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宇津木秀勅
開智中学校・高等学校 卒業生

取材日:2016年12月27日

インタビュイー:保坂 永貢子さん

インタビュアー:群馬大学医学部3年 宇津木秀勅


イントロダクション:「この学校は、どちらかと言えば地味な学校というんですか。なので、もっとアピールした方が生徒にとっても先生達にとってもいいかと思います。本当に良い学校なので」。3人のお子さんを入学させた保坂さんはそうおっしゃいました。今回のインタビューではアピールが得意でない学校に変わり、卒業生がインタビューアーになり、開智の魅力を引き出します。


1. 学校への満足度



宇津木:学校への満足度と5段階評価でお伺いしたいと思います。

保坂さん: 4.5、ですね。5、6年生(高校2、3年生)になると、受験のための特別講座が始まり、塾に行くことなく学ぶことができるので、すごくありがたいなと思ってます。あと、行事や部活動も生徒中心に楽しく行っているので、親としても嬉しい限りです。ちなみに、あとの0.5というのは、グランドの水はけが悪かったり、強風だと砂埃がたったりするところと、あと、校舎の方も少し古くなってきているかなという、設備や施設面のところでマイナスにさせていただきました。


2. 先生への満足度

宇津木:学校の先生の満足度も同じように5段階評価でお答えいただければと思います。

保坂さん:こちらの方も4.5とさせていただきます。どの先生も熱心に指導してくださり、信頼できる先生方ばかりなのでとてもありがたいです。あと、すごく個性的な先生が多いので、そういうところも満足していますね。マイナス0.5というのは、かえって先生の熱意が重荷になってしまう生徒もいると思うので、マイナス。

宇津木:学校側との連絡の頻度などはどれくらいですか。

保坂さん:私の場合、「くすのき会」の役員をさせていただいているので、その関係上学校との連絡の方は頻繁にしていますが、生徒のことに関しては基本的に特別なことがない限り学校からの連絡はなかったし、こちらからも学校に電話するということはあまりないかと思います。【編集部注釈:くすのき会とは、開智中学校のPTAのことです。くすのき会総会(保護者会)なども随時開かれています。】


3. 行事について

宇津木:保護者の観点から、あって良かったと思うイベントや行事などがございましたらお願い致します。

保坂さん:「探究テーマ」と「フィールドワーク」です。やはり生徒によって積極的だったりそうじゃなかったりするんですけど、私の子供達もどちらかというと後者なんですよ。「探究テーマ」はテーマを決めるところから調査・実験・観察まで全て自分でやらなければならないので、苦痛なんじゃないかとか、この子にとってどう反映するのかということを心配しつつ、やり遂げるところまでずっと見てきました。

子供達が大学生になってから「探究テーマ」で培った力を活かせる場面もあり、結果的には子供達の成長につながったことを実感できたので良かったと思いました。あと、「海外研修」の方で4年生の時アメリカに行くんですね。私としては行って欲しいと思っていたんですけれども、やはり本人が行くと言わない限りは駄目なので、とりあえず勧めて説明会には行かせました。そしたら、どうするかを決めなければいけない期限ギリギリという時に「やってみたい」と言ってくれたんですよ。やはり自分の殻に閉じこもっていちゃいけないということを本人も分かっていて、こういうチャンスを与えられた時に変わるきっかけを掴もうと考えたんだと思います。実際海外研修で4年生の時はアメリカに、5年生の時の「フィールドワーク」でイギリスに行く時も、中心になって進める係に自分から進んでなったりと、先に立って何かを進めるという行動ができたというのは、すごく嬉しかったです。

【編集部注釈:探究テーマとは、身近な事柄に対する素朴な疑問から出発して、その疑問の答えをまずは自分なりに考えて仮説を立て、実際どのようになっているのかを実験や観察などの方法で検証していく学習です。こうした一連の流れを繰り返すことによって、思考力および課題解決能力を育成します。

フィールドワークとは、調査対象について研究をする際、実際にそのテーマに即した場所を訪れ、対象を直接観察し、関係者には聞き取り調査やアンケート調査を行い、そして現地での史料・資料の採取を行うなど、学術的に客観的な成果を挙げるための調査技法のことです。5年次では全員がイギリスで自分の探究をイギリスの大学院生や社会人に英語で発表しグループで話し合います。】

フィールドワーク:磯 1年生
フィールドワーク:森 2年生
フィールドワーク:広島 3年生
フィールドワーク:英国 5年生
フィールドワーク:英国 5年生


4. 入学前と入学後の学校に対する印象の変化

宇津木:開智にお子さん達が入学する前と入学後で学校に対する印象の変化はありましたか?

保坂さん:この学校って進学校じゃないですか。なので、入る前は勉強ばっかりでちゃんとついていけるかなと心配なところもありました。実際は、勉強だけでなくいろいろな行事も催されたりと、個々に楽しく柔軟性のある学び方ができたので、すごく良かったです。

宇津木:そうなんですね。逆に、期待していたんだけれども少し違ったなと思う点がもしありましたらお願い致します。

保坂さん:私立なので、設備面がもっとしっかりしているのかと思っていましたが、実際はそうでもなかったところが少し残念でした。校舎自体があまりきれいではないというか(笑)あと暖房やクーラーもあるにはあるんですけれども、設備もされているんですけれども、なかには動きがわるいのもあります(笑)


5. 保護者同士の仲

宇津木:保護者の方同士の仲はどうですか?交流などはありますか?

保坂さん:現在はくすのき会の役員をやっているので交流はありますけど、やはり第1子の時は学校にあまり来ることもなかったので交流はあまりなかったんですけれども、もっと交流すれば良かったかなというのは今すごく思います。やはり今こうして交流していると、同じ考え方の方が多くいらっしゃるのですごく気が合うんです。なので、この年になってママ友ができたというのが実際にありますね。

宇津木:親同士でライバル関係みたいなものはありましたか。

保坂さん:私の周りでは特別見られませんでしたけど、やはり進学校なのでどうしてもそういうのはあると思います。


6. 授業参観について

宇津木:授業参観へは行かれましたか?

保坂さん:初めの頃は行かなかったです。というのも、昔の生徒達は、親が学校に来ることをあまり良しと思っていないカラーが強かったんですね。でも今ですと、母親も行きたいし子供も親に来て欲しいという雰囲気になってきているかなと思います。

宇津木:なるほど。ちなみに、現在この学校に通われているお子さんの授業参観にはご両親で行かれましたか?

保坂さん:いえ、私は一人で行きました。中にはご両親揃っていらっしゃったり、ご主人だけでいらっしゃったりする方もいますね。


7. この学校へ決めた理由

宇津木: お子さんを開智に通わせようと思った決め手になったものを教えていただけますか。

保坂さん:やはり自主性を大切にしてくださる学校だなということと、あとは、心の方も成長できるか環境が揃っていると感じ、この学校を選ばせていただきました。


8. 中学受験について

宇津木:事前の説明会などには行かれましたか?

保坂さん:そうですね。一番上の子の時は主人と一緒に行きました。

宇津木: 3人のお子さんはそれぞれいつから中学受験の準備を始めましたか?

保坂さん:えっと、一番上の子と二番目の子の時は、小学校4年生くらいだったと思います。三番目の子の時は、私にしてみれば開智さんはある程度満足できる学校なので、総合部(開智小学校)に入れてみたんですけれども、彼は何を思ったか中学1年生から一貫部の方に入りたいと言いだしたんですね。その場合、中学受験と同じで受験をしなくてはならないので、受験塾に行く必要があると考え、小学校5年生の時塾に行かせました。

【※編集部注釈:通常、総合部の生徒は8年生(中学2年生)まで総合部で学校生活を送り、中学3年生に進級する際に、原則として全員が「開智学園中高一貫部」と合流します。】

宇津木:話を聞く限り、一番下のお子さんの場合中学受験は能動的なものだったと思うんですけれども、上のお二人も自分から中学受験をしたいと希望したんですか?

保坂さん:そうですね。上の子の場合は、小学校の時のクラスが荒れていたので、そのまま同じ中学校には行きたくないという理由から、二番目の子の場合は、上の子が私立に行っているので私も行きたいという理由から、自らの意思で中学受験を希望しました。


9. 受験勉強

宇津木:1日あたりどのくらい受験勉強をしていましたか?

保坂さん:塾のある日を除いて、平日だと2時間くらい、休日は5、6時間くらいです。その時習い事も並行してやってたので、平日はなかなか受験勉強の時間が取れませんでした。


10. 通っていた塾

宇津木:差し支えなければその、どちらの塾に通われていたかを教えていただいてもよろしいですか。

保坂さん:はい。一番目の子と二番目の子は栄光ゼミナールさん。第3子の時はSAPIXさんです。

宇津木:そうなんですね。実は僕も栄光ゼミナールなんですよ。こちらの塾は結構開智を志望している生徒が多いですよね。

保坂さん:そうですね。本当は三番目の子も栄光ゼミナールさんに通わせたかったんですけれども、私自身、夜にお弁当を作らなければならないのが少し苦痛になっていたので、三番目の子の分も作るのはもう無理だと判断し、結局、早くに帰るというスタイルでお弁当を持ってくる必要がないSAPIXさんに入れました。まあ、今までとは違う塾なのでどういうところなのか見てみたいという気持ちもありましたね。


11. この学校に入学してよかったですか?

保坂さん:はい、子供達の成長を見ると入って本当に良かったと思います。


12. 入学して変化したこと

宇津木:この学校に入学して変化したことはありますか?

保坂さん:一番大きな変化は、やはり自主性ですよね。一番下の子については特に思います。上二人が女の子で下の子が男の子という姉弟構成のせいか、少し引いた態度を取る子だったんですけれども、この学校に入ってからは周りに左右されることなく、自分のスタイルを確立できるようになりましたね。


13. 部活動について

宇津木:この学校の部活動についてはどう思われますか?ちなみに、お子さん方も何か部活動に所属してらっしゃいますか?

保坂さん:下の子は水泳部に入っています。上の子の時はバトミントン部に入っていたんですけれども、途中で辞めてしまったんですね。そういうこともあって、下の子には部活動をちゃんと最後まで続けて欲しいなと思っています。

宇津木:なるほど。では、部活動を通して成長したなと感じたことはありますか?

保坂さん:もともと、部活動には参加したいけど試合には出たくないという子だったんですけど、中学3年生の時、先生や周りの人に声をかけられて思うところがあったのか、最後はちゃんと試合に出るからと言ったんですね。それを聞いた時は本当にびっくりしました。

宇津木:これも成長した証ですね。

保坂さん:そうですね。特に泳ぎが上手いわけじゃないし、1周くらい差がつくんじゃないかというくらいのタイムしかとっていないはずなんですよ。それでも、試合に出ると言ってくれたのは、すごく嬉しかったです。


14. どんな人になってもらいたいか

宇津木:将来どんな人になってもらいたいですか?

保坂さん:思いやりの心を持てる人に、あとは、いろいろな面で学ぶ努力を継続していける人になって欲しいと思います。


15. 家庭内での心がけている教育方針

宇津木:家庭内で心がけている教育方針などはございますか?

保坂さん:思いやりの心を持つことと自主性を持つことは、やはり小さい頃からずっと大切にしてきました。あと、私自身時間には結構うるさいので、時間を意識して守るということは良く言って聞かせています。

宇津木:お子さんに家の手伝いをさせていますか。

保坂さん:小さな頃は、お手伝いさせてくださいと学校の方から言われていたのでさせていたんですけども、今は、特に指図もせず自分のことは自分で管理しましょうねと言っています。あとは、誰かの体調が悪かったり帰りが遅くなったりする時には、他の誰かがその人のかわりに家事などを行うという形になっています。


16. ご主人の職業

宇津木:もしよろしければ、ご主人のご職業を教えていただいてもよろしいでしょうか。

保坂さん:医師です。

宇津木:なるほど。では、お子さん達も医学部を志したりしていますか?

保坂さん:そうですね。上の子二人は大学の薬学部に、下の子は医系コースに行きました。

宇津木:なるほど。では、保護者の方から見て、この学校の医系コースというのはどうでしょうか?

保坂さん:やはり同じ目標を持っている生徒達が集まっているので、意識も変わってくると思いますし、あとは、医学部受験対策小論文や医学に関する話を学校の方でしてくださるので、やはり医学部を目指している子供を持つ身としては、そこに入れて良かったと思っています。

宇津木:なるほど。ちなみに、入学する前から医系コースに入ることは視野には入っていましたか?

保坂さん:うちは主人が医者なんですけども、将来のことに関してはやはり本人の自主性を尊重したいので、別に違う道を選んでくれても良いと思っていました。でも、小さい頃から父親の働く姿を見てきているからなのか、将来は医者になりたいと思っていたみたいで、こちらが何も言わなくても医系コースを希望して進んでいきましたね。

宇津木:なるほど。では、入るまで医系コースっていうものの存在はご存じありませんでしたか?

保坂さん:いえ、そういうコースがあることは一応知っていました。確か上の子の代、8期生の時にできたのではなかったかと。最初の頃は、成績が上位の子だけに絞っていたみたいなんですけれども、10期生辺りから希望する子は入れるようになりましたね。宇津木:今ではもう、医系コースに入る生徒が本当に多いですよね。

保坂さん:そうですね。ただ、やはり4年生の時点で本当に医者を目指す気があるのかどうかを先生からかなり厳しく聞かれるみたいです。そこで、そこまで真剣になりたいわけではない生徒達は、このコースから外されるわけなんですが。厳しいとは思いますけれども、すごく大切なことだと私も思います。

宇津木:そうですね。やはり医者になるにはそれなりの覚悟も必要ですから。

保坂さん:そうですね、やはり勉強ができるだけで務まる仕事ではないのでね。

【編集部注釈:医系コースとは、医師を目指し、社会貢献できる人材を育成するクラスです。日々のHRにおける医療トピックの学習、週に2時間設けられている小論文講座、夏季休業中のボランティア体験などを通じて、自らの適性をつねに確認しつづけ、理想の医師像を確立してゆき、知的好奇心を育み、医療人としてふさわしい人格を身に付けていきます。】


17. 私立に行かせるのは大変じゃないですか?

宇津木:金銭面から言えば、お子さんを私立に行かせるのは結構大変じゃないですか?でも、この学校は結構安い方の私立と雑誌で特集されることも多いですよね。

保坂さん:そうですね、年間の授業料を払えば、あとは特別お金を納めることもないので、こちらの学校の学費は安い方だと本当に思います。まあ冬期講習や夏期講習を希望すればその分の費用はかかりますが、それも本当にお安いですよね。なので、金銭面に関しては何の問題もなく、とても安心しています。


18. 親子の仲

宇津木:親子でお出かけすることはありますか。

保坂さん:あるにはあるんですけれども、ここ最近はあまりないです。

宇津木:なるほど。ちなみに、外出以外に親子で共有する時間はありますか。

保坂さん:比較的親子で一緒にいる時間は多いんですけれども、会話しているかと言えば、まあそういう年頃だということもありますので・・・

宇津木:お子さんと学校の話をする機会はありますか。

保坂さん:あります。今在学中の子はこちらが聞かない限り自分からはあまり話してくれないんですけど、卒業した子達とは行事の時はこうだったとか、今でもあの先生はいるのかなという話で結構盛り上がっていますね。


19. 父と母、教育熱心なのはどちら?

宇津木:お父様とお母様でどちらの方が教育熱心ですか。保坂さん:どちらかって言うと私ですね。主人はどちらかと言えばあまり教育に参加しない方なので。


20. この学校の良い点・悪い点

宇津木:開智のこういうところが良い、もしくは悪いなどがございましたら教えてください。保坂さん:この学校は、どちらかと言えば地味な学校というんですか。なので、もっとアピールした方が生徒にとっても先生達にとってもいいかと思います。本当に良い学校なので。

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