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教育図鑑
編集部

取材日:2017年9月26日

インタビュイー:上智大学文学部新聞学科2年 小暮愛実さん

インタビュアー:教育図鑑編集部 澤田薫

1. 自己紹介

 

「インタビュイー:小暮愛実さん」

澤田:よろしくお願いします。まず自己紹介からお願いできますか。

小暮さん:上智大学文学部新聞学科2年の小暮愛実です。

澤田:今夢中になってることってどんなことですか。大学でもプライベートでも何かありますか。

小暮さん:特にこれっていうわけはないですけど、学校生活とか、あと最近の趣味は演劇サークルに入っている友達がいて、その影響で観劇を趣味にしています。

澤田:ご自分でされたりとかはしないんですか?

小暮さん:自分ですることはないんですけど、観に行くことはします。

澤田:大学の生活はどうですか。大変じゃないですか?

小暮さん:思っていたよりは・・・もっとヒマだと思っていたので(笑)。すごく忙しいです。大学は課題が多くて、学科が・・・。

澤田:新聞学科ですもんね。

小暮さん:そうですね。


2. 将来の夢

澤田:じゃあ将来は新聞記者とかジャーナリストとか?
小暮さん:はい。この学科はやっぱりメディア系に就職してる人が多くて。そうじゃない人もいますけど、映画を作りたいとか。でもテレビ局に入りたいとか、記者とかジャーナリストになりたいっていう人が多いです。
澤田:そうなんですね。小暮さんもその一人ですか?
小暮さん:そうですね、明確にこのテレビ局に入りたいとかではないですけど、昔から文章を書いたり本が好きだったので、何か書く仕事に就けたらと思っています。
編集部:昔からっていつ頃からですか?
小暮さん:小学校ぐらいからですね。小説みたいなのとか(笑)。そんなに言えるほどのものではないんですけど(笑)。
澤田:小学校の何年生くらいからですか?
小暮さん:小学校3年とか・・・。
澤田:へー!すごいですね。
小暮さん:恵泉も感想文とか書かされることがとても多い学校だったので。
編集部:多かったんですか?
小暮さん:書かせることが多かったですね。読書感想文とかも夏休みの宿題も枚数がたくさんあって。高3の読書感想文は原稿用紙7枚以上が条件でした。
編集部:7枚以上ですか。
小暮さん:はい。恵泉特有の感話もありましたしね。感話では自分の好きなことを書くんですけど。それにしても多かったですね、感想文が。
澤田:すごいですね、小学校のときから文章を書くのが好きって。
小暮さん:いや、そんなたいしたものではないので(笑)。今は書こうとは思うんですけど、時間がなくて(笑)。短い文章とかちょっとしたことを書き溜めて、あとでどうにかしようっていう感じですね。
【注釈:感話・・・日頃感じたり考えたりしたことをまとめたもので、礼拝のときに年に3回他の生徒の前で述べます。1年生のときは原稿用紙で3枚から4枚、6年生になると7枚から8枚を書く生徒もいます。感話を書くということは、自己を見つめ、考える作業にほかなりません。従って、それは時に真剣な告白となって聞く者の心を揺さぶります。何を述べても受け容れられるという恵泉の環境があってこそ、はじめて成り立つものなのです。理想とする生き方、友人とのトラブル、留学から学んだこと、哲学や芸術についてなど。多感な時期に感話を書き、また聞き続けることで、誠実に人生に向き合うことを学びます。】


3. 中学受験について

澤田:では今度は、この学校に入る頃のことを思い出してほしいんですけども、この学校を選んだ理由は何でしたか?
小暮さん:小学生だったので、正直あまり受験というのが・・・受験勉強を始めたのも遅くて。母がすすめてくれたのが最初のきっかけでした。「いい学校があるから行ってみない?」みたいな(笑)。小5のときに文化祭に行って、とてもきれいな学校だなって思って。
澤田:きれいですよね。
小暮さん:すごくきれいな校庭で。公立中学校とも迷ったんですけど、きれいな学校のほうがいいなって。あと制服がないっていうのがすごく珍しいなって。「なんちゃって制服」と言うんですけど、制服ではないんですけどよく使う・・・。
【※注釈:なんちゃって制服・・・一見すると制服のように見える私服のことを恵泉女学園の生徒たちは「なんちゃって(制服)」と呼んでいます。】
澤田:ベストみたいに?
小暮さん:そういう格好が自分の好き勝手に毎日できるのがいいなって。そんな単純な理由です(笑)
澤田:なんちゃって制服って言うんですね(笑)。
小暮さん:言ってました(笑)。学校がきれいなこととと制服がないからっていう理由です(笑)。


写真「中庭」
澤田:なるほどわかりました。ほかにも受験したりしましたか?
小暮さん:近くの女子校を受けて。あとは恵泉で・・・。
澤田:どっちかで迷いましたか?
小暮さん:そうですね、どちらも合格をいただいてどうしようかってなったときに・・・文化祭に行ったときにすごく明るいというか、生徒のお姉さん・・・当時からするとお姉さんたちがすごく明るくて、学校全体の雰囲気も。父が言っていたんですけど、恵泉の先生がお子さんを連れてきたときに生徒が「先生の子どもめっちゃかわいい!」とか言ってたって(笑)。そういう先生と生徒の
距離が近いっていうのがすごく・・・。澤田:決め手になりました?
小暮さん:そうですね。
澤田:勉強は大変でしたか?始めたのは遅かったんですよね?
小暮さん:受験勉強を始めたのは遅くて。塾とかも・・・通ったんですけど、1年ちょっとしか行ってないです。
澤田:そうなんですね。5年生の終わりとか。
小暮さん:そうですね。5年の秋・冬ぐらいに。それまで何もやっていなかったので、本当にギリギリで。
澤田:でもすごいですね。
小暮さん:恵泉は第一希望だったので、合格を頂いた時は嬉しかったですね。大手の塾へ通っていましたが、それまで何もやっていなかったので、本当にギリギリで。塾も4人くらいの少人数でとてもアットホームな雰囲気だったので、そんなに大変な思いはしてないです(笑)。
澤田:それは4教科ですか?
小暮さん:4科目を受けて、そのあとに面接がありました。
澤田:なるほど。自己紹介カードみたいなの書きましたか?
小暮さん:いや、もう普通に先生と親と私とで。普段どんな手伝いをしていますかとか。
澤田:そうなんですね。

4. 入学前と入学後の学校に対する印象の変化

澤田:「先生の子どもかわいい」って言っている生徒がいて先生との距離が近いって感じたと言っていましたが、恵泉に入ってから印象は変わりました?
小暮さん:いや、変わってないですね。私がいたときも産休に入られた先生がお子さん連れてきてくれたりして。あまり変わってないですね。私が中学2年のときに先生が結婚されたときも、結婚式とか行きましたし。
澤田:えー!じゃあ本当に先生との距離は近いんですね。
小暮さん:普段は先生と生徒なんですけど、特に礼拝で先生がお話されるときは本当に自分のプライベートなこととかを割と赤裸々に言ってくださるので。生徒と先生がそのときだけは、一人の人間として話ができるのですごく面白いです。
編集部:大学で出会った人たちと恵泉の生徒で違うなって感じたことはありますか?
小暮さん:恵泉生と会うとすごく違うというか、落ち着くなという印象はあります。良い悪いとは違うと思うんですけど。もちろん大学の友達はそれはそれで良くて。ただ、違う女子校に通っていた友達と話すと、少し考え方が違うのかなと。受験のときの学校の雰囲気とか、少し恵泉と違うのかなと思ったことはあります。
編集部:どんな感じですか?
小暮:女子校はよくいじめが多いとか言われていたり、あと受験のときに、指定校推薦とか公募推薦とかで決まっていく子と、一般入試の子たちでピリピリするとか(笑)、成績で結構ピリピリするとかっていう話を聞くけど、恵泉はそうだったかな?って考えてみると、私には学校に行くのがむしろ息抜きだでした(笑)。
編集部:ほかの子もですか?
小暮さん:勉強している子はいたと思いますけど。すごくメリハリがついてる子は多かったですね。遊ぶときは遊ぶし、勉強するときは勉強する。やることはきちんとやりながらも、楽しむべきことはきちんとっていう人が多かったです。
編集部:先生がそう教えるんですか?
小暮さん:先生は・・・学校全体の教育がそういう感じなんですかね・・・。
澤田:この学校にいてよかったなっていうのは、人間関係でいうとそういう先生との距離感でもあり、同級生との関係でもありっていうところですね。
小暮さん:そうですね。先生がそういう雰囲気を出してくださってたので。感話とか、いろんな機会があるんですけど、そのたびに自分のことを見つめる機会が多くて。向き合うというか、中学高校の間でどうやって生きてきたのかとか、これから生きて行く上でどうありたいかみたいなそういう結構壮大なテーマも考えましたね(笑)。それを自分で考えるのと同時に、ほかの友達や
先生にも話を聞くことで、他者の考えを聞くというか。ありのままを受け入れることができる。私が一番恵泉で学んだのはそこですかね。


5. 勉強について

澤田:勉強は大変でしたか?学校の授業と予習、復習、宿題とか。
小暮さん:そこまで大変ではないと思うんですけど、ある程度きちんと勉強はさせる学校だと思います。基礎学力はつけさせられたと思いますが、そんなに予習復習が大変という感じではないです。でも学校が英語に力を入れていたので特に花岡先生の授業は厳しかったんですけど(笑)。


「英語科の花岡先生」
澤田:しっかり教えてくださりそうですよね、花岡先生(笑)。
小暮さん:結構小テストが多くて。夏休み明けの単語テストだったりとか、毎週単語帳を使ったテストだったりとか。中間期末の間にテストとか。英語は多かった感じです。ついていくために一番一生懸命やったのは英語かもしれないです。

6. 授業について

澤田:好きなのは英語でしたか?何の教科が好きでしたか?
小暮さん:一番好きなのは国語が好きで。
澤田:文章を書くのが好きって言ってましたね。
小暮さん:英語も好きだったんですけど。国語が好きでした。

7. 先生について

澤田:先生は誰が一番好きでした?
小暮さん:ん〜、一人を言うのは難しいんですけど・・・
澤田:思い出に残る先生とかは?
小暮さん:最初中学に入学したときの中1の担任のE.S.先生。入学当初は友達の作り方や勉強もついていけるのか心配だったんですけど。すごく優しく接してくれて。
澤田:最初にその先生だったから余計に溶け込みやすかっただろうしね。
小暮さん:そうですね。あとは中学2年のときに数学の先生が、今の校長先生なんですけど。すごく授業中にダジャレとか言ったりする先生で(笑)。
澤田:そうか、いろんな先生がいるんですね。

8. 特徴的な教育〜英語〜

澤田:恵泉の特徴っていうと、英語と感話とあと園芸とあると思うんですけど、その三つに関して。まず、英語は小学校からされてたんですか?
小暮さん:していないです。
澤田:そうなんですか。それでも授業にはついていけますか?
小暮さん:そうですね。そんなにいきなり難しい教科書を使うわけでもなく、本当に基礎から丁寧に教えてくださるので。中学生のころはまとめノートとか定期テスト前の練習用ノートみたいなのを提出する義務があったので。それを義務でやっていたんですけど、今思えばそれがすごくそのあとの勉強の基礎作りになったなと。最初は結構丁寧にやってくれます。
澤田:高校生ぐらいになるとみんな英検も取って、すごいですよね。

9. 特徴的な教育〜園芸〜


「園芸の授業で使う畑」
澤田:園芸はどうでしたか?
小暮さん:園芸は楽しかったです。
澤田:楽しかったですか。何を育てましたか?
小暮さん:ジャガイモとか、あと珍しいルッコラとかラディッシュとか。
澤田:カッコいいですね(笑)。
小暮さん:珍しい野菜を育てたりして、ブロッコリーとかもやりました。あと小麦とかです。
澤田:小麦粉になる小麦?
小暮さん:その小麦でクッキーを作ったんですよ。それがすごく美味しかったです。あと大根の収穫とかがあって。ふろふき大根を作ったり。ジャムも作りました。
澤田:育てるだけじゃなくて、それを料理したりそういうこともやるんですね。
小暮さん:収穫したもので実際に料理して食べたりとか。楽しかったですね。恵泉の庭にはお花を育てるところがあるんですけど、その近くに広い畑があって、そこで野菜とかを育てて、毎週毎週シャベルとか持って経過観察したりとか。
澤田:そうなんですね、じゃあみんなに人気の授業ですか?
小暮さん:人気だと思います。
澤田:楽しいですよね。大変なこととかはないですか?雑草抜きとか寒いときとか。
小暮さん:本当にすごく大変な作業は私たちはあんまりやらなくて(笑)。植えて毎週様子を見て。収穫のときは、自分が蒔いたものが大きくなって収穫するっていうのが結構嬉しかったです。中1の最後にキノコの菌を植え付けて、3年後、4年生(高1)になったときに収穫できるように。1年生のときに植え付けたのがどうなってるんだろうって植えたのが・・・。
澤田:ちゃんと育って?
小暮さん:ちゃんとキノコになっていて(笑)。
澤田:不思議ですよね(笑)。

10. 特徴的な教育〜感話〜

澤田:じゃあ最後に感話。これは小暮さんは得意なほうですよね?
小暮さん:確かにイヤイヤやったたことはないですけど、結構悩んだこともありましたよ(笑)。でもすごくいい経験になったと思いますね。何を書いてもいいので、社会問題のことについてでもいいし、自分の家族のことでもいいし。なかなか普段友達と接しているだけでは言えないような、友達のこととかでもいいし。自分の今までのことを書いたりとか。今の自分を見つめて書くと
か・・・。とにかく自由だったので。澤田:みんなで発表したりするのもいいですよね。
小暮さん:毎回クラス礼拝で三人ほどやるんですけど。
澤田:緊張しませんか?
小暮さん:大きいところでは。高校生は全校生徒の前で発表する機会があるんですけど、そのときにはちょっと緊張しました。
澤田:でもその経験は社会人になっても役に立つというか。毎日礼拝があって、キリスト教教育にとても熱心な学校だと思うんですけど。
小暮さん:そうですね、礼拝ではもちろん讃美歌を歌って、聖書を読んで、感話を聞いてみたいな感じなんですけど。毎日礼拝があるのはすごくキリスト教の教育を重視してるところなのかなとは思います。
澤田:みんながキリスト教なわけではない?
小暮さん:そういうわけではないです、もちろん。でも聖書の授業があったり、クリスチャンの先生のお話とかもあるので、そういうことを聞いて、信者にはならなくともすごく共感できる部分があったりとか、指針にしたりとかっていうのはあります。私はたまたま両親がクリスチャンで。
澤田:あ、そうなんですか。
小暮さん:私は違うんですけど。聖書とか讃美歌は幼稚園のときからふれていて。
澤田:なじみはあったんですね。でもそうじゃない人でも一般的な考え方としてお話してくれるっていう感じなんですね。
小暮さん:そうですね。信者じゃなくても、毎日やっていれば慣れますし、違和感なく過ごせると思うので。朝の礼拝はどんなことがあっても欠かさないので、すごくいい時間なんじゃないかなと思います。

11. 6年間で一番頑張ったこと

澤田:では6年間で一番頑張ったことって何ですか?
小暮さん:部活は中1から高2までやりまして。
澤田:5年間?
小暮さん:5年間やっていたので、やり通したという点では頑張ったのかもしれない。
澤田:部活は何だったんですか?
小暮さん:オーケストラ部です。
澤田:何の楽器を?
小暮さん:バイオリンです。
澤田:すごい!

12. 大変だったこと・悩んだこと

澤田:学校生活の中で大変なこととかあったりしましたか?悩んだこととか。
小暮さん:部活とか学年リーダーとか、中学2年から生徒委員っていう学級委員みたいなのをずっとやらせてもらっていたので。
澤田:すごいですね。
小暮さん:最初は生徒委員をやるようなキャラじゃなかったので大変でした。
澤田:そうなんですか?(笑)
小暮さん:戸惑いながらやってたんですけど。だんだんやっていくにつれて私の役割は何なのかなって。部活の中でも、何か都合のいいように使われてるんじゃないかとか(笑)。
澤田:まとめ役みたいなのとかね。
小暮さん:そうなんです。まとめ役になる立場だからこれやってとか。私はみんなにとってどういう存在なんだろうとか、周りはどう思ってるんだろうとかっていうのは高校のときですけど、ちょっと悩んだ時期がありました。
編集部:それはどう克服したんですか?
小暮さん:それこそ感話ですね。修養会っていのが高3の夏にあるんですけど。
澤田:修養会?
小暮さん:毎年一日修養会っていう日が中1から高2まであって。一日テーマに沿って感話や外部の方のお話を聞いたり、学校全体で話し合いをしたりしました。高3の修養会は泊まりで、入学してすぐの宿泊行事で行ったのと同じ天城山荘っていうところに行って、2泊3日で6年間を振り返るみたいな(笑)。そういうのがあるんですね。受験生だけど勉強道具を一切持っ
て行っちゃいけなくて。編集部:え、そうなんですか?
小暮さん:そうなんです。高3の8月後半とかだったと思うんですけど。修養会では、テーマについてグループに分かれて話し合いをするんですね。因みに修養会のことは修養会委員を中心に全て生徒が決めます。テーマは友達とか人生とか家族とか、本当に抽象的で大きいテーマなんですけど、皆で真剣に話し合ったことを今でもよく覚えています。先生方とも話し合って。夜は1時間くらい暗闇の草原の中で、ただひたすら瞑想する時間があったりして。そういうので考える時間が多かった。今まで自分のことを深掘りするようなことはなかなか周りには聞きづらくて。でも、先生から高校生活で考えていたこと書いたらっていうアドバイスもいただいて。克服ではないですけど、向き合うきっかけにはなりました。その中で書いていて、こうあればいいなというものが見えてきたのかなと思います。編集部:感話というのは自分のことを話すんですか?
小暮さん:そうですね。割と私は自分のこととか。周りの友達も結構自分のこととかについてが多かったかなと思います。
編集部:それについては先生から添削とかは?
小暮さん:いや、添削とかは何もされないです。発表されるときはさすがに、漢字の使い方とかは見られますけど、内容に関する修正とかは全くないです。本当に書いたそのままを読む感じです。
編集部:普段の生活に何か変わるものはありましたか?
小暮さん:中3で感話を発表したときに、「よかったよ」とか先生方も友達も言ってくれて、それが嬉しくて、私も友達の感話を聞いて「おつかれさま」とかは言うようになりました。卒業するときに中3のときの感話について「あのときの感話よかったよ」とか「すごく心に残ってる」とかって言われると嬉しかったです。
澤田:経験するとそのときは辛かったりとか、でも何となく乗り越えられたりして過ぎていくけれども、それを感話とかにまとめることによって自分のものにできる。
小暮さん:気持ちも整理できる。整理しきれないこともあると思いますけど、一回書くことで向き合って整理することができるっていうのはあると思います。
澤田:まとめた分それが次の同じような機会には役に立ちますよね。

13. 中高6年間での変化

澤田:恵泉で6年間過ごして、自分が変わったなとか、成長できたなとか思うところはありますか?
小暮さん:「どんな人でも、その人のありのままを受け入れる」。個性を尊重するって言えば平たいですけど、本当に他者を受け入れることができるようになったかなと。いろんな人にいろんな考え方があって、自分の考えとは別に一人ひとりちゃんと自分の考えを持っているんです。別の考えを持っている人がいても受け入れるっていうことが対話ができるっていうことだと思うん
ですけど。それはすごく恵泉で身につけられた力かなと思いますし、大学に入ってもその力は重要だなと感じることがあるので。すごくそれはよかったと思いますね。あとは他者を受け入れるときに、まず自分を肯定しないといけないということ。自分を受け入れることができないと人のことも受け入れることができない。これは私が勝手に思っているだけかもしれないですけど、それはすごく大きいです。根本的に自分の存在に対して肯定できるというのはよかったです。編集部:自分を肯定するのってなかなか大変じゃないですか?そういうときって周りの人たちが自分のことを肯定してくれて、自分のことを肯定しやすくなると思うんですけど。恵泉の人たちっていうのは他者を受け入れることが自分でできる人たちが多いですか?
小暮さん:できる人たちですね。6年間でできるようになっていきます。多分感話でも自分のことをよく知らない人にも、仲の良い人にも自分の気持ちを言えるっていうのは、相手が受け入れてくれるっていう安心感があるからだと思うんです。その信頼関係が根底にあって成り立つのが恵泉かなと。
編集部:先生もそんな感じですか。
小暮さん:先生もそうだと思います。
編集部:何かそういうエピソードがあれば。
小暮さん:エピソード・・・。よく職員室で生徒と話している先生が多い印象が。
澤田:気軽に行けるような?
小暮:そうですね。いい意味で、そんなに垣根はないかなと。
編集部:先生に相談とかしました?
小暮さん:私あんまり相談はしたことがないので(笑)。でも、部活の顧問の先生とかと、担任の先生とか、高3のときに進路のことでよく面談したりとかしている人はいましたね。決められていた面談以外でも面談したりしてる人がいて。
澤田:先生がよく話を聞いてくれるんですよね。だから行けるっていうことなんですね。

14. 中高時代の友人とは今でも仲はいいですか?

澤田:大学に入ってからも恵泉の友達とはお付き合いはありますか?
小暮さん:はい、今でもあります。
澤田:同窓会とかありますか?
小暮さん:来年の1月の成人の日に最初の同窓会があります。あとは、個人的に連絡を取り合って会っている人もいますね。
澤田:たくさんいますか?
小暮さん:何人かはいます。すごくたくさんっていうわけじゃないですけど、すごく仲いい子は一カ月に一回は卒業してから会っていたり。あとは本当に個人的に、たまにポツンと連絡したりとか。あとは恵泉デー(文化祭)とかそういう行事にみんなが来るので、そこで集まるんですけど、去年はほとんど来たんじゃないかっていうぐらいみんな来てすごく会えました。すごい参加率でし
た。澤田:そうなんですか。
小暮さん:自分の大学の文化祭より恵泉デーみたいな(笑)。私は大学の文化祭がかぶって行けないなって思いながらも去年の恵泉デーには行きました。自分の大学の文化祭を途中で放り出して(笑)。
編集部:恵泉の文化祭は盛り上がりますか?
小暮さん:うちの文化祭は相当盛り上がってる文化祭だと思います。ほかの女子校の友達のところもに行ったことがあるんですけどそれと比べても。バザーとかもいろいろ売ってたり。食べ物もすごい種類があるんです。味噌パンとか、本当にいろいろ焼きそばとか唐揚げとかもお弁当とかも種類があって。本当に賑やかですね。私の祖父が以前恵泉デーに来たときに、植木が
好きなので買って帰ったりとか(笑)。近所のおじいちゃんおばあちゃんが買いに来たりとか。バザーとかいろいろ賑やかな文化祭だと思います。澤田:すごいですね、いろんな人が楽しめる文化祭なんですね。
小暮さん:はい、いろんな人が楽しめると思います。受験生とか関係なしに、在校生も卒業生も近所の方も。

15. 中高6年間で一番印象に残っていること

澤田:一番印象に残ったのは何ですか?学生生活で。恵泉デーとか?
小暮さん:そうですね、恵泉デーは毎年部活のオーケストラで出るので練習をしてましたね、恵泉デー用の演奏とか。あとクラスでの出し物とかも装飾を頑張ったりとか、クラスで団結するので。
編集部:クラスで何やったんですか?
小暮さん:何やったっけ・・・?中学のときのは忘れてしまったんですけど、高校は屋台を出したことがあって、チーズドッグとか。高2のときは和菓子で1位を取ったんです!
澤田:そういうのがあるんですか。
小暮さん:そういうコンテストがあって。
編集部:和菓子の装飾?
小暮さん:あ、和菓子じゃない、和菓子の教室の装飾。それぞれクラスで。
澤田:和風の造りみたいに?
小暮さん:そうです。和風の壁を段ボールで作ったり、和傘を吊るしたりとか、みんなで試行錯誤してやりましたね。
編集部:何日くらいかけるんですか?
小暮さん:いや、恵泉デーの準備時間を学校が取ってくれる期間は短くて、1日半とか。
澤田:え、それでだけで?
小暮さん:いや、その前から放課後とか金曜日の最後の総合の時間とかがあった気がするんですけど。そこら辺で話を各自進めていって。他に印象に残っているのは、合唱コンクールですね。今は外部でやったりしてすごく大きいみたいなんですけど、私たちのときはずっとフェロシップホールでやっていて。指揮を2回くらいやったことがあって。
澤田:指揮者になったんですか?!すごいですねそれ!
小暮さん:みんな部活の予定とかがあって、時間があまりなくて大変だった印象がありますけど。賞を取ったりっていうことはなかったですけど、昼休みとか放課後を使って、部活が忙しい子でも頑張って合わせたりとか。

16. 学校への満足度

澤田:それを全部振り返って、5段階で評価すると何番目でしょう?5が一番良いとすると。
小暮さん:5ですかね。
澤田:わーすごい、なるほど。じゃあ最後に、これから受験しようと思っている小学校の子たちとか、保護者のお母さんたちに何かメッセージがあったら。
小暮さん:卒業してから本当にいい学校だったなって思わされることが多いですね。恵泉もよくお嬢様学校って言われることがありますが、俗に言う詰め込み教育とか、お嬢様学校にありがちな型にはめる「お淑やかにいきましょう」とか「こういうふうにしましょう」とかはなく、自分でどうすればいいかっていうことを考えて行動する人が多いと思います。服装も校則がないわけじゃ
ないんですけど自由で。自由の中にきちんとメリハリがあるというか、TPOをわきまえているというか。自由の中にある責任というのをきちんと教えてくれるし、6年間で自然に身につく気がします。なのでぜひ入っていただければ!澤田:自由の中にある責任ってすごくいい言葉ですね。
編集部:恵泉で学んでよかったなと思うことはどんなことですか。
小暮さん:学んだこと全部なんですけど、さっき言った自由の中に自分で決める力を教われたことはとても良かったと思っています。本当に卒業してから思うんですけど、いい環境だったなと。そう思わせてくれる学校なのかなって思いますね。台風のときとかに、なかなか判断が遅くて学校に来るんだか来ないんだかっていう(笑)、そういう不安があったこともあったりしたんですけど
(笑)。そういうことを除くと本当に全く不満はなかったですね。(現在は緊急連絡システムで、早期連絡が可能になりました。)編集部:ネット上には、例えば恵泉が進学校じゃないとか書かれていることがありますけど、進学校じゃないと言われることはありませんか?
小暮さん:はっきりと言われることはないですが、進学校ではないと私は思います。多分進学校ではないっていうのは2、3代前の校長先生がおっしゃっていたことだと思うんですけど。確かに詰め込み教育じゃないし、先走ってどんどん進んでいくっていうわけでもない。でも、きちんと勉強する姿勢と土台を固める勉強の仕方というか教育はしてると思うので。実際進学実績も
今上がってきていますし。編集部:はい。
小暮さん:進学校ではない=勉強に全く力を入れてないということではもちろんないです。寧ろ、自分の叶えたい進学コースに進めるようにきちんと指導してくれます。早慶GMARCHとかに行くためにコースが分かれていて勉強するわけではなくて、自分の行きたい進路にいけるような学力をつけさせてくれるのだと思います。
澤田:上智に合格したのはすごいと思うんですけど、予備校とかは行ったんですか?
小暮さん:はい、高3の部活を引退してからです。
澤田:まわりもそんな感じですか?
小暮さん:そうですね。
ただ、医学部を目指してる人は高2ぐらいから通っている人もいましたね。高2の冬からっていう人もいるし。全体的には高3ぐらいから本格的に受験勉強を始めるっていう感じです。澤田:なるほど。ありがとうございます。

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