学校の雰囲気　専門家レポート

もともと高等学校として学力向上システムに成功した学園。東京のベッドタウン八王子を代表する私立高校として着実に進学実績を積み上げてきた実績は高く評価されてきていた。その八王子高等学校が、満を持して中学校を開校して中高一貫教育に着手した。その昔は中学校が存在したが、３年前にまったく新たに中学校の新設となった。西東京を代表する学園都市でもある八王子市において、最も新しい私立中学校であり大きな注目を集めている。学園として「10年後に必要となる『成長力』を育てる」という視野の広い教育理念を掲げてスタートした。学園そのものは85年という長い伝統に支えられ、しっかりした学園運営ノウハウが構築されている。そうした基盤のうえにスタートした中高一貫教育は、学園が焦らずに６年間中高一貫教育をつくりあげようという気概を感じる。そのことが、新設中学校の運営において落ち着いた教育実践を可能にしているようだ。最寄り駅からのアクセスの良さ、最新鋭の校舎をはじめとする優れた教育施設、やる気のあるスタッフと、学校として優れた資産の多さが特徴といえるだろう。高等学校教育を通じて蓄積された学力向上のノウハウをいかんなく発揮することにより、西東京を代表する共学の私立中高一貫進学校となる日も遠くないような気がする。