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わが子にあう中学校をえらぶサイト

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取材日:2016-12-20
インタビュイー:司書 三日市美千代先生
インタビュアー:日本女子大学人間社会学部教育学科2年 酒井珠里
※中学校(女子部)は、2019年度より男女共学化される中等教育学校へ統合されます。(予定)

1. 在庫書籍数について


酒井:まず始めに、在籍書籍数を教えていただいてよろしいですか?

三日市先生:はい。約5万3千冊以上あります。

1階・2階合わせて約80席の自由席・閲覧席があります


2. 同一書目の数について

酒井:同一書目が1クラス分用意されているものはありますか?
三日市先生:全く同じものはないですね。同一書目は、多くて3冊くらいでしょうか。ただ、文学の所の夏目漱石の作品等は、同じ書名で出版年、出版社が違うものだったり、全集・文庫などを合わせると、1クラス分の冊数になるものはあります。

3. 座席数について

酒井:座席数を教えてください。
三日市先生:78席とソファー席が8席あります。上のフロアと下のフロア両方合わせて。
酒井:確か、下のフロアが勉強できるスペースですよね。
三日市先生:勉強する時は下のフロアだけでなく、上のフロアの机も利用しております。
酒井:下のフロアに個人学習デスクも用意されているんですね。
三日市先生:はい。個人用机は8席あります。

4. 生徒の利用頻度について

酒井:生徒の利用頻度を教えていただいてもよろしいですか?
三日市先生:4月からの統計を見たところ、大体月に420冊前後借りられていますね。課題が出ますとさらに貸出冊数が多くなりますし、ご存知のように試験前ですと勉強が忙しくて1冊も借りられないということもありますので、それらを踏まえて大体こんな感じですね。
酒井:中学生のうちは結構図書館を利用しますけど、高校生になると勉強のために学習スペースだけ利用するという生徒も多いですよね?
三日市先生:そうですね。ですが、今は前と違って選択授業の自習時間に使うことはなくなりました。その代わり、授業で利用する回数は増えてきております。今日も3時間ほど図書館を授業で使いました。
酒井:国語の授業ですか?
三日市先生:はい。今日は中学1年生の国語でしたけども、「探究的な学習」の授業で利用する場合が多いです。
【編集部注釈:「探究的な学習」の授業・・・総合的な学習の時間を「探究的な学習」と位置づけ、1 課題の設定,2 情報収集,3 整理分析,4 まとめ・発表という活動サイクルを繰り返し、スパイラル的に学習内容が高まっていくことを目指しています。】

5. 図書館の開館時間について

酒井:図書館の開館時間を教えてください。
三日市先生:私は通常朝8時には図書館に来ておりますので、朝8時30分から図書館を利用できるようにしております。試験の約1週間前は、朝7時から開けておりますので、ホームルームまでの時間は図書館で勉強することができます。

6. 本の発注サービスについて

酒井:生徒からリクエストがあった本を発注するサービスはありますか?
三日市先生:はい。リクエストがあればできる限り購入するようにしております。
酒井:結構多いですか?リクエストは。
三日市先生:今は前と違って、中学男子部、高校、進学棟、大学と全ての図書館で相互貸借をしており、また、県立図書館等からも本を取り寄せることができますので、そちらから借りることもあります。リクエストが出た時は所蔵しているところからその本を借りておき、後で購入するという形を取ることもありますので、100%ではないのですけども全て対応できるようにはしております。
酒井:じゃあ、リクエストがあった本を購入する割合はどれくらいですか?
三日市先生:女子部図書館では、他部署で所蔵しており、リクエストが付いてないものは借用します。リクエストが多く出そうな本は購入するといった感じです。リクエストの出た本をその都度全て購入することは難しい場合があります。リクエストの本を購入する割合は70%くらいだと思います。

7. 貸し出しベスト3

酒井:貸し出しベスト3を教えてください。
三日市先生:今のところ一番貸出冊数が多いのは朝井リョウさんの著書ですね。というのも、この間朝井リョウさんが桐蔭学園に来て、シンフォニーホールで講演してくださったことが大きいかと思います。実は本校の教員と朝井リョウさんが、大学時代からの友人であるという経緯でこのような場を設けることができたんですよ。50分という決して長くはない時間でしたけれども、壇上にて朝井リョウさんと対談するなど、とても良い機会になったかと思います。朝井リョウさんが桐蔭学園に来てくださるということが分かった時点で、リクエストを出して朝井リョウさんの著書を抱えるほど借りていった生徒もおりますし、壇上に上がる生徒も、対談の前に朝井リョウさんの著書を全部読んでおきたいと言って借りていきました。
その時はできるだけ借りたい人に行きわたるよう追加購入するなど、急いで対応しました。
あと、『君の膵臓をたべたい」や『世界から猫が消えたなら」も同じくらい借りられていますね。『君の膵臓をたべたい」は今もリクエスト待ちをしている生徒がいるんですけど、複本にはしてないので貸し出せるまでだいぶ時間がかかってしまっています。本当は複本にしたいんですけども、本を置くスペース、があまりないのです。特に文学のところはもういっぱいいっぱいで。あとは、今また「ハリー・ポッター」シリーズが動き出したので、貸出冊数は増えるかと思います。
酒井:朝井リョウさんの著書は変わらず人気で、これからは、「ハリー・ポッター」シリーズがよく借りられるようになるということですね。
三日市先生:今はそんな感じですね。「ハリー・ポッター」シリーズは全巻2冊ずつ置いてあり、一時期は借りていく人も多かったのですが、ここ何年かはあまり動いていなかったんです。それで、今また中学生がよく借りて行きますので、じわじわと貸出冊数を伸ばしているなという感じですね。
『君の膵臓をたべたい」住野よる(著)
『世界から猫が消えたなら」川村元気(著)
「ハリー・ポッター」シリーズ J.K.ローリング(著)

8. 生徒に読んでほしい本について

酒井:生徒に読んでほしい本を教えてください。
三日市先生:私もまだ読んだことがなかったのですが、ついこの間買った本にポツダム宣言について書かれた書物があるんですけれども、今アメリカの大統領も変わりましたし、今度は自衛隊も出動することがあるかもしれませんので、生徒には、ただポツダム宣言が何年に定められたかということを覚えるだけではなく、きちんとどういう内容のものなのかも覚えるためにも、ぜひこの本を読んでもらえればと思っています。
酒井:ポツダム宣言の内容が書かれているのですか?
三日市先生:はい。女子部で所蔵している本は『イラストと読む〔現代語訳〕ポツダム宣言』ですが、この本は絵本のようになっていてかなり分かりやすく解説されていますので、これを読んでポツダム宣言を言葉でしか理解していない生徒に少しでも興味を持ってもらえればと思います。今度から18歳選挙権がありますので、それも含めてこういう知識を持ってもらおうという狙いもありますので、次の新着本として展示しようかなと思っています。
酒井:確かに、小説だけでなくこういう本も必要ですよね。私たちも、ポツダム宣言をあまり理解していないですからね。なんとなく程度というか。
三日市先生:そうですね。何年に何が起こったのかを文字でしか把握していないという感じですが、いろいろな情報においても、変に戦争や憲法の第9条がクローズアップされているので、余計に分からなくなってしまいますよね。その点この本は、簡単に噛み砕いた感じのものなんですけども。

9. 先生の好きな本について

酒井:好きな本は?
三日市先生:私は『のっぽのサラ」が好きです。何度も読み直していて、ついこの間も読んでいたのですが、年を重ねるごとに感じ方が違ってきますね。『100万回生きたねこ」も、読む度に違う感想を持つとおっしゃいますけども。
酒井:何度も読まれているのですか?
三日市先生:そうですね。今までに4回ぐらいは読み直しました。
酒井:やっぱり好きな本は図書館に置いて、みんなにも読んでもらいたいと思いますよね?
三日市先生:そうですね。
『のっぽのサラ」パトリシアン・マクラクラン(著)
『100万回生きたねこ」佐野洋子(著)

10. 生徒の特徴

酒井:司書さんから見て、この学校にはどんな生徒が多いですか?
三日市先生:良くも悪くも「無難」ですね。無難なというか枠を出ないというか・・・いたずらをしたり少し横道にそれてしまったりということは女子でもあるかと思いますけど、桐蔭学園女子部の生徒は基本的に画期的な考えや発想を持っている人は少ないのかなと・・・
いろいろと語弊があるかもしれないんですけど、本校は私立なので恵まれた環境のもとにいる生徒が多いかと思います。勉強にしてもなんにしても、大体のことは卒なくこなせるのかもしれませんが、自分達がいる環境とは違う状況をもっと感じてほしいというか、自分達はこうだけど世界の国々ではこうだとか、そういうことをもっと知ってもらいたいです。ですから、たまには枠に囚われずもっと新しいことに挑戦してもらいたいと、いつも思っているんですね。本校は大学を受験する生徒が多いので、受験に「挑戦」するという気持ちを持って勉強していると思うんですけども、私から見れば手堅く無難なコースを選んでいるのかなと。(笑)
酒井:それは、冒険しないというか、ただ敷かれた道を歩いているだけの生徒が多いということでしょうか。
三日市:そうですね。「堅実」も大事なことだとは思いますが、発想や見方は人によって変わってくるものだと思うので、もっといろいろな視点を持ってほしいと思います。司書をするのは本校が初めてというわけではないんですけども、行った先々でいつも思うことは、男子校であれ男女共学であれ女子校であれ、自分で考えて先導するリーダー的な存在になってくれる生徒が何人か出てほしいなと思うんですね。そういう素質がある生徒はいっぱいいるんですけども、なかなか難しいというか。そういう意味でも、もっと豊かな発想を持っていろいろなことに挑戦してほしいです。
酒井:図書室に来る生徒はどんな感じですか?
三日市先生:みんな本当にかわいいんですけれども、やっぱり無難な生徒が多いのかなって。(笑)私がちょっとハチャメチャなのかもしれませんが。(笑)
酒井:ありがとうございました。

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