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12月に入り、いよいよ受験に向けて追いこみの時期になりました。「やりきったという自分なりの達成感をもって仕上げを」と、日能研千里中央校教室長の藤本智之さんはアドバイスします。過去問(実際の入試問題)で志望校への合格戦略を立てながら、総復習もバランスよく進めるのが大事と言います。(中田美和子)


志望校対策と塾の勉強、両輪で

 受験直前期は幅を広げず、過去問を中心に第1志望校に向けての勉強にしぼっていきます。すでに過去問に取り組んで、合格にはどの程度の問題が解けなくてはならないか、レベルがわかっているはずです。入試は満点でなくていいのです。時間配分や優先順位を考えて戦略を立てるのが大事です。 

 テストの結果に一喜一憂せず、まちがいを復習して本番に生かすよう考えましょう。時間内に解けると判断した問題でまちがえたものを、しっかり解き直す。自分の志望校の場合は解けなくてもいい、と判断したものは後回しでいいです。


 弱点はまだまだ補強できます。今までに使ってきたテキストで「まだできていない」と思うところにふせんをつけて、できたら1枚1枚はがしていきましょう。目に見える形にするのがポイントです。「必要な範囲をやりきった」という達成感が得られます。


 第1志望校の対策の一方で、塾の授業もおろそかにしないようにしましょう。塾の系統立った総復習を一定のペースで続けるのも必要です。受験する学校は1校ではないでしょうし、問題の傾向が突然変わることもあります。バランスよく勉強することです。

 また、この時期だからこそ、すき間時間をうまく活用しましょう。塾の行き帰りの移動時間、授業の休み時間などに、漢字・語句、社会や理科の暗記分野の学習をうまく取り入れるのです。10分、15分の活用で入試まで相当な知識の「かさ上げ」が図れます。


 朝、登校前の計算練習もおすすめです。時間のないときに集中して10分でやることに意味があります。1回でまちがえることなく解く訓練が大事です。


ラストスパートでまだのびる

 クリスマス、お正月は、その先にある「合格」という、より大きな喜びのためにがまんです。冬休み中も起きる時間や寝る時間など、学校に通っているときの生活リズムをくずさないでください。午前中好きなだけ寝てしまうといった緊張感のない状態にしてはだめです。

 課題がはっきりしていれば、自分で判断し、どうすればいいか答えが出せます。あきらめずに塾の先生に質問に行く、手を止めずにしっかり書き続ける、休み時間も暗記カードを手放さないなど、自分を合格に向けて動かしている子はうまくいっています。

 気になる点を一つひとつつぶして、どの教科も準備を整えておく。この時期は入試に出ることを中心に勉強しているので、やったらやった分だけ点数につながります。まだまだのびます。入試はこわいものではなく、待ちに待ったものです。準備したことを全力で出しきれるように、本気でラストスパートをがんばりましょう。(2018年12月7日 朝日小学生新聞掲載)

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