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中学受験合格ノート170冊を分析

 朝小読者ら、中学受験に合格した人たちのノート170冊を分析した本『中学受験に合格した先輩たちはみんなノートと友だちだった 合格するノート力をつける3つの条件』(朝日学生新聞社)が今月末に発売になります。著者の太田あやさんに中学受験に必要なノート術を聞き、アイデアのつまったノートの一部を本から紹介します。

イラスト・きつまき

 中学受験生のノートを取材している間、「これはもう小学生のノートではないな」と感じていました。ノートの書き方を本気で考え始めるのは、多くの人の場合、中学生になってからです。中学受験生は、受験しない小学生よりも一足早くノートとの付き合い方を求められます。

 塾でクラスを上げるために、行きたい中学校に合格するために自分に足りない知識や能力は何なのか。自分自身と向き合いながらノートを書くようになっていきます。ノートにどんなふうに書き、書いたノートをどう使うかで勉強の質は変わるため、ノートは受験勉強を成功させるキーとなります。

 受験生らしいノートを書くため大切なことは、「ノートと友だち」になることです。ノートと友だちになるには、三つのことを守ってください。

 一つ目はノートにうそをつかないことです。受験生になると、たくさんの問題を解きます。間違えることも増えるし、全く手が出ない問題も出てきます。バツや赤字の訂正ばかりのノートを見て恥ずかしくなったり、情けなくなったりするかもしれません。

 でも、間違えをなかったことのように消すことはしないでください。自分自身の実力をごまかさないためにも、ノートには正直でいてください。

 二つ目は、ノートにはなんでも話すことです。これまでは、先生が黒板に書いたことや書きなさいと言われたことをノートに書くだけのことが多かったと思います。

 しかし、受験生になったら、もっと積極的に「気づいたこと」、「感じたこと」も書いてほしいのです。授業のとき、問題演習のとき、丸つけのとき、いろんな気持ちになると思います。この「いろんな気持ち」をメモして欲しいのです。

 三つ目は、ノートを信頼することです。受験生になると、ノートを見直す機会がどんどん増えていきます。うそをつかず、気づきをメモしてきたノートは、なくてはならない存在になってくれます。

 受験直前、不安になったとき、これまで書いたノートを開いてみてください。自信と勇気をくれるはずです。

都立小石川中等教育学校合格・女子のノート

 

ポイント1・2

【ポイント1:自分の事ばで気づきをメモする】

授業を聞きながら、ノートを書きながら頭に浮かんだことを「元寇の逆バージョンじゃね?」などとそのままの言葉で書いています。

【ポイント2:ラインを引き書く内容を分類する】

ラインの左側は「黒板の内容」を中心に、右側は「気づき」を中心に書いています。左側を書いたら右側というように柔軟に左・右を行き来しながらのメモがgood!

ポイント3・4
『中学受験に合格した先輩たちはみんなノートと友だちだった合格するノート力をつける3つの条件』

【ポイント3:→で歴史をつなげていく】

矢印で歴史をつなげていく 歴史上のできごとを矢印でつなげながら、矢印の横に感じたことやポイントを書いているため、歴史が物語として頭に入ってきます。

【ポイント4:先生の言葉ももらさずメモる】

「入試に出やすい部分」、「資料集を見る」など先生が話した注意点もしっかりとメモしています。集中して授業に取り組んでいる様子がうかがえます。(2018年3月28日 朝日小学生新聞掲載)

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太田・あや・・・フリーライター。『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋)がベストセラーに。教育分野をテーマとした講演活動も行っている。

『中学受験に合格した先輩たちはみんなノートと友だちだった合格するノート力をつける3つの条件』(太田あや著 税込み1404円)灘、開成、女子学院、都立小石川など、難関私立・公立中学に合格した人のノート170冊を分析。合格するノート力のひけつを実物のノートと共に公開。

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