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文化祭(記念祭という名称)を、おそらく首都圏でもっとも早い4月に行う。時期が早いので都内の女子校からの来校者が多い。諸先輩の労苦の産物とされている。とにかく型にはまった知識教育をすることなく、アカデミズムを一貫して求めていく教育は、どちらかというと父親好みの本格男子教育。学内に「山川賞(理科的研究)」「山本賞(文科的研究)」と呼ばれる生徒の顕彰制度がある。社会科で「君がアフリカにいくとき、持っていくものは何か」なんていう問題が出たりする。地学では、世界各国から卒業生が収集して寄付された岩石を教材にして授業がおこなわれ、「その石を囓ってみよう」と言い出す教諭もいたりして、とにかく授業はユニークで面白いようだ。国語では中学生が万葉仮名を読み書きできるレベルまで指導したりもする。教師は大学入試の存在すら意識していない。そこが武蔵の強みでもあり、大学合格実績が出ないと弱点となるのかもしれない。このところ東大合格者数で他校に水をあけられている感もある。伝統は高く評価するが、やはり現実としての大学入試が親は気になる。大学実績の公表を、「実進学者数」で行うので、同一卒業生が複数大学に合格しても実績数には反映されない。浪人率6割というのは高すぎないかという声も強い。唯一の校則らしきものは、「校舎内を下駄履きで歩かない。バイク通学は禁止」という、今時ありえない状況が設定されているところが武蔵らしさか。

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