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2017年3月17日

「先生方それぞれのPHSに、だれでも、いつでも質問できます。」

取材日:2017年3月17日
インアビュイー:立教大学現代心理学部映像身体学科1年生 加登谷美琴さん
インタビュアー:教育図鑑編集部 田口亮太

編集部 田口:自己紹介として、お名前と大学名などを教えてください。

加登谷さん:加登谷美琴と申します。現在、立教大学の現代心理学部映像身体学科に通っていて、今度2年生になります。

編集部 田口:小学生でもわかるように、勉強されている内容を簡単に教えてもらえますか?

加登谷さん:大雑把に言うと「表現」を学んでいます。具体的には、舞台表現や映像制作、演劇の演出などを学び、「映像」や「身体」への理解を深めています。

編集部 田口:趣味、特技、最近はまっていることを教えてください。

加登谷さん:趣味は音楽を聞くこと、演奏すること。2歳からピアノを習っていて、ピアノを弾くことが特技です。中学と高校で水泳部に所属していたので、水泳も得意です。

編集部 田口:ピアノはどんな曲が得意ですか?

加登谷さん:そうですね、2歳からクラシックばかりやっていたので、クラシックが得意なんですけど、特にドビュッシーが得意です。

Link: ドビュッシーについて

編集部 田口:将来の夢を教えてください。

加登谷さん:将来の夢はテレビ番組を制作することです。人々に「伝える」ことを仕事にしたいと思っています。

編集部 田口:加登谷さんは明星小学校からなんですよね。明星小学校を選んだ理由を教えてください。

加登谷さん:はい。明星小学校は、両親が見つけてそれで受験したんです。ここの小学校は、生徒たちの考えていることを大切にしてくれたり、伸び伸びとした生活や暮らしができるっていうのを両親が聞いていたらしくて。それで受験させようと決めたらしいです。

編集部 田口:ご両親が選んでくれたのですね。

加登谷さん:はい。

編集部 田口:ちなみにご両親は、中高一貫校や私立の出身なんですか?

加登谷さん:母はずっと私立で、幼稚園から高校まで同じところに通っていました。父はずっと公立です。

編集部 田口:お母さんはそれで私立がいいと思ったんですかね?

加登谷さん:それもあるかもしれないですね。

編集部 田口:お母さんとかお父さんがこの学苑をいいと思った理由を2つ3つ挙げるとすると、どんなことがありますか?

加登谷さん:父も母も教育関係の仕事をしています。そこで情報を得たというのもあるらしいです。勉強だけじゃなくて、小学生が学ぶべきいろんなことを伸び伸びと学ぶことができる。また、学校は東京にあるのにすごく自然が多いので、その中で学ぶことができるっていうのをいろんなところから聞いて、ここがいいんじゃないかと決めたそうです。

編集部 田口:勉強だけじゃなくて伸び伸びと自然の中で。お父さんとかお母さんが教育関係者の中で聞いたいろんなことって、具体的にはどんなことなんだろう?

加登谷さん:そうですね。正直に申しまして、あまり偏差値が高いところではないので、その偏差値に捉われない勉強以外の取り組みがたくさんあります。例えば、小学校だと2年生から(私の頃は2年生からでした。)毎年“お泊り”(編集部注:宿泊学習)があったり、4年生からクラブ活動が始まったり、それから楽器演奏しながら、動いてフォーメーションを組む、マーチングバンドというものもあります。偏差値の高い学校だと全部机に向かう勉強になってしまうのが、明星小学校では小学生の多感な時期にいろんなことを吸収できる。勉強だけではないさまざまなものを学ぶことができるということで、明星小学校を選んだと聞きました。

編集部 田口:では、中学校に進学する時にそのまま明星中学校に行こうと思った理由を教えてください。

加登谷さん:はい。小学校と同じく中学校でも、もちろん勉強も大切なんですが、勉強のほかに自分のやりたいことができる。それを支援してくださる先生方がいらっしゃるということ。内部進学なので、先輩方がたくさん中学校に上がっているのもあって、先輩方からそういうお話を聞いて、そのまま上に上がって同じ環境で6年間過ごしたいなと思ったのでここに決めました。

【※編集部注釈:明星小学校の宿泊学習、学年と行き先・・・1年生 きよさとの教室、2年生 緑の教室(八ヶ岳方面)、3年生 緑の教室(八ヶ岳方面)、4年生 秋の学校(河口湖方面)、5年生 冬の学校(八ヶ岳方面)、6年生 夏の学校(新潟方面)、6年生 修学旅行(日光方面)】

編集部 田口:入学前と入学後に感じた学校に対する印象の変化は、お父さん・お母さんから入学前に聞いていた話と、入ってみて感じた違いはありましたか?

加登谷さん:さほど違いはなかったです。もちろん勉強もしますけど、そのほかのことをたくさんやるので。「いろんなやりたいことができる」という話を聞いて、それが本当にできたので、あまりギャップはなかったですね。

編集部 田口:では、小学校から中学校に上がるときに何か違いを感じたことってありますか?例えばある男子校だと、小学校の頃は先生たちが優しかったけど、中学校になったらすごく厳しくなったみたいなことも聞くんです。この学校はどうですか?

加登谷さん:それはなかったですね。小学校も中・高も、この学苑の先生方はすごく面倒見がいいと思います。生徒一人一人を気に掛けてくださる方が多くて、その印象は小学校も中学校も高校も変わらなかったですね。

編集部 田口:学校のいいところを教えてください。

加登谷さん:学校のいいところは、やっぱり先生方が本当に生徒一人ひとりを気に掛けてくださって。クラスごとではなく一人ひとりに、担任の先生だけではなく、いろんな教科の先生方も気に掛けてくださるところがすごくいいところだと思います。

編集部 田口:気に掛けてくれる。というのは、面倒見がいい?

加登谷さん:面倒見がいい、そうですね。声をかけてくださる先生方が多いですね、いろんな生徒に。

編集部 田口:知らない先生と生徒同士でも?

加登谷さん:そうですね。明星の中・高では、先生方に会ったときは挨拶をするというのがマナーなので、そこから話が広がることもあります。また、朝や放課後の学習(補習)を受けられるのですが、そこで普段習っていない先生から習うことによって、その先生方も気に掛けてくださるようになります。どんどん輪が広がっていくと言いますか、本当に学校全体の先生方全員で生徒たちを見守ってくださっているのをすごく感じます。

編集部 田口:ちなみに、職員室には入って行きやすい雰囲気なんですか?

加登谷さん:職員室には入れないです。入っちゃ駄目なので。

編集部 田口:例えば、放課後に何か質問したいことがあったら、皆さんどうしてるんですか?

加登谷さん:職員室の前に電話が置いてあって、それぞれの先生の電話番号が書いてあります。質問があるときは、先生方がそれぞれPHSを持ってらっしゃるので、そこに電話をして「じゃあここに来てね。」って言われた場所に行って聞くなり、その電話で質問が解決するのであればそこで解決したりというルールになっています。

編集部 田口:なるほど、電話で呼び出すんですね。(笑)

加登谷さん:そうですね。(笑)

編集部 田口:先生方のPHSの番号は、生徒はみんな知ってるっていうことですか?

加登谷さん:電話のところに全員の先生の番号が書いてあるんですが、いつもかける先生の番号はたくさんかけるので、自然と覚えてしまいますね。

編集部 田口:なるほど。担任の先生以外に電話をしても大丈夫なんですか?

加登谷さん:全然大丈夫です。むしろ担任の先生以外のほうが多いかもしれません。担任の先生はいつも朝礼、終礼で教室にいらっしゃるのでそこで聞くことができるんですけど、授業だけの先生方だと次の授業があって忙しいときもあるので。

温水プール

編集部 田口:中学校の3年間で一番頑張ったことを教えてください。

加登谷さん:ざっくりになってしまいますが、勉強と部活の両立を頑張りました。

編集部 田口:中学校の部活は何部ですか?

加登谷さん:水泳部で、バタフライが専門です。

編集部 田口:夏限定の部活じゃなくて、1年間活動できるのですか?

加登谷さん:校内に室内プールがあるので。

編集部 田口:温水ですか?

加登谷さん:温水です。

編集部 田口:あー、いいですね。

加登谷さん:冬に1カ月だけメンテナンスの時期があるんですけど、その時期以外はずっと泳いでます。

編集部 田口:強いんですか?

加登谷さん:中学は多摩地区で2つくらいのブロックに分かれて試合をするのですが、そのブロック大会で優勝するかしないかぐらいですね。

編集部 田口:部活と勉強を両立することを頑張ったということですが、部活は週何回ぐらいあるんですか。

加登谷さん:週6回です。

編集部 田口:週6?月曜から土曜まで?

加登谷さん:はい。土曜日も授業があるので、毎日授業が終わったあとに部活に行ってました。

編集部 田口:1日何時間ぐらいですか?

加登谷さん:平日は16時から18時の2時間ですね。土曜日は授業が午前で終わるので、そこから18時くらいまでなので、少し長いんですけど。

編集部 田口:一番厳しい部活って水泳部以外にどこですか?

加登谷さん:ハンドボール部ですね。特にハンドボール部は中学も強いんですけど、高校は毎年インターハイに行くレベルなので、相当強いです。

編集部 田口:インターハイでどのぐらいまで勝ち進むんですか?

加登谷さん:3回戦、2回戦、ぐらいですけど、毎年コンスタントに出場している部活です。今年はベスト16にも入りました。

編集部 田口:高校生のハンドボールのレベルってすごく高いよね。

加登谷さん:はい。

編集部 田口:キーパー怖いですよね。(笑)ほかにはありますか?文化部でも運動部でも。

加登谷さん:そうですね、あとは個人で強い人が時々入ってきたりすることはあるんですけれども。テニス部も強いですね。

編集部 田口:テニスコートが4面あるもんね。

加登谷さん:テニス部が強くて、今年は全国まで行ったみたいです。

編集部 田口:変なかけ声とかしてる運動部はない?(笑)

加登谷さん:(体育館の)中でやってるので・・・すみません。

編集部 田口:いえいえ。マニアックじゃないけど、変わった部活はありますか?

加登谷さん:変わった部活・・・。文化部だったら鉄道研究部、模型部、地理歴史部、釣り研究部、吹奏楽部とかですかね。あと、部活ではないんですけどジュニアオーケストラという同好会があります。

編集部 田口:なるほど。じゃあ文化祭に行ったら、それらの部活は必ず見たほういいですね?

加登谷さん:そうですね、公演をやっているので。吹奏楽部やジュニアオーケストラは、中高合同でやっています。

編集部 田口:ジュニアオーケストラをやる学校は珍しいもんね。

加登谷さん:そうですね、弦楽器が。

編集部 田口:ほかに、文化祭でここは絶対見ておいたほうがいい部活はありますか?

加登谷さん:部活だったらクッキング部・・・今クッキング部っていう名前じゃなくなっちゃったかもしれないんですが(現在は「家庭科部」)、そこがお菓子を作って販売をしているので。それを買いに行くのがおすすめです。

テニスコート
鉄道研究部
鉄道ミュージアム切符(明星祭り)

編集部 田口:この学校に入って変わったこと、変われたことがあったら教えてください。

加登谷さん:小学校から明星学苑に在籍しているんですが、勉強はもちろんですが、勉強以外のいろんな活動の大切さをすごく学べました。また、自分のやりたいことを見つけられました。中学1年生のときに、テレビ会社に行ってテレビ番組を実際に制作するっていう遠足があったんです。それをやってから、テレビ番組の制作を目指したい、この道に進みたいと思ったので。自分のやりたいことを見つけられたのも、この学校のプログラムでした。

編集部 田口:遠足だったんですね。

加登谷さん:はい。遠足でした。

編集部 田口:ちなみにどこのテレビ局に行ったんですか?

加登谷さん:フジテレビです。

編集部 田口:へー!あそこに遠足に行くんだ。

加登谷さん:「めざましテレビ」をクラスで1本ずつ制作するというプログラムがありました。テレビの中のいろんな役職に、クラスの人がそれぞれ分かれてやりました。どうやら私の学年だけだったらしいんですけど、そこからその道を目指すようになりました。

編集部 田口:中学校時代に辛かったこととか、挫折した経験があれば教えてください。

加登谷さん:はい。勉強面で、中学のときは毎回考査ごとに、総合点数で順位が出るんですが、私いっつも学年で2番でした。

編集部 田口:上から?

加登谷さん:はい。上からです。ずっと1番の子に勝てなかったのが、ずっと心残りというか。いつもいつも2番っていうのがすごい辛かったことですね。

編集部 田口:なるほど。1回も勝てなかったってことですか?

加登谷さん:1回だけ勝ったんですけど、それ以外ずっと2番だったので。

編集部 田口:なるほど。当時、生徒は全部で何人でした?

加登谷さん:30人クラスが6つなので、180人くらいですかね全部で。

編集部 田口:180人中2番、すばらしいですね。(笑)

加登谷さん:いえいえ。(笑)

編集部 田口:それも、部活を週6でやりながらだからすごいよね。

加登谷さん:1番の子が文化部だったので、自分の部活を理由にしたくはないんですけど、それでも2番だったのでずっと悔しかったというか・・・。

編集部:そういう人もつらいのか。

編集部 田口:中学校のときの友達とは今でも仲がいいですか?

加登谷さん:仲いいですね。特に小学校からずっと一緒にいる子とはすごい仲が良くて。この間もお昼ご飯を一緒に食べに行きました。

編集部 田口:月1回ぐらい会うんですか?

加登谷さん:みんな大学に行っているので忙しいこともあるんですが、2カ月に1回とか月1回ぐらいで会ってます。基本、連絡はずっと取ってるんですが、会うのはそれぐらいのペースですかね。

編集部 田口:ちなみに小学校、中学校、高校ってそれぞれ(外部に進学して)いなくなっちゃう人もいますよね。

加登谷さん:はい。

編集部 田口:小学校卒業後にいなくなっちゃった人たちとは、どうなんですか?

加登谷さん:中学校で外部に進学して、また高校で入ってくる人もいます。中には、中学校で出ていってしまった人ともずっと仲よくしている人とかもいますね。友達から「この間、小学校の頃の友達と旅行に行った。」という話も聞きますね。

編集部 田口:中学校時代の勉強時間は、1日何時間ぐらいでしたか?

加登谷さん:1日2時間から3時間くらいですね。

編集部 田口:おおー。18時まで部活やって帰宅すると何時くらいですか?

加登谷さん:帰宅すると19時とか19時半くらいで、そこからご飯を食べて、21時から勉強するっていうのを決めていたので。21時から23時、24時くらいまでやっていました。

編集部 田口:毎日ですか?

加登谷さん:そうですね。小学校の頃から、家庭学習の習慣を身につけるような取り組みがあったので。

編集部 田口:それは学校であるんですか?

加登谷さん:高学年になるとありますね。小学校低学年の頃でも、毎日「音読シート」をやりましょう、というのがあります。毎日やる習慣が小学校からあったので、さほど苦ではなかったです。毎日やるのが当たり前と言いますか、それが習慣になっていたので毎日それぐらいの時間やっていました。

編集部 田口:中学から入った生徒の場合、毎日勉強する習慣がついてなかったりすると、それは学校で指導してくれるんですか?

加登谷さん:それもありますし、テストの1週間前になると「家庭学習強化週間」っていうのがあります。その期間、毎日シートにこれぐらい勉強するっていう予定を書いて、実際勉強したことも書いて、それを毎日提出して担任の先生がチェックするっていうものがあります。あと、私が中学3年生の時は、「能率手帳」に毎日予定を書いて、担任の先生に提出していました。家庭学習をすごく大事にする学校なので、いろいろな取り組みで家庭学習の習慣を身につけました。

編集部 田口:クラスメイトたちも家庭学習が身についてる。だから勉強する習慣が身についてる人が多いのかな。

加登谷さん:全員が毎日2時間やっていたわけではないと思いますが、30分や1時間 はやる習慣はついていたと思います。強化週間だと、クラスごとにランキングがつくので、それで「クラスみんなで頑張ろう!」という雰囲気になって勉強するっていう感じでしたね。

編集部 田口:家庭学習の内容は、宿題になることが多いんですか。

加登谷さん:宿題はあまり多くない学校でした。宿題より小テストが結構頻繁にあるので、その小テストの勉強をするのが多いですかね。

編集部 田口:小テストってどのくらいのペースでやるんですか?

加登谷さん:中3のときは毎日、何かしらの科目の小テストがありました。

編集部 田口:なるほど。小テストのスケジュールが決まってて、それに向けて家庭学習をするんですね。

加登谷さん:そうです、はい。朝8時半に登校するんですが、中学校では8時半から数分間「朝読書」の時間が決まっていました。朝必ず本を持ってくるなり、学級文庫を読むなりで、本を読む時間がありました。

編集部 田口:8時半から・・・?

加登谷さん:数分間、毎日あります。それが、家庭学習強化週間になると「朝学習」という時間になって、「本を読む代わりに勉強しましょう」という時間になります。

編集部 田口:なるほど、それは本を読む習慣をつけさせるために?

加登谷さん:そうですね、朝読書があります。

編集部 田口:なるほど。シートとか能率手帳も見てみたいです。

加登谷さん:「能率手帳」は高1のものになっちゃうんですが、今持ってきてます。

【※編集部注釈:能率手帳・・・家庭学習、スケジュール・タスク管理の習慣を身につけるための手帳。一週間ごとに目標と計画を立て、日々の進捗を追っていく。右上に一週間の目標を記入し、それを達成するための計画を曜日ごとに記入。「どの教科を何時間やる」というものではなく、「どの教科の何を(何ページ)何時間やる」というように時間とタスクを管理する。一番下には、その日の学習時間を記入。最後に、一週間のトータル学習時間とその週の振り返りを記入し、担任の先生に提出していたとのこと。】

⬇︎ ⬇︎ ⬇︎

「能率手帳」

編集部 田口:中学校のとき一番好きだった授業を教えてください。

加登谷さん:私が一番好きだったのは、「多読」の授業です。

編集部 田口:多読?

加登谷さん:はい。明星学苑の図書館は、英語の本が簡単なものから難しいものまで、すごい数の本がそろっています。それを多読の授業で、とにかくたくさん読むというのがありました。中学3年生になると多読に加えて「多聴」という授業があります。英語の本全てにCDが付いているので、CDプレーヤーを借りてイヤホンで聞きながら、実際に声に出して同時に読むんです。それを週1回ずっとやってきたおかげで英語は読めるようになりましたし、何よりすごく楽しかったので、その授業が一番印象に残っています。

編集部 田口:とにかくたくさん読むのは、中1から?

加登谷さん:中1からですね。中1は小学校から上がったばっかりなので、騒ぐ子とかも多いので、司書の先生や図書館のスタッフの方が籠で本を持ってきてくださいます。それをみんなで読むという授業をやっていました。

編集部 田口:みんなで一緒に読むの?

加登谷さん:はい。その時間はみんな静かにしてずっと読みます。読んだら次の本、読んだら次の本っていうのを繰り返します。その多読の授業で読んだ本を一つ一つノートにつけてくほかに、図書館でも管理をしてくださっているので、その累計の語数が何語超えると、小さな賞状みたいなのがもらえます。そういうのもあってすごく楽しかったですね。

編集部 田口:なるほどですね。多読の本で印象に残っている本はありますか?

加登谷さん:多読の本は、実際のネイティブの人たちが幼少期に読む本がそのまま入ってきています。たしか「Floppy」という犬が出てくるシリーズがあったと思うのですが、簡単なものから難しいものまであって、すごく楽しかったです。そのシリーズは全部読んだと思います。

【※編集部注釈:Oxford Reading Tree・・・イギリスの約80%以上の小学校で採用されている「国語」の教科書。かわいいキャラクター達が登場するユーモアあふれる「オチ」がある短いお話が200話以上あり、すべてネイティブの子供たちが使う自然な英語でつづられている。10段階にレベル分けされ、頻繁に使う表現が繰り返し登場するため、英語学習用としても最適。物語はおもに主人公のキッパー少年とその家族や友達の日常生活を描いているので、まるで日本にいながらイギリスの家庭にホームステイしている気分も味わえる。加登谷さんが言及した「Floppy」は、主人公家族の愛犬として物語に登場する。】

編集部 田口:大学受験で英語は得意科目でしたか?

加登谷さん:苦手ではなかったですね。「多聴」をずっとやっていたので、リスニングは得意でした。ずっと得点源になってましたね。

編集部 田口:一番好きだった先生を教えてください。

加登谷さん:一番好きだったのは、中学2年生のときに教えてくださった英語の先生です。その先生がすごくスパルタで、中学2年生なのに授業も全部英語でしゃべる先生でした。中学1年生では英語に慣れる授業だったのが、中学2年生になっていきなり全部英語になったっていう・・・。もちろん厳しさもあったんですけど、英語の授業をやっているという楽しさや充実感があったので、そんな授業をやってくださった英語の先生が一番印象に残ってますし、一番好きですね。

編集部 田口:何先生ですか?

加登谷さん:松尾先生という方です。中学1年生のときまでは講師をされていて、中学2年生だけ私たちの英語を持ってくださいました。そこでもうお辞めになってしまったんですけども。

編集部 田口:すごいね、中学2年生で。普段は英語じゃないんですよね?

加登谷さん:普段は日本語です。(笑)

編集部 田口:授業中だけ全部英語で?

加登谷さん:はい。全部英語です。

編集部 田口:ちなみに、英語での言い方がわからなくて先生に伝えられないときは?

加登谷さん:そういうときは日本語でも大丈夫です。私たちは日本語で言えるんですが、先生から返ってくるのは全部英語でした。最初は全然わからなかったのが、だんだん慣れてきて、言ってることがわかるようになりますね。本当にわからないところは、ちゃんと日本語でも教えてくださいました。

編集部 田口:今明星学苑に在籍されてる先生で、こんな授業があったとか、こんな先生だったっていう人はいますか?

加登谷さん:週1回、英会話の授業がありました。デイビッド・ゲイリー先生という外国人の先生で、小学校の英語の授業も持ってらっしゃいます。ゲイリー先生の授業は、歌を歌ったり、英会話なのですごく楽しい授業でした。明星学苑では小学校1年生からゲイリー先生の英語の授業があるんですけれども、慣れ親しんだ先生でもありますしすごく楽しかったですね。

編集部 田口:なるほど。小学校1年生から英語の授業があるんですね。中学から入った人では英語をやってない人もいますよね。授業についてこれるんですか?

加登谷さん:中学校の授業は本当に始めからやるので、大丈夫ですね。

編集部 田口:中学から入ってきた人と内部進学した人とは同じクラスになるんですか?

加登谷さん:同じクラスで、全員ごちゃまぜで一緒です。

編集部 田口:なるほど、でも初めからやるんだね。

加登谷さん:小学校では英語で歌を歌ったりとか、カードゲームをしたりとかそういった授業なので。英語の会話はやりますが、勉強という文法とかはやらないので、そういった点では大丈夫だと思います。

編集部 田口:明星中学校への満足度を5段階で表すといくつになりますか。

加登谷さん:5段階で表すと4ですね。

編集部 田口:その理由を教えてください。

加登谷さん:中学校で部活と勉強を両立したり、いろんな遠足に行ったり。私の頃は中学3年の研修旅行でカナダに行ったので、そういった海外体験もできました。すごく楽しかったし、自分の身になることも多かったんです。でも、その先の高校ではさらに楽しく過ごすことができて、高校の満足度が5段階の5になります。それを考えると中学校は4くらいだったかなと。中学校からのつながりがあって高校がすごく楽しかったので、中学校は4という満足度ですね。

編集部 田口:中学校時代は満足できない要素が何かあったっていうことですか?

加登谷さん:中学校までの生活では中学校が一番楽しかったんですが、高校がそれ以上にすごく楽しかったんです。なので、高校と比べてしまうと、中学は4になります。

編集部 田口:なるほどですね。今明星中学校を見て、「ここがこういうふうになったらいいのにな」って思うところはありませんか?

加登谷さん:今すごく勉強に力を入れているらしくて、芸術系の授業を減らして勉強することを増やしているそうなんです。すごくいいことではありますが、せっかくこの学校の良さである勉強以外で充実できるところも残しつつ、勉強に力も入れていってほしいなっていう思いがあります。

編集部 田口:加登谷さんが在学している当時に、この辺直したほうがいいな、これがこうだったらよかったのになって思うことってあります?

加登谷さん:直したほうがいいな・・・。「エクストラスタディ」というのが中学3年生から始まって、自分の取りたい授業を取れるんですが、それをもっといっぱい開講していただいて、選択肢を増やしていただけたらもっといろんな勉強ができたかなと思います。

編集部 田口:自分の取りたい授業っていうのは、いくつか候補があって、その候補の中から取る感じなんですか?

加登谷さん:はい。

編集部 田口:エクストラスタディは週に何回?何時間?

加登谷さん:朝の0時間目と放課後と分かれています。学期ごとに開講している曜日と講座が決まっていて、それが一覧表で出てきます。自分が申し込みたい講座を学期の初めに申し込んで、それを学期中にやるという感じですね。

編集部 田口:どんな授業が取れるんですか?

加登谷さん:本当にさまざまです。数学だと、中学校の二次関数講座とか。英語では、英文法だけ、長文だけもあります。総合で上級クラスとか基本クラスとかに分かれているものもあります。

編集部 田口:これ全員必修なんですか?

加登谷さん:必修ではないですね。

編集部 田口:じゃあ学年で何人くらいの人たちがこれを取るんですか?

加登谷さん:かなり取ってましたね。1科目だけでもいいので、本当に取りたいところだけ取る人もいましたし、塾に通わずこの講座で全てを補う人も。

編集部 田口:あ、そうか。一つだけじゃなくていくつも取れるのか。

加登谷さん:はい、いくつでも取れます。私も中学時代から高校の3年生の始めまでずっと塾に行ってなかったので、そこで勉強をしていました。

編集部 田口:加登谷さんは何コマ取られてたんですか?

加登谷さん:私は朝2つ3つ取っていましたね。放課後はなるべく部活にも行きたかったので、放課後は1つか2つという感じでした。

編集部 田口:0時間目って8時半より前にあるってことですか?

加登谷さん:はい、7時半からです。朝の講座は、7時半から8時20分です。

編集部 田口:先生方も大変ですね。

加登谷さん:そうですね、朝早いですからね。(笑)

編集部 田口:例えば、加登谷さんはこの学校に合うタイプだと思うんですけど、合わない子ってどういうタイプだと思いますか?

加登谷さん:合わないとは・・・?

編集部 田口:合う人はどういうタイプで、合わない人はどういうタイプで、というのでもいいです。

加登谷さん:何でも自分からやりたいっていう好奇心がある人や、積極的にいろんなことを吸収できる人は、吸収する要素がある分だけどんどん自分が輝いて充実できるところだと思います。そういう人が合うと思います。先生方がすごく声をかけてくださるのに、そういうのを受け入れて自分のものにしようと思わなかったり、自分で何かやってみようという気持ちがなくて、ただ勉強してればいいやとかそういうふうに思う人は合わないかもしれないですね。

編集部 田口:それってこの学校を楽しむにはこうしたらいい、っていうことにつながってくるのかな?

加登谷さん:そうですね。勉強だけでも多読だったり英会話だったりいろんなものがありますし、勉強以外でもいろんなイベントがあるので。そういうものを活用しないともったいないと思います。せっかくいろんなものがあるので、この学校に入られる人にはそれをいっぱい吸収していってほしいと思いますね。

編集部 田口:ありがとうございました。

加登谷さん:ありがとうございました。

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