明治大学付属中野八王子中学校 先生インタビュー「『明治』と聞くと運動系をイメージする人が多いですが、吹奏楽部もあるし箏曲部もあるんです。」

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取材日:2016年11月12日 インタビュイー:地歴公民・道徳 白井利剛先生 インタビュアー:明治大学経営学部2年 西郷雄盛

1. 通塾割合

西郷:塾に通ってる人はどのくらいですか? 白井先生:学習塾っていうのは少ないんですけど、習い事っていうと4人に1人くらいです。週に1回、たとえば英会話に行ったりとか、それからダンスをやったりだとかいう生徒はいるぐらいの感じですかね。 西郷:塾に通うことについて先生はどう思いますか? 白井先生:学校の勉強は学校で済ませると思うので、あえて学習塾に行く必要はないだろうなと思いますが、自分の必要なものがもし学校にないのならば行った方がいいかなとは思う。学校の勉強は学校で十分だと私は思ってます。

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2. 説明会について

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西郷:学校の説明会でよく聞かれる質問はなんですか? 白井先生:親御さんだと明治大学にどれくらい行けますかと聞かれることがあるかな。それから受験生から、どんな部活がありますかとか、どんな行事がありますかとか、そういうことを聞かれることが多いかな。 西郷:それについてどういった回答をしていますか? 白井先生:明治大学には8割ほどが進学しますよと。部活については、どうしても明治というと運動系のイメージがあるじゃないですか?それだけじゃなくて本校は共学だから文化系の吹奏楽部もあるし箏曲部もあるということを話します。あと学校行事は、あなたがいた時と同じように、たとえば体育祭なども、クラス単位で取り組みます。文化祭も体育祭も宿泊行事もほとんどクラスがベースですよって話をするかな。 西郷:説明会では学校のどこを見てもらっているんですか? 白井先生:まずこの自然だよね。この自然の豊かな部分とそれからやっぱり生徒と教師の距離感というのかな。距離感の近さ、そこは感じてもらいたいなと思います。

3. 行事について

西郷:学校行事で自分が一番印象に残ってるのは体育祭なんですけど、体育祭の特徴について教えてください。 白井先生:体育祭はさっきも言ったけどクラス対抗じゃないですか。私は男子校の出身なので、体育祭で競技が終わって男子生徒が泣くのを見て、びっくりしたんだよ。あり得ないと思ってたのね。たんたんと走ったりするような感覚しかなかったから。だから明八に来てみんなが泣くじゃないですか。終わってから万歳とか胴上げとかするじゃないですか。初めのうちは羨ましいというか、いいなって思うとこはあったね。

西郷:確かに練習から。 白井先生:そうだね。人工芝になったので、余計に過激になるって言うか、もう白熱しているね。だって今ここの朝練とか場所取りが大変なんだよ、そのくらいどのクラスも練習してるんだよ。

4. 課外授業について

西郷:他に学校行事で課外授業などってありますか? 白井先生:中1の時にオリエンテーション旅行で新潟に行ったの覚えてる? 西郷:はい。 白井先生:田植えをしたり、あとは何したかな。晴れた?雨だった? 西郷:晴れました。闘牛。 白井先生:闘牛を見に行ったんだね。地震があったあとのところね。あの新潟の方に行ったんだよね。カリキュラム以外の行事だとスキー・スノーボード教室とか学年を越えて行ったりするものもありますね。

5. 入試について

西郷:入試に関して面接などはありますか? 白井先生:面接は無いです。 西郷:どこの中学校を併願してる生徒が多いですか? 白井先生:やっぱり明治の付属を受けてるってことは多いんじゃないかな。 西郷:他の明治の付属。 白井先生:そうだね。明大中野と明大明治。明大中野は男子校だから、女の子は受験出来ないけどね。あとは六大学の付属校や多摩地区の学校というところかな。

6. 授業について

西郷:先生が授業で心がけていることは何ですか? 白井先生:心がけてることは、正直なところを言うと、私自身が楽しむこと。あとはそれを聞いた生徒たちが興味を持ってもらえるようにすること。なにかただ単に教科書の内容を教えるんじゃなくて教科書を使ってどう教えるかってことかな。 西郷:自分も白井先生の授業は新鮮な感じが。

7. これまでに習った尊敬できる先生

西郷:これまでに習った尊敬できる先生を具体的に教えてください。 白井先生:私の所属する研究会の先生かな。それから、教師になって、子どもとどう接するかだけじゃなくてどう生きるかっていうようなことを研究会で話をしてくれる先生がいるんだけど、あの人は私にとっては長い人生の中でとても影響のある先生かな。

8. 生徒から人気はありますか。

西郷:先生は生徒から人気はありますか? 白井先生:それは逆に私が聞きたいね。まあ人気があるかどうかはわからないけれど、生徒にとっての良い先生は都合のいい先生というのもあるじゃない。でもそれは違うと思うんだよね。だから人気があるというのは、たとえば優しいからとか、都合のいい先生だからではなくて、本当にこの一人ひとり生徒のことを真剣に考える先生が良い先生なんだろうなって。だから人気があるんだろうな。そういうふうにしたいとは思うけど、評価は生徒がすることだから、私には分からない。

9. 生徒を褒めて育てた方がいいと思いますか、それとも、厳しく育てた方がいいと思いますか。

西郷:先生は生徒を褒めて育てた方が良いと思いますか、それとも、厳しく育てた方が良いと思いますか? 白井先生:難しいことだけど、優しい先生と恐い先生、厳しい先生っていうのと同じように、両方あって良いんじゃないかって思うんだよ。とても誉めてくれる時もあるし、でも、厳しくする時も怒る時もある、叱るときもあるというように、両方がないと。誉めて欲しいことではないのに何でも褒められたら嫌じゃない?何でもないことを、「すごいね、君」って言われても、全然嬉しくも何ともないじゃないですか?だから、その場その場で生徒と向き合うことっていうのがあっていいんじゃないかなとは思います。

10. 生徒の観察

西郷:先生は生徒の観察を日々どのようにしていますか? 白井先生:一番簡単なのは朝の挨拶です。「おはよう」と挨拶をしたときに返事がどう返ってくるか。いつも返ってくる返事と違ったときに、「あれ?何があったんだろう?」って思うようなこと、そこはとても大切にするところかな。「おはよう」って言っていつも元気でおはようって手を振るような生徒が下を向いて歩いたら具合が悪いのかなとか何か感じるじゃないですか。その部分は挨拶をすると必ず返ってくるから。明八の生徒はよく挨拶するじゃないですか。 西郷:それはこの学校ならではですね。 白井先生:だよね。それを思うと、挨拶はやっぱり生徒を見る時に一番大切にしています。

11. 先生になった理由

西郷:なぜ先生になりましたか。 白井先生:私は大学生の時に家庭教師のアルバイトで教えた生徒が、都立高校の女の子だったんですよ。その生徒が高校をやっと卒業出来るかどうかっていうような子で。とにかく卒業させてくれって言われた時に、数学や物理を教えたら、「分かった!」って言われたんだよね。しかも、「学校の先生より教え方上手じゃん」って言われて。それも嬉しかったんだけど、その生徒が問題を解けたことの嬉しさっていうのは、自分が解けたとき以上に楽しいんだなって思って。たとえば、今あなたは馬術をやっているから自分で馬が乗れた時の嬉しさがあると思うけれど、それ以上に、初心者の人が馬に乗る時に、こうやって乗ると乗れるんだよと教えてその人が分かった!って言ってくれたら嬉しいじゃないですか。その感覚ですかね。

12. 好きな本・影響を受けた本

西郷:先生の好きな本影響受けた本を教えてください。 白井先生:あなたに言っことがあるかもしれない。「人生にはどんなときにも意味がある」という話をしたことがあったかな?オーストリアの精神科医でヴィクトール・E・フランクルという人がいるんですよ。あの人の書いた「夜と霧」という本が感銘を受けたというよりも、こういう考え方があるんだって思ったことはありますね。

13. 趣味・特技

西郷:先生の趣味は何ですか? 白井先生:スキーです。 西郷:特技もスキーですか? 白井先生:そうだね。この年になってくるとあまり特技も趣味もないんだけど、スキーは昔からやっているからかな。

14. この学校の生徒の特徴

西郷:この学校の生徒の特徴を一言で言うと? 白井先生:西郷くんは何だと思う?明八の卒業生の目線から見て? 西郷:元気。 白井先生:私は、やっぱり”素直”だと思います。豊かな自然に囲まれた学校だから、素直な生徒が多いかな。 西郷:たしかにこの学校、大学入ってから他の学校の友達とかと話してると、ちょっとまた違う感じは受けますね。 白井先生:そうだね。何となくほわーっとしているというかその独特な雰囲気はあると思うんだよね。

15. 学校の変化

西郷:先生の入校直後と今、大きく変わったことはありますか? 白井先生:この学校に勤め出した時は男女別学だったんですよ。知ってる? 西郷:はい。 白井先生:スクールバスも別、食堂も、校舎も、修学旅行も別だったんだよ。創立当初は九州に行っていたんだけど、その時は。男子クラスと女子クラスは反対のルートから周って、途中のところで一回だけバスですれ違ってね(笑)。そういうことがあったから今は考えられないよね。そこは大きな変化だろうね。

16. 学校・生徒たちのもっとこうしたらいいのにという点

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西郷:学校生徒たちのもっとこうしたら良いのにという点を教えてください。 白井先生:もっと自分が可能性をたくさん持っていることに気が付いて、自分の可能性を掴むように、1歩前へ出るというか、力強さというかね。非常に優しい生徒がいて、ほわっとした雰囲だけども、自分のやりたいものに向かってもっと貪欲に行く。そこがもうちょっとあると一人ひとり違うんだと思うんだけど。ここだけは絶対に譲れないっていうようなものが持てる生徒が増えてくれたら嬉しいなというのは個人的には思う。いないというわけではないんだけどね。 西郷:ちなみに、自分の子ども明八に入れたいって思いますか? 白井先生:この学校の募集活動をはじめたときに、自分の子どもを入れたいと思える学校にしたいって思ってたんです。簡単に言うと、スーパーマーケットで働いている女性が自分のお店で野菜を買わないで、隣のお店で野菜買ってたら、それは嫌でしょ。だからそれと同じでですね。私の娘は、小学生の時に明八の文化祭に来ていたんです。吹奏楽がやりたいと言っていて。それで、文化祭で吹奏楽部の演奏を見て入りたいって言ってくれたんだけどね。ただ入らなかった理由は何かっていうと、お父さんがいるから。それだけの理由だね。お父さんが明大中野に転勤するんだったら私は明八を受ける。でも、お父さんが学校にいるのはやだ。別にお父さんが嫌いとか好きだということではなくて、家でもお父さんがいて学校にもお父さんがいるのは嫌だって。あとは、白井先生の娘だよねって言われるのは嫌だって言うんで受けなかったんです。じゃあ、西郷くんがもし自分が結婚して子どもが生まれた時にこの学校に入れたいって思う? 西郷:自分としてはこの学校に入ったからこそ、今の自分がある思っているのでお勧めはしますけど、まあ良いところ悪いところも知ってもらった上で。 白井先生:そうだね。 西郷:なんか広くて自然もあって良いけど、悪く言えばもう田舎にぽつんとある学校なので、それを自分の子どもが受け入れるか受け入れないか。 白井先生:そうだね、良い事だよね。その子に合った学校がいい学校なんだよね、たぶん。だからどんなに親が良い学校だって思っても、子どもは親とイコールではないから。だから同じではないし、学校も変わるしって考えるとなんていうのかな、自分の価値観だけで子どもに押し付ける必要もないんだと思う。だから受験をする時に親が気に入って学校を選ぶってよくあるじゃない。でも、学校に通うのは親ではなくて子ども。だから子どもが学校での毎日の生活をイメージ出来るかどうかというのはとても大切な事なんだと思う。

17. いじめへの対応

西郷:この学校でいじめが発覚したときどんな対応をしますか? 白井先生:いじめが起きないとは言えないから、起きた時にとにかく私たちはその該当する生徒と話をすることかな。だから、一方はいじめられていると思ってる、一方の相手方はいじめてるとは思っていないっていうことはよくあるんだよ。だからそこの意識をしっかり聞くこと。教師と生徒の間の距離感が近いことが大切。信頼関係が無かったら、私いじめられてるんですなんて言えないじゃない。逆に、いじめてしまった側も、「すいません、ごめんなさい」って言えない。だからいじめが起きた時に生徒と向き合うこと。それは、明八の先生はみんなそうだと思います。

18. 携帯電話について

西郷:子どもが学校に携帯電話を持っていくことを禁止した方が良いと思いますか?それとも持たせて健全な使い方を教えた方が良いと思いますか? 白井先生:使い方の問題だよね。親は安全のために持たせたいっていう気持ちがあるけど、生徒はゲームをやったりLINEをやったり、目的が違うんだよね。だからLINEをやっちゃだめだと言うつもりはないけれども、しっかりと親子で話をした上で使い方をしっかりと話し合うこと。東日本大震災以降、学校のホームページでも情報を出すよね。私が東日本大震災のときにあなたはどこにいた?私は沖縄にいたんだよ。修学旅行中だった。その時には学校のホームページで、全員無事ですという一行だけを入れたっていう使い方ができたんだよね。だから、使い方の問題で便利にも出来るんだけど、悪魔の道具にもなるんだと思うんだよ。子どもは使い方を知らないからゲームのおもちゃの感覚で使うからおかしくなっちゃう。使い方を間違うとほんとにLINEでもう立ち直れないぐらいのことが起きかねないっていうのがあるから、そこは十分に話をしていかなきゃいけない。学校だけじゃなくて家でも。家庭のルールはしっかり持ってもらうようにしないとだめだろうなと思う。

ちなみに、今携帯は使ってる? 西郷:はい。 白井先生:出してごらん。電波が入りにくんだよ。だから、学校で電源をONにしても意味ないでしょ。 西郷:授業中に悪さしようって思う以前に電波が入ってない。 白井先生:そうそう電波が入らないんですよ(笑)。

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