取材日:2016年8月17日
インタビュイー:髙司陽子先生
インタビュアー:教育図鑑編集部 田口亮太
イントロダクション: 先生や卒業生が執筆した本が並び、パソコンからも新聞が閲覧可能。豊島岡女子学園の図書館は本を貸し出す場だけではなく、各教科の授業と結びついて情報を発信する場としての側面があります。約2千冊の洋書は英語の多読に活用され、校内外に向けて日本語や洋書での「ビブリオバトル」を開催。年に3回立教大学の教授らとともに、「美」や「愛」などのテーマについて気楽かつ真面目に話し合う「哲学カフェ」も開催。豊島区立中央図書館での「読み聞かせ」活動は9年目になりました。そんなエネルギーに溢れる図書館です。編集部:在庫書籍数を教えてください。
髙司先生: はい、約35000冊です。
紙の新聞とネットで日経や朝日・読売・東京、ジャパンタイムズ(英字新聞 The Japan Times)なんかも入れてパソコンで閲覧できるようにしてるんですね。で、こちら全体はですね、各教科の教員がオススメの本を、小学校上級生から大学生レベルのものを置き、幅広く興味を持てるよう、入り口になるような感じになるよう、教科ごとに置いています。
あと、この低い棚の方は、テーマごとに置いてあり、洋書が約2千冊ありまして、英語科の多読のリーディングですとか、あと夏休みの宿題などにも使っているという感じですね。「世界を知ろう」ということとか、「未来を考える」とか、「自己や他者を知ろう」ということで自己の内面に迫ったり、他者の歴史を読めるようなコーナーにして、手に取りやすいような形にしているところが特徴ですね。
「図書館戦争 シリーズ」有川浩
「空飛ぶ広報室」 有川浩
「明日の子供たち」有川浩
「倒れるときは前のめり」有川浩
「死神の精度」伊坂幸太朗
「グラスホッッパー」伊坂幸太朗
「タラ・ダンカン シリーズ」 ソフィー・オドゥワン=マミコニアン
「ビブリア古書堂の事件手帖 シリーズ」三上延
「ハリーポッターと秘密の部屋」J・K・ローリング
「ゾウの時間とネズミの時間 サイズの生物学」本川達郎
「薄闇のシルエット」角田光代
「アタマが良くなる合格ノート術」田村仁人
「くちびるに歌を」中田永一
「盲目的な恋と友情」辻村深月
「神去なあなあ夜話」三浦しをん
「空より高く」重松清
「タスキメシ」額賀 澪
髙司先生:やっぱりマララさんですかね。生徒に向けてとなると。一緒に生きてる時代の同じ年代の子たちなので、影響を受けてほしいなっていうところがあります。「世界を知る」コーナーにそういった本が結構あるので、偉人の方ももちろんですけど、今現在生きている人とか、スポーツ選手を見本に、一緒に生きて日々努力している感覚を共有していってほしいなと思います
小説はもう言わなくても読むので、心配していません。小説以外のそういった生き方とか自分の人生のきっかけになるような本にも是非出会ってもらい、「自分の将来や生き方が見えてきた!」と言ってもらえるような場所になれたら嬉しいですね。【※編集部注釈:マララ・ユスフザイ: 2014年ノーベル平和賞受賞者】
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