよりますが、復習を中心にして習ったことを確実にものにするのが大事」と言います。「習った問題は自分の力で習った通りに答えを出せるように」が目標です。

 

 1日のスケジュールも、講習に集中力のピークがくるようにしましょう。まず寝る時刻を決めて、講習以外で使える時間を計算して配分します。計画だおれにならないように1週間ごとにふり返ります。確実にできているか確認し、必要なら修正しましょう。

 

 長い期間を乗り切るにはメリハリが必要です。好きなことで気分転換しましょう。藤本さんは保護者に向けてアドバイスします。「子どもが休んでいる姿に不安を覚えてはだめです。一生懸命やっていることを信じてあげてください」

生活や体験から知識を

 受験を考えている4、5年生には「のびるために必要な負荷をかけましょう」と言います。じっくり時間をかけて物事を行うことです。算数や理科は、図や式をかいたり、よく考えたりすると、単に覚えるだけの学習よりも頭に残ります。

 

 最近は中学入試の社会や理科でも、生活に根差した知識を問う出題が増えています。スーパーに買い物に行ったら、魚や野菜の産地を見て気候や地理、暮らしについて考えてみましょう。昆虫をつかまえて観察したり、天体観測をしたりと、いろいろな経験をしておくのも大切です。(2018年7月6日 朝日小学生新聞掲載)

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