××
×

わが子にあう中学校をえらぶサイト

東京・神奈川・千葉・埼玉の私立中学校・国立中高一貫校342校の情報を掲載/小学校の保護者約50,000名が登録

5年後の2024年に、お札のデザインが変わります。肖像となるのは、1万円札が「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一、5千円札が日本の女子高等教育に力をつくした津田梅子、千円札が「日本近代医学の父」とよばれる北里柴三郎です。(村松大行、岩本尚子)


1万円札 渋沢栄一

500の会社設立に関わる

 渋沢栄一は明治から昭和にかけて活躍した実業家です。故郷の埼玉県深谷市にある渋沢栄一記念館は新紙幣発表後、来館者でにぎわっています。

 学芸員の馬場裕子さんによると、渋沢は「多くの人と仲良くし、相談に乗ってくれる、努力の人」です。裕福な農家に生まれ、染め物に使う藍玉の製造・販売などをおさないころから手伝いました。父の教えのもと、ぜいたくはせず、年のはなれたいとこを先生に「論語」など学問を学びました。

 そうして身につけた商売の心得や道徳心を胸に、銀行、鉄道、ホテルなど、約500の会社の設立に関わりました。設立を相談されると、知り合いを紹介したり、お金の面で助けたりした反面、断りもしたそうです。「あなたのやりたいことは世のため人のためになるか、産業の発展のために道理(理屈)が通っているか」。そう聞いていたそうです。

 70代半ばごろからは、社会福祉や国際交流などに力をつくしました。91歳で亡くなるまで、「生涯現役」をつらぬいた人生でした。

渋沢栄一(1840〜1931年、いまの埼玉県出身)の若いころの写真などが渋沢栄一記念館の展示室にかざられています=15日、埼玉県深谷市

5千円札 津田梅子

「女性にも学問を」大学創る

 津田梅子は1871年、日本で最初の女子留学生の一人として、6歳でアメリカ(米国)に旅立ちました。お父さんが明治政府の仕事をしていて、日記に「お姉さんは行きたくないと言い、私は行きたいと言った」と書き残しているそうです。

 米国の学校で学び、18歳で帰国しました。このころから「米国の教育を日本に伝えるため、学校をつくる」という夢をもっていました。

 しかし日本ではまだ、高等教育は男性だけのものでした。津田梅子は女性にも学問の機会があるべきだという信念のもと、長い時間をかけて準備をし、1900年に今の津田塾大学(東京都小平市)の基礎となる女子英学塾を開きました。開学のあいさつで生徒たちに「オールラウンドな女性になりなさい」と話しました。専門の英語の勉強をするだけでなく、社会で何が起きているか、広い視野で学びなさい、という意味です。

 現在の津田塾大学学長の高橋裕子さんは、津田梅子の研究者でもあります。「熱心で、あきらめずにチャレンジし続ける人でした。小学生のみなさんにも、限りない可能性があります。情熱をもってねばり強く努力する姿勢を、津田梅子の人生から学んでほしいです」

津田梅子(1864〜1929年、いまの東京都出身)は、6歳でアメリカに留学しました(左から4人目)=津田塾大学提供

千円札 北里柴三郎

病原菌を研究、多くの命救う

 北里柴三郎は「医者の使命は病気を予防すること」と考え、破傷風菌やペスト菌などを研究し、多くの命を救いました。1914年、私立の医学研究所として北里研究所をつくりました。

 北里研究所北里柴三郎記念室(東京都港区)事務長の森孝之さんは、北里がまわりに伝えてきたメッセージを小学生向けに、「考えることは大切。考えたことを人に伝えることも大切。しかし最も大切なのはそれを実行に移すことである」とまとめます。学んで得た知識を、たくさんの人の役に立つように応用することを重視しました。

 8歳の時、勉強のために親せきにあずけられました。「家族の一員として仕事を分担するなら、えんりょなく食べなさい」と言われ、縁側をピカピカにみがいた、という話が残っています。森さんは「解釈は自由ですが、あたえられた役目に正面から向き合う姿勢が、子どものころからあったと言えるのでは」とはなします。

北里柴三郎(1853〜〜1931年、いまの熊本県出身)は手作りの装置で、破傷風の血清療法を確立しました=学校法人北里研究所提供


新しい1万円札のイメージ

新しい5千円札のイメージ

新しい千円札のイメージ

お札のイメージはどれも財務省提供

(2019年4月19日 LINEニュース朝日こども新聞掲載

朝日小学生新聞・朝日中高生新聞の購読はこちら

こちらは会員限定記事です。会員になると続きをお読みいただけます。

朝日小学生新聞・朝日中高生新聞
受験メディア
朝日小学生新聞、朝日中高生新聞に掲載した記事の中から受験生に役立つ情報を厳選して掲載していきます。
時事問題対策だけでなく、受験生に必須の「文章を読んで理解する力」「文章を書く力」などを身に着けるうえでもぜひご活用ください。

PAGETOP