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教育図鑑
編集部

 大学の素顔を知るために役立つのが「オープンキャンパス」です。夏休みを中心に開催する大学がめだち、進路を決めるときの材料の一つになります。大学生が実際に受けているような模擬授業を実施したり、在学生による受験相談の機会を設けたり。高校生のときに参加したみなさんに上手な活用法を聞きました。(寺村貴彰)

授業に心躍る 学生に相談 

 Nさん(東京大学経済学部3年)

 高校の先生の勧めで、1年の夏に自宅から近い2、3校のオープンキャンパスに出かけ、2年の夏には4校ほどに足を運びました。大学生(在学生)がどのような表情で過ごしているかに注目し、その大学に通う自分の姿も想像してみました。

 オープンキャンパスの中身は大学側が企画したり運営したりする模擬授業や学部(学科)の紹介と、大学生らが参加する相談会などに大別できそうです。東京大学(東大)の場合、あらかじめ細やかなタイムテーブル(時間割)が示され、「カッチリしているものが多い」という印象を受けました。模擬授業も受けましたが、難易度が高くて内容はよく覚えていません。ただ、「東大で授業を受けている」ということに対して、心がわくわくしました。

 在学生の「素の表情」も見てみたいと考えて、学食を利用。友人と楽しそうに話していたり、黙々と一人で食べていたり、さまざまなタイプがいることを改めて実感しました。

 在学生が「受験相談」などに応じる大学もあります。私が塾で教えた生徒の一人は、外国語を専門に学ぶ大学のオープンキャンパスに参加。自由英作文の書き方について、英文法の通りに「かたい」英文で書いたほうがいいのか、自由に書いたほうがいいのか質問したそうです。こんな具合に、より具体的な質問だと、受験を経験した在学生も答えやすいかもしれませんね。

「予習」で親身なアドバイス

Fさん(東京大学経済学部3年)

 オープンキャンパスに出かけたのは2年の夏、第1志望にしていた東大だけでした。文系をめざしていましたが、文系・理系の両方のプログラムに参加しました。

 法学部の模擬授業では次々に質問されるなど圧倒されました。理学部の授業では研究内容を聞いて興味をもちました。講義を聞いて「理系には向いていないかも」と話す友人もいたので、文系・理系を判断するときの材料にもなるのではないでしょうか。

 気になる学部(学科)がある場合、インターネットなどで調べてから参加するのがおすすめ。質問するとき、相手に対して「本当に興味があるんだ」という気持ちが伝わり、より親身になってアドバイスを受けることができます。

 いろいろな学部の話を聞くと「合わない」学部に気がつくかもしれません。入ってから後悔することを避ける意味でも、オープンキャンパスの時点で選択肢を見きわめるのが大切です。

行きたい気持ちを後押し

Mさん(女子美術大学芸術学部1年)

 私の地元は北海道。芸術系の大学を志望し、地元の2校と女子美術大学(神奈川・相模原キャンパス)の計3校に参加。女子美術大学は「サポートがしっかりしている」という評判を聞き、3年生のときに親と出かけました。

 設備(施設)の充実ぶりを大学選びの基準の一つにしていたので、食堂や教室など自分の目で確かめました。食堂では値段やメニュー表をながめながら食事をしました。教室では実際におこなわれているデッサンの授業を体験。その後、入試についての具体的なアドバイスがありました。先生が丁寧に教えてくれたおかげで、受験に対するやる気が高まりました。

 オープンキャンパスに参加する以前は書籍やインターネットからの情報ぐらいしか持ちあわせていませんでした。実際に足を運ぶことで大学の特徴や先生たちの熱意を実感でき、「遠くても行きたい」という気持ちを後押しする機会になったと思います。(2018年7月15日 朝日中高生新聞掲載)

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