中学受験入門

受験自体について迷っている どうして中学受験をするのですか?中学受験をしていいことはありますか?子どもの将来を考えると、中学受験をさせたほうがいいのでしょうか。
人は誰でも人生の各ステージで常にその人固有の課題に直面し、日々それに向き合い、乗り越えていきます。苦しさのあまり、未解決の課題から逃げ出したとしても、その人は必ず人生の第二ステージで同じ課題に直面します。だから課題に果敢に挑むのです。その中で楽しいこともある。つらいこともある。でもそれらの体験すべてがその人がこの世に生きた証なのです。中学受験はそれを体感させてくれる素晴らしいイベントなのです。
中高一貫校と一般の公立中との違いは何ですか?
カリキュラム(授業の速さ)・授業の密度・大学進学までの道の確実性の3点が大きな違いです。 中高一貫校のカリキュラムは中学内容を2年間、高校内容を3年間で完成させ、残る1年を受験準備に充てるものが多いです。また英語の時間数が公立中週3時間に対して6時間など、時間割も充実しています。さらに大学附属校ならその大学へ、進学校なら国公立大学への確かな進学実績を誇り、指定校推薦枠も確保しているところが多いです。
中高一貫校に進学した子どもは、6年後どんな風に成長していますか
一例ですが、自身がその中高一貫校のご卒業である50歳台の知人によれば、その学校の高入組と比べて明確な職業観の違いが出て、中高一貫組はいわゆる自由業が多く、高入組は会社の管理職が多かったとか。中高一貫の6年後とは大学生のタイプということでしょうが、某所管理職の知人によれば、出身校の校風の違いは感じる、とのこと。大学によるカラー以上のものがあるのかもしれません。
受験をさせたいと思っているが、不安・疑問がある 受験で(子供との衝突によって)親子関係が壊れた家庭があることをよく耳にし、とても不安に思っています。子供とうまくと受験と向き合って行くにはどうすればよいか教えてください。
お母さんは「子育て」という人生の一大事業から、次々と自分の課題を突きつけられます。そしてお子さんも同様に「受験」という一大事業から課題を突きつけられるのです。親子でそれぞれに与えられた課題と向き合い、それを乗り越えていくことを認識し合えるといいですね。お互いが同じひとりの人間として、飾ることなく偽ることもない、ありのままの自分でいい。そしてそこにお互いを思いやる気持ちが少しあればとてもいいですね。
中学受験をさせたいと思っていますが、子どもはまだやる気がないようです。子どもに中学受験への意欲をもたせるには、どうすればいいですか。
不安や疑問が親にあるのであれば、その一つを解消してことに臨む方法と、確信がもてないから回避する方法があります。子どもにやる気を求めるのはそもそも無理な話、目の前の学習に興味をもてるかどうかだけが最も大切なことです。子どもの耳目に入る親の一挙手一投足がその成否を左右します。密の味で誘ったり、時には取引をしたりと「やる気」は親の方にこそためされています。まずは手近な教材で学習意欲をくすぐってみてください。
子どもはまだ低学年で中学受験への意欲がありませんが、通塾など受験準備を進めた方が良いでしょうか。子どものやる気が起こるまで待っていたほうが良いのでしょうか。
ご両親が中学受験をお考えなら、まず春夏冬の講習会に参加されてはいかがでしょうか。通塾するより心理的負担は少ないはずです。その場で「勉強すれば問題が解けるようになる」ということを実感出来れば、子どもたちは「塾に通いたい」と言いだしてくれるはずです。意欲が出てくればしめたものです。志望校決定はその後でも遅くはありません。

受験をすることは決めたが、中学受験についてもっと知りたい 中学受験をする上で、大切なことはなんですか。また、親として注意すべき点を教えてください。
大切なことは受験をする目的を見失わないことです。受験とは保護者とお子さんそれぞれの立場で人生の課題と向き合うことなのです。この行為は必ずしも「成功」を約束してはくれない。でも「成長」は約束してくれる。いい加減な気持ちで適当に勉強し、たまたま勝ち取った合格よりも、苦しさに耐え、課題に対し果敢に挑んだ末の不合格に大きな価値があるのです。それを最後まで見失わず素晴らしいイベントにしてください!
何年生から受験勉強を始めたらいいと思いますか? 時期とその理由を教えて下さい。
中学受験をするならば、学習は早く始める方が良いでしょう。何も塾に通うことだけが受験勉強ではありません。一般的には低学年に才能開発系、中学年に通信教育から塾へ、高学年には進学塾というパターンの方が多いです。特に灘・甲陽・東大寺・洛南などの最難関校を狙われる場合には、計算力や語彙、漢字などは早い時期に引き上げておきましょう。
中学受験をするにあたり、習い事やクラブはやめさせたほうがいいのでしょうか。 また、いつごろまでなら続けても大丈夫でしょうか?
習い事のピークは10歳前後で、それからはやはり学習メニューをこなす方向に踏み出してください。しかし習い事が好きで、相当に高いレベルに進めそうなら、本人のできるところまでやってみては如何でしょう。いつやめるかといえば、一区切りついて達成感がもてる段階が望ましいですね。最も避けたいのは、習い事を続けたいのに中学受験の勉強があるからと断念させること。何にせよ本人の意欲を最優先してください。
志望校選びについて聞きたい 有名大学の進学実績のある学校を選択しておけば何とかなるだろうと思って志望校を決めましたが、果たしてそれが子供の将来のためになるのか良く分からなくなりました。志望校選びはとても大切な気がしてますが、ポイントを教えてください。
有名大学への進学実績は、やはり入口のレベルの高さに集団全体としては左右されます。とはいえ、それは高いレベルの均質集団になっている学校もあれば、幅広い学力層で成立っている学校もあり、その中間もあります。次の大学のことを考えるなら、その集団で優位な位置になることが大切です。また、学校文化は固有のものがありますから、わが子にとってよいのは親の価値観と学校文化が一致していること。
子どもに合った中高一貫校へ行かせたいと思っています。 どのようにすれば、志望校が子どもに合った学校であるか、見極めればいいでしょうか。
学力面と育成面とがあると思います。学力が十分についていない、もう少し基礎力をつけたい、というケースと、相当学力があるのでもっと刺激したいということも。また、分野による違いもあるでしょう。育成面であればもっと人と協調できるようにさせたい、とかリーダーシップをつけさせたい、とか。そのお子様の得意を生かせて、不得意をなんとかしてくれる学校ということですね。得手不得手は親の鏡でもあり、親でできない事です。
学校見学には行くべきでしょうか? 説明会だけでは判断できないように思いますがどうなんでしょうか。 またよい学校見学(視察?)方法があれば教えてください。
学校見学には必ず行きましょう。昨今は情報が発達していますので、ほとんどのデータは入手できますが、その学校の雰囲気や生徒の気風などは実際に行ってみないと分かりません。また子どもにとっても、その中学の教室に入った経験は将来の自分の姿を描くいいきっかけになります。できれば学校主催の見学会に4・5年生から参加して夢を膨らませていきましょう。
学習方法について聞きたい 受験勉強をするにあたり、塾が良いのか、家庭教師が良いのか、または自宅で参考書や問題集をする方が良いのか悩んでいます。やはり、塾へ行かせる方が良いのでしょうか。
塾というものはペースメーカーである、とわりきってください。自宅の学習では何よりも自分の頭で考えることが大切です。家庭教師がいる、いないにかかわらずあれこれ考えたり、また考えつつ書いてみることです。しかし、それはいわば一人では難しいので母親なり親愛なる助言者なりの、いわば産婆役が必要です。インストラクターに当たる人が優れていると学習はスムーズです。現実は当りハズレがあるので、親は気が抜けません。
中学受験に向けて、塾へ行かせたいのですが、たくさんの塾があり、どこへ行かせればいいのか、迷っています。塾選びのポイントを教えてください。
塾はカリキュラムと進度、そして家庭での負担、さらには授業の進め方、成績の出し方などで選べるとよいのですが、なかなか初めてですとわからないことが多いでしょう。一番おすすめなのは、塾は一度はかわるものだ、ぐらいに思って、最初は内容も費用も負担の軽いものから始め達成感が得られるところであることをポイントに選びましょう。そして何より評判のよいところですね。そして成績が上がらない所は変えてください。