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母校取材
2017年4月21日

公立中高一貫校とは?公立中高一貫校って人気あるの?

公立中高一貫校 倍率 進学実績

取材日:2017年4月21日

【文部科学省 高等学校教育の改革に関する推進状況(平成25年度版)】

公立中高一貫校は、平成11年の制度開始以来、右肩上がりで設置数を増やしています。

数の内訳は、平成25年度の時点で中等教育学校が50校、併設型中高一貫校が318校、連携型中高一貫校が82校となっています。 このように設置数が着実に増えています。公立中高一貫校が保護者や子どもたちに評価され、高い人気を持っていなければ、いくら国が方針をだしたところで、このように順調に校数を伸ばすことはできなかったと思われます。

「中学受験を考えている家庭(2007年と2012年比較)」
「どの中学校に受験を検討しているか(複数回答・2007年と2012年比較)」
どの中学校の受験を検討しているか(第一志望・2007年と2012年比較)

(参考)

ベネッセ総合研究所 中学選択に関する調査2007 基本調査

中学校選択に関する調査 [2007年]

中学受験に関する調査 [2012年]

中学受験をさせようと考えている保護者のうち、およそ5割の保護者が公立中高一貫校の受検を考えているようです。 また中学受験をさせようと考えている保護者のうち、およそ3割の保護者が公立中高一貫校第一志望と考えているようです。

(参考) 中学受験に関する調査 [2012年]

⬇︎「受験を検討している中学校の種類(%)」

受験を検討している中学校(小5、6)
第一志望の中学校(小5、6)
受験を検討している中学校(小6)
第一志望の中学校(小6)
受験を検討している中学校(小5)
第一志望の中学校(小5)
平成28年度 首都圏公立中高一貫校 倍率一覧

公立中高一貫校の倍率は、一般の私立中学校と比較して高い傾向です。

2016年の状況を見てみると 東京都立白鴎高等学校・附属中学校では、募集人員148名のところ、応募人員980名でした。倍率は6.62倍です。 神奈川県立相模原中等教育学校では、募集人員160名のところ、応募人員1,046名でした。倍率は6.54倍です。

ちなみに、東京都の私立の男子御三家と呼ばれる開成、麻布、武蔵の倍率は3倍以下です。

具体的に各校の倍率を見てみましょう。

【参考】

【東京都教育委員会 平成28年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定合格発表(一般枠募集)】(10月23日アクセス)【公立中高一貫 対策センター 2016年度 千代田区立九段中等教育学校志願者:倍率速報!】(10月23日アクセス)【神奈川県ウェブサイト 平成28年度神奈川県立中等教育学校の入学者の募集に係る合格者数集計結果】(10月23日アクセス)【横浜市立南高等学校附属中学校 平成28年度入学者の募集に係る集計結果】(10月23日アクセス)【千葉県教育委員会 平成28年度千葉県県立中学校入学者決定検査の結果及び今後の日程等について】(10月23日アクセス)【千葉市 平成29年度入学者選抜情報】(平成28年10月23日アクセス)【さいたま市立浦和中学校 平成28年度入学者選抜適性検査について】【埼玉県立伊奈学園中学校 平成28年度伊奈学園中学校入学者選考 実施状況】(10月3日アクセス)

公立中高一貫校の人気の秘密、まず第一にその学費の安さがあげられます。 ちなみに 私立中学校の学費 は年間このくらいかかります。

授業料:平均46万1,597円

入学金:平均25万3,423円

施設費:平均 4万3,561円

その他:平均 18万503円

初年度納付金(総額):平均:93万9,084円

参考:検定料:22,718円

【東京都報道発表資料 平成28年度 都内私立中学校の学費の状況】

都内私立中学校182校対象

その一方で、 公立は授業料が無償です。

私立中学校に較べて、はば広くさまざまなバックグラウンドを持った生徒が集まってくるようです。 ベネッセ教育総合研究所の2012年の調査を見てみましょう。

【ベネッセ教育総合研究所「中学受験に関する調査」2012年9月】

①世帯年収は?

世帯全体の年収1千万円以上の割合:

公立中高一貫校:17.6%

私立中学校:40.3%

世帯全体の年収600万円未満の割合:

公立中高一貫校:28.2%

私立中学校:12.3%

②学歴は?

父親・母親ともに大学・大学院卒の割合:

公立中高一貫校:45.3%

私立中学校:28.2%

公立中高一貫校はどのような教育を目指しているのでしょうか。 公立中高一貫校は、1999年にいわゆる“ゆとり教育”の文脈の中で生まれました。 ゆとり教育は、“受験戦争”を反省し、これまでの“詰め込み教育”型の「受験学力」から「生きる力」をつけるような教育を目指しました。 しかしご存知のとおり、ゆとり教育は大きな批判を受け、“揺り戻し”の方向に転換しました。 そのため公立中高一貫校は、「生きる力」と「受験学力」の2つの要素を合わせて育む教育を目指す学校が多くなっています。また多くの学校が「次世代のリーダーを育てる」という目標を掲げています。

A) 中等教育学校

6年間一貫教育

高校に受験なく進学できる

中高の仕切りがない

高校から入学してくる生徒はない

校舎を分けていない場合が多い

B) 併設型中高一貫校

(県立中学校と県立高校など)同じ設置者の中学校と高校が同じ敷地内(または近隣)に設置

高校に受験なく進学できる

中高の仕切りがある

高校から入学してくる生徒がある

既設の中学校や高校の校舎を再利用している場合もあり校舎が分かれていることもある。

C) 連携型中高一貫校

市立の中学校と県立の高校など、異なる設置者の中学校と高校が連携

中学校と高校は別の学校として存在

部活動や行事など中学校と高校がゆるやかに協働するスタイル

高校に進学するとき受験があることも多い

公立中高一貫校は、入学前に「適性検査」といわれる方法で選抜されます。そのため「受験」ではなく「受検」といいます。 「適性検査」という表現は、学力だけではなく、学校に対する「適性」を問う検査であることを意味しています。 適性検査の特徴は“丸暗記だけでは対応できない”というところです。 具体的には、 データを読み、分析し、理論を展開する これまでの経験や知識を例に挙げた上で、理論を展開、論述する といったタイプの問題が出題されます。

適性検査の多くは、筆記問題、作文、面接で構成されます。

筆記試験・・・小学校で教わる範囲から逸脱することはありませんが、様々な教科の知識を組み合わせて考えたり、知識を応用して深く考えたりする問題が多く見られます。

作文・・・グラフや資料を読み取ることができることをまとめ、その上で自分の考えを書く問題が多く見られます。

異文化への理解、差別と区別、弱者に対する社会的責任、環境問題など日教組的なリベラル寄りの課題についてどのような考えを持っているのかが問われることが少なくありません。そのうえで「自分の考えを自分の言葉で書けているか」が問われます。“自ら考え行動できる次世代リーダーの資質”があるかを見ている出題であり、 学校ごとの“入学してほしい子ども像”が明確に表れている出題ともいえます。

面接・・・首都圏の公立中高一貫校の適正検査は共通問題と各学校の独自問題で構成されています。

具体的に各校の出題の特徴を見てみましょう。

【各校の出題傾向一覧】【各校ページへのリンク】※現在準備中です。

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  • 母校インタビュー
  • 生徒会長
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