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教育図鑑
編集部

取材日:2016年9月27日

インタビュイー:東京大学文学部英語英米文学科3年生中越亜理紗さん

インタビュアー東京理科大学4年生 兼古知弥(教育図鑑 大学生インターン)

1. 自己紹介

兼古:では、自己紹介をお願いします。

中越さん:はい。茗溪学園の33回生で、今は東京大学の文学部英語英米文学科の3年生です。今専攻しているのはイギリス文学で、副専攻みたいな感じで中国語もやっています。

兼古:副専攻で中国語もやっているんですか?

中越さん:東大に入ってからTLP(トライリンガル・プログラム)というものがあって、そこで日中英三か国語に堪能な人材を育成するという授業をやるので、それを取っています。

兼古:それは英語と中国語のみですか?

中越さん:基本は英語と中国語で、大学1年生とかだと、フランス語や別の言語でも開講されているプログラムのようです。

2. 中学校受験に関して

兼古:ちなみに、茗溪学園の志望理由を教えてください。

中越さん:はい。私は茗溪に入る前、上海日本人学校にいまして、その時に学校説明会で茗溪学園の方が来てくださっていて、母が学校のパンフレットを見たり発表とか聞いたりして「すごくいい」ということで私に持ち帰ってきてくれたのがきっかけです。私が読んでいて一番惹かれたのが、高校2年生の時に行う「個人課題研究」という生徒が好きなことを書いたり調べたりする機会がありまして、そういう“自由な勉強が追及出来る学校”なんだなって感動して。それから英語力が落ちないというところも重要でした。茗溪は帰国子女用のクラスとか英語のレベルが高い人専用のクラスが設けられてい

るので、それを活用することで、私の場合だとオーストラリアにいた時に培った英語力を日本に帰ってきてからも維持出来るということで、この学校を志望しました。

兼古:高校2年生の「個人課題研究」についてお伺いしたいんですけど、それは具体的にはどういった内容のものですか?

中越さん:「個人課題研究」は高校2年生の時に、学年全員、一人一人が自分の好きなテーマや探求したいテーマを見つけて、それについて自分なりに論文を書くという内容で、その過程でいろんな研究所の人にお世話になったり、大学の人にお世話になったりします。そして最終的に優秀だと認められた場合には筑波大学でちょっと発表会みたいなものをさせていただくんですよ。私も筑波大学の発表会に参加させていただいて、筑波大学の先生からいろいろコメントいただいたり、質問をいただいたりしました。だいたいそういう活動内容です。

兼古:だいたい何人くらいの生徒が優秀と認められるんですか?

中越さん:一応、学年に30人ぐらいは選ばれるのかな?各分野から。

兼古:すごく本格的ですね・・・ちなみにどんな研究をしましたか?

中越さん:私はイギリス文学が好きなので、19世紀のチャールズ・ディケンズの小説と、エリザベス・ギャスケルの小説を二つ選んで、その作品の中で産業革命というのはどう扱われているかっていうのをテーマにしました。ちなみに論文は英語で書きました。(笑)

兼古:論文を英語で?すごいですね。(笑)他の人は日本語ですか?

中越さん:私以外にも英語で書いた子は1人2人いました。言語は自由に選べるので。せっかく英文学やるんだからそのまま英語で書こうと思って書きました。

兼古:何でイギリスの産業革命というテーマに辿り着いたの?

中越さん:元々ディケンズが大好きで、小さい頃から読んでいたので、親しみがありました。それが19世紀が一番好きっていう理由です。ただ単に「好き」で突っ走っていたんですけれど、茗溪側としても別にいいよっていうので自由にやらせていただきました。(笑)

兼古:ちなみに、ディケンズは日本人でいうと誰?みたいな(笑)

中越さん:日本人でいったら、夏目漱石的な。国民的作家ですね、ディケンズは。

兼古:あともう一人の作家は?

中越さん:エリザベス・ギャスケルという、日本ではあんまり知られていないんですけれども、こちらは19世紀の女性作家です。

兼古:そちらは普通の小説?

中越さん:はい。普通の小説です。

チャールズ・ディケンズ

エリザベス・ギャスケル

兼古:ちなみに、併願校はありましたか?

中越さん:無かったです。そのまま茗溪だけ受けて。茗溪を落ちていたら多分公立の中学校に通って、高校でまた茗溪受け直していたと思います。(笑)

兼古:そうなんですか。それでは、他の中学校を志望しなかった理由は?

中越さん:茗溪以外に入りたい学校っていうのが無かったのもありますが、帰国子女の生徒が多くて、編入制度でも受け入れてくれる学校というのがなかなか無かったんです。

兼古:そういう学校は茗溪以外見つからなかったって感じですかね。

中越さん:そうですね。やっぱり茗溪に行きたいなっていう感じですね。

兼古:編入制度を使って受験したとのことですが、上海にも塾にはあったのですか。

中越さん:上海日本人学校に通っていた時なんですけれど、上海にも駿台予備校があって。

兼古:駿台予備校があるんですか。(笑)

中越さん:あるんですよ。(笑)日本人学校のニーズに応えるために駿台予備校が中国に進出してて。そこで少しの間だけ、数学と国語と、理科、社会を学んでいました。茗溪は、どっちかというと学力だけじゃなく、面接を通して「あなたは高校生活・中学校生活でどんなことしたいですか?」といういろいろな質問から、人となりをきちんと見てくれる学校だったので、もちろん勉強もある程度しなきゃいけないんですけど、そういう面接などの機会にちゃんと自分の考えを述べられるか、論理的に話せるか、といった対策も必要かなと思います。

兼古:ちなみに、その面接でどんなこと答えたか今でも覚えていますか?(笑)

中越さん:う~ん、私は帰国子女編入の枠だったので、英語の面接と日本語の面接両方あって、日本語では「中越さんにとって日本の学校、中高ははじめてになるけれども、自分には適応能力はあると思いますか?」とか「友達とのコミュニケーションなどで、トラブルを円滑に解決出来る自信はありますか?」といったことを聞かれたので、「私はオーストラリアや上海などいろいろな国を渡ってきて、その地でそれなりに適応して頑張ってこられたので、日本の学校でも馴染めるように頑張っていこうと思います」みたいなことを言っていたはずです。(笑)

兼古:すごく立派なことを言ってますね。(笑)

中越さん:「柔軟に対応できると思います。」みたいなことを話してたはずです。英語の面接で聞かれたのは、自分の興味分野。「あなたはどういうことが好きなんですか?」って。なので、永遠と「私は本が好きです。」みたいなことを述べてましたね。(笑)

兼古:本はいつ頃から好きになったとかありますか?

中越さん:小学校低学年から結構本を読むのが好きで、あと英語も好きだったので、英語を小さい頃から習っていて、最初は児童文学から入りました。「小公女」とか、「若草物語」とか、「トムソーヤの冒険」などを読みあさっていましたね。その後オーストラリアに行ったんですけど、どうしても英語圏の文学の方に親しみを持っちゃうんです。

兼古:確かに。

中越さん:中学生になった頃、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を読んでみよう!みたいなことを思いついて。(笑)そこから19世紀の分厚い小説をいろいろ読み始めたら「あ、チャールズ・ディケンズ面白い」みたいな。

兼古:周りの友達とかでその・・・同志はいたんですか?

中越さん:オーストラリアだと、ジェーン・オースティンのファンはちらほらいたんですけど、私みたいに一種のオタクみたいな感じで読んでる子はいなかったなあ・・・でも本好きの友達はいて、結構図書館に集まってワイワイしてました。

兼古:それは同じ中学校で?

中越さん:同じ中学校で。オーストラリアの現地校です。

「小公女」フランシス・ホジソン・バーネット(著)

「若草物語」ルイザ・メイ・オルコット(著)

「トムソーヤの冒険」マーク・トウェイン(著)

「高慢と偏見」ジェーン・オースティン(著)

3. 学校のいいところ

兼古:この学校の良いところを3つほど教えてください。

中越さん:3つですか。1つはイベントが盛りだくさんってところ。遠泳だったり、剣道を朝5時からやったり、この学校にいなかったら絶対出来なかったっていうことが結構あって、いろいろ忙しいスケジュールの中でも大きなイベントがあるからこそ自分の中でメリハリが出来て、「今度はあれがあるからそれまでに私はこれをやらなきゃいけない」というような計画性が身についたので、自分をコントロールしたり、時間の上手な使い方を考えたりと、私の中では結構役立っています。

兼古;メリハリが多いからこそ勉強との両立が出来るような計画性を身につけられたんですね。それは先生から言われたとかじゃなく自分で?

中越さん:自分でやっていました。あれがあるからそれに合わせてやらなきゃいけないな、というのを考えて。

兼古:そうなんですね、ありがとうございます。

中越さん:あと茗溪のもう1つの良いところ。先生方が、生徒の長所をすごく伸ばしてくれます。例えば、さっきの繰り返しになっちゃうんですけど、帰国子女向けのクラスを設けていたり、好きなことやらせてくれたり。それから普通の英語の授業に出なきゃいけない時であっても、問題集を早くに終わらせたら、英語に関することであればあとの時間は自分の好きなことが出来ます。雑誌を読んでいてもいいし。

兼古:そうなんですか?(笑)

中越さん:そう。この問題集終わったならみんなのことを待っていなさい、とは絶対言われなくて、そのまま先に進みたい人はどうぞ、みたいな。

兼古:じゃあ英語の時間に物理をやるのはダメだけど・・・?

中越さん:さすがに違う科目だとダメだったかもしれないんですけど。(笑)私の場合だと好きな英語の本を一冊持ってきてバーッと読んだりとか。

兼古:そうだったんですか。結構そういう人っていました?

中越さん:私以外にも多分いたと思います。早く終わっちゃったから別のことをしよう、みたいな。

兼古:じゃあ、学力を上げることや自分の興味がある分野をとことん突き止めることに関しては寛容で、自主性を重んじてくれるっていう?

中越さん:そうですね。その点で茗溪はすごく良かったです。

4. 中学校3年間で一番頑張ったこと

兼古:中越さんの場合は編入だから3年生からですかね。中学校で一番頑張ったことはありますか?

中越さん:中学校で・・・

兼古:1年しかなかったから高校でもいいよ。

中越さん:分かりました。中学校でだと、最初は受験勉強とかもあったので、勉強を一番頑張ったっていう答えになっちゃうので。

兼古:(笑)

中越さん:そうなんですよね。(笑)身もふたも無いというか「そのままやん」ってなっちゃうので。

兼古:そのままやんって。(笑)確かにね。

中越さん:部活とかやってたんですけど、そこまで部活魂みたいな感じではなかったです。勉強が好きだったのでそのまま勉強に熱を注いでしまった、という感じですね。でも最初はあまり成績が良い方じゃなくて。中学3年生でこっちに帰ってきてから日本の勉強の仕方に慣れるまでにだいぶ時間がかかってしまったので、最初は全然ダメでした。最初の定期考査はそれほどまでではなかったんですけど、茗溪の授業を受けているうちに、「勉強って楽しいんじゃないか」ということにだんだん気付き始めて、それからちょっと勉強頑張ってみようって思ったら、成績がいきなり伸びた時期があって。

兼古:へ~!

中越さん:それで、志望大学も変わっちゃって・・・って感じですね。

兼古:茗溪の授業で、変わったってこと・・・?

中越さん:日本人学校の時、あんまり勉強は好きじゃなかったんです。でも茗溪に入ってからは、中学校の段階で先生が高校の内容を少し先取った話をしてくれたり、先生がその分野のプロなので詳しいことまで教えてくれたりしたので、勉強に興味が湧きました。

兼古:プロの先生。

中越さん:はい。生物とか世界史とか、本当に造詣が深い先生で。「教科書の範囲外かもしれないんですけど」って聞きに行ったら必ず答えてくれる、みたいな。

兼古:へ~!

中越さん:そこからすごく興味をそそられて、勉強もうちょっと頑張ってみようって思いました。

兼古:知的好奇心をくすぐるような。

中越さん:そうですね、くすぐられるような。

兼古:で、中学校で学生生活の中では一番勉強が頑張れたと。分かりました、ありがとうございます。

4. この学校に入って変われたところはありますか。

兼古:この学校に入って変われたところは?

中越さん:変われたところ・・・。

兼古:勉強?

中越さん:勉強が好きになったっていうのももちろんなんですけど、あと変わったところは、この学校っていろいろな行事の後には必ず報告書を書かなきゃいけないんです。

兼古:へ~。

中越さん:大量の文章を結構書かされるんですよね。元々本が好き、本、活字が好きで苦労とかはなかったんですけど、文章を書く機会がすごく多くて。その高校2年生の時に行う論文課題もそうなんですけど。

兼古:はいはい。

中越さん:テキストに対する体力みたいなのは茗溪でかなり培いました。文章って書いて訓練しなければ慣れないという面があるので、茗溪で、報告書を通してこの段落にこれを書いて、次の段落にはこれ書いてっていう、そういうきちんとした文章の形を教えてもらったので、そこは大学でも役立っています。

兼古:大学でも?

中越さん:今の大学でレポート書く時も、全部要領とか把握してて。

兼古:なるほど。その報告書っていうのは結構先生の指導とか入る?

中越さん:別に、先生に「こう書きなさい」とか教えられるわけではないんですよ。でも、書きたいことを書く機会を与えてくれて、使うべき言葉を適切に引き出してくれるっていう感じですね。文章って教えられて書くものではないと思っています。

兼古:確かに。

中越さん:例えば、読書感想文でもいろいろ賛否両論あると思うんですけど、「こういう書き方で書くのがいい」じゃなくて、「自分の中身をどれくらい文章に引き出して書けるか」っていうことが重要思うんですよね。そういうのはここで教えてもらったと思っています。

兼古:それは担任の先生が?

中越さん:担任の先生というか・・・報告書はその科目ごととかではなくって、ある意味学校の一つのイベントなので。そういう機会を活用して、いろんなことを考えるような経験を得られました。

5. 中学校時代に辛かったこととか、挫折したこと

兼古:じゃあ、対照的に学生時代挫折したこととか辛かったこととかありますか・・・?

中越さん:挫折。勉強面での挫折みたいなのは無かったし、部活は・・・そんなに挫折するほどやってないし。(笑)

兼古:挫折って重い感じじゃなくても、これしんどかったなっていうの、ありますか?

中越さん:しんどかった経験・・・

兼古:茗溪の中でこれがしんどかった、みたいな。

中越さん:うーん・・・どうしようかな。

本当に個人的な話ですけど、恋愛には全く縁が無かったです。そういう意味での挫折はちょっと一回だけありました。(笑)

兼古:恋の挫折があったのね。(笑)

中越さん:そうですね。(笑)それ以外は本当に全然、友達にも学校にも勉強にも恵まれて、っていう感じでしたね。

兼古:なるほどねー。

6. 中学校の友人との仲

兼古:ちなみに、高校時代は勉強だったりとか友人関係が中心だったっていう話があったんですけど、今でも高校とか中学校とかの友人には結構会っていますか?

中越さん:会ってます!もう休みになったら、「夏休みだ、やったあ、会えるね!」みたいな感じで集まってて、この前も仲良しの女友達三人で会ったり、一対一で会って話し込んでしまったりとかありますね。あと結構卒業してからも文化祭に行ったり、進学セミナーで、OBOGが呼ばれたりするので顔を合わせる機会は本当に多いです。ちなみに私もこの前茗溪で「文学部ってどんなのなの」っていうのを後輩の子たちに講演みたいなことをしました。なので、卒業後も茗溪との繋がりは切っても切れないというか、本当に強いですね。

兼古:じゃあ自分の中で、茗溪の割合は結構高い?

中越さん:高いですね。

兼古:ちなみにその一番仲がいい友人は何人ぐらい?

中越さん:大学も結構みんなバラバラで、地域も違ったりすると集まるのが難しいんですけど、女の子5人くらいは今でも定期的に会っていてすごく仲いいですね。

兼古:何友達?

中越さん:クラスの女友達です。普通の。

兼古:クラスがずっと一緒だった、とかではなく?

中越さん:高2高3はクラス替えが無いんですよ。

兼古:そうなんですか。

中越さん:そうなんです。なので、高2高3のクラスの友達とは卒業後も結構よく会うっていう感じですね。やっぱり高2の終わりでクラス替えして高3で新しく始めてしまうと、受験があるのに人間関係が変わったりしてしまったりして面倒くさい面があるんだと思います。

兼古:そういう面で変えてないのか。

中越さん:それで高2高3一緒にってことで。クラスが変わらなかったから、受験に向けて、みんなそれぞれ落ちついて用意ができたかなって。

兼古:確かに。それはあるかもしれない。

7. 勉強について

兼古:じゃあ、中学校高校時代の勉強時間はどれくらいでしたか・・・?

中越さん:中学校は定期試験前にならないと勉強はしませんでしたね。(笑)

兼古:学校側からは特に何も言われなかった?例えば、宿題とかはどうなんですか?

中越さん:宿題は、中学校の頃はそこそこあったんですけど。こなせる範囲で。

兼古:余裕だった?

中越さん:そうですね、そんなに大変だったってことは無かったんですけど。ただ編入する前に、「これが夏休みの宿題だからね」と茗溪から段ボール箱が送られてきて、中を開けてみたらテキストがびっしりみたいな。(笑)

兼古:それ全部やりました?

中越さん:一応やりました。(笑)でも学期に入ってからは、授業をしっかり聞いて。まあ授業で寝たりとかしなければ普通に出来ると思うんですよ。

兼古:じゃあ授業は集中して受けていた?

中越さん:はい、あとは定期試験前とかにしっかり復習してっていう。

兼古:定期試験前は一日何時間ぐらい勉強してました?

中越さん:定期試験前は学校に行って、放課後にちょっと1時間ぐらい休んだらすぐやってたって感じですね。テスト2週間前くらいからはずっとそんな感じ。

兼古:じゃあ5,6時間ぐらいはやってた?

中越さん:5時間ぐらいかな。6時間はいかなかったですね。

兼古:僕はそんなやってなかったな、定期テスト勉強。(笑)5時間ぐらい勉強するってことがすごい。

中越さん:定期テスト前以外はまともに勉強してなかったんで、定期テストの時期にまとめてやるって感じで。

兼古:その5時間の結果、定期テストではどれくらいの順位だった?

中越さん:入学して最初の定期テストでは学年で30位とかだったんですよ。まあ「悪くもないしいいやー」って思って、で、次の定期考査で5時間勉強やった結果2位になりました。

兼古:2位!?

中越さん:で、石井先生が担任だったんですけど、定期試験返す時に、「中越上がったね~」とか言ってニヤニヤしながら成績表返してくれて、「えええっ!」って感じでした。「やれば出来るんだー」みたいな。

兼古:で、そこから自信もついて、授業も楽しかったから勉強が好きになっていったって感じ?

中越さん:そうですね。

8. 中学校の授業で一番好きだった教科

兼古:じゃあ、中学校の頃の授業で一番好きだった教科は?

中越さん:中学校の授業で一番好きだったのは、やっぱり現代文と古典。

兼古:ちなみに現代文はなんで好きだったんですか?

中越さん:現代文は、やっぱり小説を読むのが好き、言葉に触れるのが好きっていうのがあったので。

兼古:言葉が好きなんだ。

中越さん:あと古典は、やっぱり古典独特の滑らかなリズムとか、そういうのが綺麗だなって思って。

兼古:どっちかというと、好きというより自分の興味があった授業を言ってくれた感じ?

中越さん:そうです。もう根っからの文系人間みたいな感じなんですけどね。(笑)

兼古:なるほど・・・自分の興味がある授業以外はそんなに好きじゃない?

中越さん:いや、やっぱり授業は面白かったんで、満遍なく。生物とか。生物の担当は鈴木朋子先生って方で、すごく優しくっていろんなこと知ってて、その先生に惹き付けられて高1か高2の時に生物オリンピックの予選だけ出たんですよ。(笑)

兼古:予選!?

中越さん:予選は誰でも出られるんです。それで鈴木先生に「生物オリンピックの対策ゼミみたいなの開くけど、興味があれば来ない?」って言われて、理系の中では一番生物が好きだったんで、ちょっと興味本位で行ってみて、筑波大学で予選だけ受けたって感じでした。

兼古:なるほど。鈴木先生って今でもいらっしゃる?

中越さん:今でもいらっしゃいます。

兼古:じゃあ今でも生物オリンピックの対策ゼミを開いている?

中越さん:今でもゼミやってたらいいなあ。(笑)

兼古:自分の興味があることに対してちょっと行動を起こせば、オリンピックとかそういうのに出られる環境が茗溪にはあるんですね。

中越さん:そうですね。

兼古:分かりました。じゃあ一番嫌いだった科目ってありますか?

中越さん:実は嫌いな科目みたいなのが無くって、やっぱり授業が好きだったからそういう苦手意識が生まれにくかったかなと思います。

兼古:なるほど。

中越さん:体育で体力的にうわーって思ってたぐらいですね。(笑)

兼古:なるほどね。(笑)

中越さん:それは、個人的、身体的な問題で仕方がないんですけど。(笑)

9. 楽しかった行事

兼古:じゃあ、中学校の行事で一番楽しかったのはありますか?

中越さん:行事で一番楽しかったのは、海外研修でオーストラリアに行ったことです。そこでホームステイしたり、観光したり、現地の学校と交流したり。茗溪生活の中で一番楽しかったかなあ。

兼古:その研修は生徒全員で行くんですか?

中越さん:学年全員で行きます。

兼古:研修はだいたいどの時期に行くんですか?

中越さん:高2の3学期ぐらいかな?

兼古:10月11月あたり?

中越さん:冬服を来てたような・・・あーあまり覚えてない。(笑)

兼古:一番楽しかったのに?(笑)

中越さん:そうですね。だってオーストリアって季節が日本と逆じゃないですか。だから夏と冬どっちだったんだろうって。でも向こうが夏服だったってことはこっちは冬ですね。

兼古:研修期間は2週間ぐらい?

中越さん:1週間ぐらいかな。でもすごく充実してて楽しかったです。

兼古:どんなことが一番学べたというか、楽しかったですか?

中越さん:私オーストラリアのパースの方に住んでたんで、現地で学ぶことはあまり無さそうなんですけど、今回行ったのはシドニーとメルボルンだったんです。その二つの都市に行けたっていうのがすごく充実してたなって。

兼古:二つの都市に行けるんだ。結構珍しい。

中越さん:はい。メルボルンで現地のファームステイで面倒を見てもらって、オーストラリア人の生活みたいなのもいろいろ見て、お世話になったホストシスターとホストブラザーとはfacebookでたまに話します。(笑)

兼古:今でも?

中越さん:今でも繋がってはいます。あとは現地の高校に行ってそこの生徒たちと交流しましたね。オーストラリアの文化っていうか、アボリジニの人たちがやる独特の美術があるんですよ。その人たちがやる美術を体験出来たり。あとは各班にメルボルンの大学生が一人ついてくれて、一緒に観光して回るっていう。「日本語は使っちゃだめだよ」っていう決まりがあって、私の班は私も入って多分5人くらいだったのかな。一日中観光して回りました。たまに私が助け船を出して、メルボルンの大学生の人が言ったことを班の人に日本語で「こういうこと言ってる」って伝えると怒られたりとか。「亜

里沙だめだよ言っちゃ」とか言われたりしてたんですけど。(笑)一日中回って、その後に懇親会っていうかお疲れパーティみたいなのがあって。そしたら私の班についてくれてたメルボルンの学生が、「日本語出来ないふりしてたんですけど僕実は出来るんです」って日本語を話し始めて、みんなビックリしてたっていうのが少し面白かったな。

兼古:それは茗溪の姉妹校?

中越さん:姉妹校とかじゃなくて、普通に現地の大学生がボランティアで来てくれたんです。「オーストラリアの大学ってどうなの?」って聞いたらいろいろ答えてくれたりして。その人は最初自分が教養学部だって嘘ついてたんだけど、よくよく聞いてみたら「日本語学科なんだ」って言ってました。

兼古:全然ちがうじゃん。(笑)

中越さん:でも「君たちに僕が日本語出来るってばれたら、日本語で話しかけてきて勉強にならないからダメなんだ」って嘘ついたみたいです。(笑)

兼古:あるあるですね。そういう非日常的なところが楽しかったと。

中越さん:はい。

10. 中学校で一番好きだった先生

兼古:中学校で一番好きだった先生はいますか?

中越さん:一番好きっていったら・・・まぁ先生方みんな大好きなんですけど。(笑)一番お世話になってたのが、世界史の榊原先生。

兼古:榊原先生ですか。

中越さん:受験の時、世界史で点数が取れたのはほとんど彼女のおかげなので。この前も夏休み一緒にご飯行きました。

兼古:それは授業が良かったんですか?

中越さん:授業も良かったし、夏にも「特ゼミ」っていう対策ゼミを開いて細かく指導してくれました。あと東大の2次試験って長文問題があるんですよ。自分で500字ぐらい書かなきゃいけない。添削してくれないと自分がどれぐらい取れてるのか分からないので榊原先生に提出したら、だいたい翌日か翌々日には赤ペン入れて返してくれるんですよ。その処理の仕方がみんなに“神”って言われてて、それから筆記物は全部先生に見てもらっるんですけれど「こういうところが書けてないよね、もっとこういうのも書けるよね」って細かく指摘してくれるし、資料集のこのページを参考にするといいって

いうのもちゃんと教えてくれて、指導がすごく丁寧でよかったです。

兼古:じゃあ榊原先生が、中越さんにとってすごくお世話になったから、親身になってくれた先生ってことですね。

11. 学校への満足度

兼古:茗溪学園に通ってよかったと思いますか?

中越さん:よかったです。茗溪に通っていなかったら今の自分は無いんで。

兼古:今東京大学に通われていて英文学科を専攻しているわけですが、そういう能力を伸ばしてくれた学校が茗溪学園?

中越さん:はい。

兼古:今の自分は無いっておっしゃっていたついでなんですけど、将来何になりたいとかありますか?

中越さん:将来は、イギリスの大学院で学位取って、その後はどこの国で働くかはまだ分からないんですけど、学者系や大学教育に携わるお仕事が出来たらなって思っています。

兼古:自分が好きな英文学に関わる仕事がしたい?

中越さん:はい。英文学に関わる仕事に就くには英語教育が避けて通れない道なので、語学としての英語教育の資格もちゃんと取りたいなと思います。

兼古:では最後に、母校を受験する小学生の皆さんに向けて一言お願いします。

中越さん:茗溪に入ったら本当にいろんな経験が出来て、たくさん友達も出来て、なにより先生が親身になって対応してくれるので、本当に私の母校はオススメです。ぜひ受けてみてください。

兼古:ありがとうございました。

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